みんなはどんな財布を使ってる?
ルイヴィトンの財布をかれこれ7年もの間使っている。
使い始めたきっかけはプロポーズまで遡る。
妻にプロポーズをした時に婚約指輪を箱からパカした。
妻は当初
『婚約指輪はいらないから旅行などに回したい』
という硬派な姿勢を示していた。
しかしそれを真に受ける男は少し女心の理解度が足りていないと思う。
プロポーズは一生に一度の思い出。
男たるもの、婚約指輪も旅行も最大限用意する。
どちらかを取捨選択するのではなく、どちらも手に入れるのが日本男児と言えよう。
二兎を追う者は一兎をも得ず
2羽の兎を同時に捕まえようとする者には、結局は1羽も捕まえられないという有名なことわざだ。
しかし本当に1羽で満足していいのだろうか。
僕はこう思う。
二兎を追う者にしか二兎を得られず。
一度きりのこの人生。
二兎を追うべきだろう。
そんなこんなで婚約指輪を渡したわけだが、しっかりと喜んでくれた。
しかし妻も非常に義理堅い。
婚約指輪の礼がしたいとプレゼントしてくれたのがこのルイヴィトンの財布なのだ。
もはや義理人情が武士のそれである。
そんな武士系妻からもらった財布をかれこれ7年使っている。
その中で僕が考えるルイヴィトンの真骨頂、その魅力を今回はお伝えしたいと思う。
社会人の財布に必要な要素
僕は元来そこまでブランドに興味がある方ではない。
自分が納得出来る良い物、長く愛着をもって使える物を徹底的に調べて買うこだわりは強い方だが、それがハイブランドである必要はない。
そんな僕が社会人として財布に求めた要素はこの3つだけである。
①最低限ナメられないこと
②長く使える耐久性
③手入れが不要
一丁前のミジンコプライドは持ち合わせているこの僕だ。
お会計の際に
『バリバリっ!!!』
とマジックテープをご開帳し後輩などからヒソヒソされることは避けたい。
このあたりはルイヴィトンを使用していれば何も心配する必要がない。
使用人口も多いし、全くもって目立つことがない。
話題にもさしてあがらない波風立てない無難さ。
可もなく不可もなし。
ナメられることはまずない圧倒的な信頼感である。
しかしルイヴィトンがその真骨頂とも言えるべきなのは②と③なのだ。
僕が財布に求める
『耐久性』と『手入れが不要』という点。
これはルイヴィトンを買うことで全て解決する。
財布を数年に一度買い替えるというのが僕にとっては気に入らない。
一度気に入った物をずっと使っていたいからだ。
なのでジムのトレーニングウェアなどは気に入った物を2セット買ったりする。
いつもお気に入りで、変わらぬ機能性。
ずっと使える耐久性がほしい。
そして手入れが不要。
これも大切な要素になる。
僕はレザーの経年変化を楽しめるタイプではないからだ。
まず潔癖気味なので経年変化ではなく経年劣化だと思いがちなところ。
そんなモチベーションなのでその手入れに情熱を注ぐことが難しい。
手入れ無しでずっと綺麗なまま壊れずに使い続けることのできる異次元の耐久性。
それを実現しているのがルイヴィトンだ。
最強のビニールプール
ルイヴィトンを買う人は何を求めて買うのだろうか。
ブランド力?
否。
デザイン性?
否。
圧倒的耐久性。
これ以外にルイヴィトンを買う理由はない。
(そんなことはない)
付け加えるとルイヴィトンはレザー素材を買うべきではない。
極論キャンバス素材以外にルイヴィトンの価値はないからだ。
(炎上しないことを祈る日々)
ルイヴィトンの真骨頂はキャンバス素材。
有名なモノグラムやダミエなどで使われている特殊加工された素材である。
その正体はそう!
塩化ビニールだ!!!
