前回、誕生日にセルフプロデュースパーティーを開催したこの私。
(前回記事参照)
そして本日。
ようやく妻と休日が被る。
約束してくれていた妻プロデュースの生誕祭が今幕を開ける…!
まずはお酒の準備を。
全てを手に入れしセット。
この上ない布陣。
ビールは基本麒麟党なので旬のものを用意。
エビスのプレミアムエールはエビスの中で一番美味い。
愛してやまない、よなよなエールをグッと濃くしたような味わいである。
そしてメーカーズマークはそのままでもハイボールでも美味い。
特にハイボールは香りも華やかで相当な満足感を出してくる。
メーカーズマーク、シーバスリーガルのミズナラが家飲みの定番になっている。
ピンキリのウイスキー界においてこのラインが美味いウイスキーは飲みたいけどコスパも重視したい層にはとてつもなく刺さる。
そして日本酒もキメる。
しぼりたて桃花源。
白桃酵母を使用したこちらの日本酒。
華やかな香りが素晴らしい。
こんなに香りが華やかなのに、飲むと米の旨味が強い。
それもそのはず。
こちら嘉美心酒造の日本酒。
旨口をモットーに米の旨味を存分に感じることのできる日本酒を作る酒蔵だ。
なので香りだけが鼻を抜けて終わりの日本酒ではなく、明らかに飲んだ瞬間に旨いのだ。
米の旨味、甘味がギュッと詰まっていることが飲んだ瞬間に分かる。
岡山にこんなに美味い酒蔵があることを世の中に知らしめたい。
そして今回の生誕祭を開催するにあたり、息子に何が食べたいか聞いてみた。
(叙述トリックの始まり)
息子
『エビフライ大好き!』
妻はエビフライを揚げてくれた!
息子
『ウインナー好き!』
コストコで良いウインナーを買ってきた。
アップルスモークなる燻製に加えリンゴ果汁まで入っているらしい。
肉料理とフルーツっていいよね。
息子
『アンパンマンポテト大好き!』
ジャムおじさんの失敗作廃棄場みたいになった。
(サイコパス)
ジャムおじさんが多少焦がしてしまったり、お茶の間にお届けするにはすこし不適切な顔面をこうして裏山に捨てているのかもしれないという妄想を否が応でもしてしまうサイコホラー感。
(否が応でもしてしまわない)
きっとアンパンマンの新しい顔として採用されている焼成が上手くいったパンの傍ら、こうしてジャムおじさんにより闇に葬られているパンたちがいることも忘れないでほしい。
彼らも焼成された時には世界を救う自我も、弱者を守る矜持も持って生まれたのだ。
しかし最終的にはバイキンマンに回収され、何らかの処置が施されて闇落ちしたアンパンマン達が新しい身体を与えられて敵として現れる気がする。
(鬱展開)
心を失ったマッドサイエンティスト的バイキンマンになすすべなく、アンパンマンは涙を流しながら失敗作達にアンパンチを繰り出し、失敗作達も呻き声を上げながらアンパンマンに向かっていく。
そのあまりの光景にドキンちゃんは自らが今まで正義としてきた価値観を疑い我を失う。
最後はドキンちゃんが涙ながらに叫ぶ。
『アンパンマンもバイキンマンもあの頃に戻ってよ!お互いが傷つけあったけど、たしかにそこには日常と幸せがあったあの頃に…今ならまだ戻れるよ!』
そんなドキンちゃん決死の悲鳴に一致団結するアンパンマン、バイキンマン、失敗作達。
全ての黒幕ジャムおじさんとの戦いはこれからだ!
(打ち切りパターン)
そんなアンパンマンポテトは異常に美味いので私も大好きだ。
息子
『とうもろこしも好き!』
皮がついたままレンジでチンすると、とうもろこしは格段に美味くなる。
茹でるよりとうもろこしの風味や甘味が落ちることなく存分に楽しむことができる。
さて、ここまで息子の大好物でお送りしてきたわけだがここで勘違いをしないでほしい。
今日は私の生誕祭であるということを。
(叙述トリック)
息子に言った。
『今日は大好物ばかりだね!楽しいパーティだね!』
息子は嬉しそうに目を輝かせていた。
息子
『パーティー楽しみにしてたんだ!』
繰り返すがこれは私の生誕祭である。
(叙述トリック)
なので私からもリクエストをさせてもらう。
塊!
(詳細不明)
豚肉に梅肉、シソ、チーズを巻いて揚げたもの。
これが揚げ物界で最も美味い。
豚肉のボリューム、シソの爽やかな香り、梅肉のスッキリとした酸味、そしてチーズのコクとまろやかさが全体を覆ってくる。
渾然一体となった時の旨味爆弾。
この塊が大好物の私。
手間もかかったであろう。
プロデュースしてくれた妻に感謝だ。
そしてひとしきり食事を楽しんだ後は生誕祭の醍醐味ケーキに移行する。
誕生日にはホールケーキという型には縛られないライフスタイルを目指しているので、この瞬間に一番食べたいケーキを買う。
ふーん桃じゃん。
今年の誕生日はフルーツパーラーかなと思いきや。
どうやら一仕事加えられている…!
タルト生地に鎮座するあまりに幸せなフォルム。
ヴァンニというケーキ屋が手がける
『桃太郎』
まさかのゴリゴリの和名である。
もっとピーチザ・ワールドとかそんな規模感でも良さそうな豪快なこちらの品。
(自身の恐るべきネーミングセンスの無さに震撼)
洋菓子が美味いヴァンニだけに、タルト生地だけでも相当に美味い。
その上に乗る桃は切ってみるとこれまた魅力的な断面が広がる。
カスタードクリーム注入。
缶詰のような桃ではなく限りなくフレッシュな桃の味わい。
そこへ甘さが限りなく抑えられたクリーミーの塊カスタード。
口の中で果汁と渾然一体となり新しいケーキのような味わいがある。
この完成度はすごい。
今シーズンにもう一度は食べたい。
一人一桃平らげたところで満腹。
素晴らしい生誕祭を過ごさせてもらった。
息子が楽しそうにしていたのが何にも勝るご馳走だった。
(綺麗にまとめようとする)
明日からまた仕事も捗るというものだ!