めがねの会社員というこの名前。

それは圧倒的なめがねへのリスペクトからきている。

(五体投地)


もはやめがねが本体と言っても過言ではないこの体。

めがねに寄生して生きている僕の視力は視力検査の一番大きい輪のみで事足りる。


それより小さい輪など見えるわけもないのである。


視力検査は基本瞬発力と直感勝負だと思って生きてきた。

輪を照らす光が次のターゲットに切り替わる瞬間。

穴が空いている方だけが一瞬明るく見えるのである。


その一瞬に全てを賭け、直感を信じ答える。


『右です…』


そして間違える。


見えるわけが!!!

ねぇぇぇだろぉぉぉがぁぁぁ!!!


知らねぇよ!!!

見ーえーまーせーんーよー


何故か視力検査を終えた後は敗北感で一杯である。

部活の試合で負けた時より悔しい。


スタッフさんに裏でコソコソ言われているに違いない。


『あの人上から2番目も見えなかったんだよーそれしか見えないのに家族とかを守れるのかなー』


コソコソの規模がデカすぎる!


クソが…


裸眼の僕にとって世界は非常に曖昧だ。

色と不明瞭な輪郭。

これが本当の世界の姿なのかもしれない。


形などない。

混沌と不安定な世界。

これがこの世界の真理なのかもしれない。


しかしそんな僕にこの世界の意味を与えてくれ、この世界で生きることを肯定してくれるのが神の発明品、めがねだ。


めがねがあることで僕はこの世界を認識できるし、人を人だと思うことができる。


人々はもっとめがねに感謝すべきだと思うし、毎日めがねをかけられることに祈りすら捧げるべきだと思う。


めがねが宗教化してもいいとさえ思う。


祭壇にはめがね。

毎日祈るのだ。

めがねへの祝福と感謝を。

(狂信者)


そんなめがねユーザーの僕だが、ここ2年ほど視力が落ちてきている。


日常生活に支障はない。


さほど気にしていなかった僕だが、今年は運転免許の更新が控えていた。


免許更新に視力ギリギリじゃね…?


そんな不安に駆られた僕。

急遽免許更新の前にめがねを新調することにした。


そしてめがねを愛する全ての人に推したいめがね屋さん。

それがコストコだ。

(何でも揃う)


コストコをただの食べ切れない量を売るスーパーだと侮ることなかれ。


気持ち的にアガるブランドフレームがかなりお得に購入できるだけでなく、視力がこの世界を拒んでいる僕でも大満足なレンズのクオリティなのだ。


早速購入。

レイバン買っときゃ間違いないの精神。

(こだわり無し)


真っ黒やシルバーは以前

『冷たそうに見える』

と言われたことがあるので、それ以来フレームには少し色があるものを選ぶようにしている。

青フレーム。

(完全に黒)


明るいところで見ると深い青が主張する。

実に落ち着きのある良い色だ。


レイバンを買う人は皆この部分に惹かれて買う。

これがレイバンの全てなのだ。

(ブランドを売るということ)


しかし僕がめがねを買う上で絶対外すことのできない要素はこのブランドロゴではない。


3つの要素。


①鼻パッド

②レンズの薄さ

③価格


これはめがねにこの世界の全てを依存する者にとって外すことができない要素だと思う。


まずは鼻パッド。

これじゃないと買わない。


フレーム一体型の物は好まない。

フレームの一部がニョキっと鼻パッド化しているあれだ。


あれでは滑るのだ。


一方で買ったような鼻パッドが鼻パッドとして確かなアイデンティティをもって存在する職人型の鼻パッドは素晴らしい。

(鼻パッド言いたいだけ)


グリップ力が段違いである。


この鼻パッドがまずは第一条件。

デザインよりも先にまず鼻パッド。

鼻パッド起点でデザインを絞る。


そしてレンズの薄さだ。


僕の視力で安いレンズを使うとどうなるか。


そこには牛乳瓶の底と、かけた途端恐ろしく目が小さくなり、輪郭すら歪ませる時空の穴のようなものが誕生してしまう。


そしてその重さだ。

長時間かけていると耳が痛くなってくる。

分厚いレンズの重さは耳を千切ろうとしてくるのだ。


耳なし芳一かよ。

耳だけお経書き忘れたパターンかよ。


レンズは薄くそして軽くなければいけない。


コストコのレンズはその辺りも抜かりなく。

めちゃくちゃ薄いし軽い。


ちなみにコストコには何段階かレンズの質が存在する。


一番安いので4000円。

さすがにこれでは僕の視力だと少し分厚くなってしまうので、ここは一番良いレンズを入れる。


一番良いレンズでも8000円だ。

しかもほぼフレームからはみ出していない!

これは視力の悪い人なら共感してくれると思う。


基本フレームからレンズが飛び出るのだ。

それほどにめがねとはレンズの厚みとの戦いなのだ。


しかしコストコで扱っている8000円のニコンレンズ。

これは薄いし軽い。

長時間の使用にも何も問題はない。


そしてレイバンでこのレンズ。

やっぱりお高いんでしょう?

そんなことはない。

今回お値段は何と驚きの。


17800円!!!


おかしい。

レイバンならフレームだけでももっと高い。


フレーム9800円

レンズ8000円

合計17800円


破格…!


コストコでめがね。

品質とか大丈夫なのかな?

そんな不安を払拭するクオリティ。


ネジの調整やレンズ交換などアフターサービスも充実している。


そしてめがねユーザーの方にはコストコのこれも推したい。

クリーナーセット。


700円で6アイテムついてくる充実感。

このメガネクリーナーの真骨頂は圧倒的なコストパフォーマンスにある。


700円で購入するこちらの商品。

何と店舗で永年無料で受けられるサービスがある。


それがメガネクリーナー補充し放題だ。


700円で買うだけで、このクリーナーボトルに洗浄液を補充してもらえる。


我が家は1ヶ月に数回コストコで買い物をするので、その度に持っていけばメガネクリーナーは無限に使い放題ということになる。


それが700円。


なんて恐ろしい子…


これは洗面台の鏡を拭きあげるのにも使えるし、窓の掃除にも使える。

メガネらしきものには全て使えるであろう万能クリーナー。


これはぜひとも手に取ってみてほしい。


新しいめがねにメガネクリーナー。

コストコの可能性がまた一つ広がってしまった。


新しいめがねで彩られた世界を楽しもう!

(度数が上がってクリアになった)