(超高級塩化ビニール財布)
レザー製品で高い物はいくらでもある。
高い財布を使っている人にはそのレザー素材にこだわりを持っている人も少なくはないだろう。
しかしルイヴィトンともなるとその正体は塩化ビニールなのだ。
言うなればそう…
ビニールプールに他ならない。
超高級ビニールプール。
それがルイヴィトンの財布なのだ。
だから
『ルイヴィトンですけど何か?』
とお高く止まっている場合ではない。
その手に持っているのはビニールプールなのだから。
高校生が自慢にしている場合ではない。
それは幼少期に君達が心待ちにしていたビニールプールなのだから。
しかし
『ルイヴィトンまじで全然壊れない』
こうなってくると迫真味が変わってくる。
それはそうだろう。
ビニールプールを考えてみてほしい。
あんな薄い塩化ビニール製のシートに水を満たし、その中で気遣いという概念から解き放たれている子どもたちがひたすらに元気を発散させ遊ぶ。
しかしそんなことで簡単に壊れてしまうビニールプールをあなたは見たことがあるだろうか?
僕は見たことがない。
何なら水を抜き乾かした後、ビニールプールはまるで先ほど買ってきたかのように綺麗なままだ。
塩化ビニールは濡れても衝撃を与えても何も問題はない。
乾かして置いておけばたちまち新品に元通りである。
しかし
『ビニールの財布使ってるんだー』
これだとナメられる。
コンビニの袋だと思われる。
ただ
塩化ビニール=ルイヴィトン
なので
『ビニール財布』=『ルイヴィトンの財布』
となり
『ルイヴィトンの財布使ってるんだー!』
ということで全くナメられない。
しかもその強度は驚異的。
ビニールプール級である。
ハイブランドの財布で
『中性洗剤で洗える』
財布というのを聞いたことがあるだろうか?
ルイヴィトンの財布はその強度ゆえ、薄めた中性洗剤で擦るだけで大体の汚れは落とせてしまうのだ。
僕はこれを初めてスタッフさんから聞いた時にこう思った。
『皿じゃん』
多分食洗機でも洗えると思う。
(多分耐える)
だからルイヴィトンの財布はいつだって新品同様だ。
濡れても問題ない。
傷つかない。
汚れても洗剤で落ちる。
なのにナメられない。
むしろ『良い財布使ってるね!』
と羨望の眼差しまである。
これが長い年月育ててきたブランド力というものだろう。
超高級ビニールプール恐るべし。
これこそルイヴィトンの真骨頂。
圧倒的な耐久性こそルイヴィトンの真の価値なのだ。
だからこそ7年間毎日使い倒している僕の財布は昨日買ったかのように新品同様である。
マジで傷一つない。
ここまでくると壊す方が難しい。
真の金持ち、ルイヴィトンファンは違うのだろう。
新作が出るごとに、流行で財布を変えていくのかもしれない。
しかし僕の財布の買い替え時は壊れた時以外にない。
むしろ壊れても修理があるのでその部品が生産されなくなった時以外にない。
でもこれは壊れないわけだからもう買い替える必要がないのだ。
このことがコストパフォーマンスに与える影響は大きい。
この財布約10万円。
一見すると高そうに見えるが、こういったものは耐用年数でその価格を見定めるべきだと思う。
ほんの一時しか使えない物に10万円。
これは高級品だと思う。
しかしルイヴィトンは違う。
僕は筋トレもしているしポジティブな方なので100歳まで生きると仮定しよう。
(行き過ぎた自己肯定感)
するとこの財布は今までの分を足して75年間使い続けることになる。
すると10万円という金額も1年換算で驚きの1400円程度になってしまう。
これがコストパフォーマンスだ。
ルイヴィトンは高級と銘打っておきながら、その実態は1400円程の財布だったのだ。
(ルイヴィトンを愛してる許して)
1年間1400円でルイヴィトンが!
