前回、磐梯吾妻スカイラインで日本らしからぬ風景を楽しんだ我々。


宿にチェックインする前にもう一箇所寄って行こう。

御釜だ。


冒頭からクライマックス。

道中の峠で雲の中を突っ切って運転したためその時の写真はない。

(恐怖体験)


少し先すら見えない恐怖のドライブを経て我々は雲を超越した世界へやってきた。


御釜とは何と神秘的なものだろう。

岩の塊のような規模感もさることながら、そこへぽっかりと空いた巨大な水溜り。

不思議なものである。
どうしてこんな高い場所にこんなものが…?
近くで見るとすごくデカい。
(語彙)

現実感が無さすぎて適切な語彙を見失う。
『うわーすげー』
これだけだ。
(3歳)

現実感があまりに欠けている光景なのだ。
この雲海に佇む巨大な岩と水溜り。
浮遊神殿じゃん。
絶対あの水溜り開くじゃん。
神殿の入口じゃん。
もしくはエヴァ的な何かが出てくるじゃん。

御釜を一目見た時。
何故か頭の中で魂のルフランが爆音で鳴り響いた。
(快楽)

神秘的が過ぎる。
この水はいったい何なの…?
(錯乱)

色も変わったりするらしい。
どういうこと?
(偏差値3)

文学部の僕には大変難しい話になりそうなので得意分野の抒情的感想で綴っておきたいと思う。

それは大きな眼のようだった。

あまりに深い蒼を湛えたそれは忙しい日々を送ってきた僕の全てを見ているようで、同時に全てに目を瞑っているようでもあった。

ただそこにずっと在り続けていた。

僕は一人そっと呟くことしかできなかった。

『そこに…居たんだな…』

頬を撫でる風が声を水面へ浮かべていく。

秋が近付いていた。

安心してほしい。
自分でも何を書いているのか理解できない。
(自分が一番困惑)

これは実際に足を運んでみてほしい。
写真では限界があるからだ。

実物の神秘性は凄まじい。
自然のどうしようもなさみたいなものを感じる。
圧倒的自然。
いつまでも見ていられる御釜。

大自然を満喫した2日目。
それではこの日もご期待のお宿へ向かおう。

日本秘湯を守る会登録の宮城県の秘湯。
湯元不忘閣へ車を走らせる。

次回は珠玉の貸切風呂の数々を紹介していこうと思う。