(100歳契約)
とんでもないサブスク誕生の瞬間である。
ルイヴィトンの魅力にそろそろあなたも引き込まれてきた頃だと思う。
ある程度ナメられない、コスパ重視で買うべき財布。
それはルイヴィトンだったのだ。
時代の流れはキャッシュレス
ルイヴィトンを愛し、長財布を利用している僕だが、大きな時代の流れが訪れている。
キャッシュレス化だ。
メインのクレジットカード2種とそこから派生するポイントを余すことなく使いこなすことをモチベーションに消費活動をしている僕にとって現金での買い物というのはもはや勿体ないことで、無駄遣いですらある。
(PayPayとIDへの過度な愛)
そんな世の中にあって現金を持ち歩くことは不要になった。
もはや紙幣を最後に使った日が本当に記憶にない。
硬貨を使うのは息子と駄菓子屋に行く時のみである。
(残してほしい文化)
そのせいか財布には本当に現金が入っていなかった。
所持金510円。
もはや領収書とカードを入れる大きな何かになっている長財布。
長財布は長財布で必要ではある。
でも常に必要かと言われるとそうではない。
普段はクレカ、免許証、保険証さえあれば問題はないのだ。
そして出かける時の荷物なんてこんなものだろう。
財布、キーケース、パスケース、イヤホン、フリスク、リップクリーム。
さらには身軽に出かけたい。
もう少し荷物があったってこんなものだ。
ノースフェイスの卓越した使い心地。
しかしこうなると長財布が嵩張るのだ。
ギリギリファスナーが閉まらない。
というかもうこれはただの財布ケースである。
財布を持ち運ぶための布になってしまっている。
この問題を解決するには…
『小さい財布と併用する』
これ以外にない。
普段は小さい財布で事足りるのだ。
そうすることでノースフェイスのファスナーも閉まる。
そしてルイヴィトンを愛する僕は決意した。
『新たに一生物買うか』
(耐久性全振り)
ボーナスの時期が僕を駆り立てた。
毎日頑張っているのだ。
100歳まで使うのだからこれぐらいしたってバチは当たらないだろう。
思い立った時が買い時
有給を取った僕は気付くと妻を誘い銀座へ立っていた。
ルイヴィトン
銀座並木通り店
どうしてハイブランドの店というのはこうも選民意識高めの出立ちで入口を固めているのか。
この日もタキシードを着たいかにもな男性2名が恐ろしく良い姿勢で入口を守っていた。
しかしこういった敷居の高さがルイヴィトンをルイヴィトンたらしめているのだ。
ビニールプールをナメられないクラスまで高め、ステイタスとして維持しているのだ。
入口を守る彼らの日々の努力には感謝せねばならない。
そしてこの店舗。
最近できた店舗らしく水をイメージして建築されたらしい。
もはや輪郭を失ったビルディング。
周囲との境界は曖昧で水という捉え所のないイメージで洗練されている。
もはやこれはビルではない。
概念である。
ルイヴィトンという概念が並木通りに在る。
そんな概念に足を踏み入れるとお付きの方を紹介される。
あとはその方に任せれば自動的にいい物が出てくる。
それがハイブランドでの買い物の作法だ。
この日は
『この店舗は水をイメージして作られた新しい店舗なんですよ!』
とオープニングトークをされた。
『あー!たしかに色とか…ね?すごいです…もん…ね…?』
とあまり理解が出来ていないことを出し過ぎるのが庶民のそれである。
しかしこの店舗は概念なのだから、理解するものではないのだ。
感じるものなのだから何も問題はない。
そうしてルイヴィトンを全身で感じた後、慣れないハイブランドの作法に気疲れした僕。
その気疲れの道連れにしてしまった妻への罪滅ぼしにと銀座でランチをして帰宅した。
(その様子は別記事にて)
概念との触れ合いで得たもの。
自分へのご褒美の権化。
ここまでご褒美を感じさせるビジュアルもなかなかない。
蝶々結びされた箱など絵本か洋画のクリスマスプレゼントでしか見たことがない。
100歳まで人生を共にする財布がこれだ。
モノグラムでバイカラー。
お付きの方から
『素材のご要望はありますか?』
と聞かれ『塩化ビニール!』と即答しそうになった声帯を破壊し掠れ掠れの声で『キャンバスで…』と伝えた。
すると『お手入れも楽ですしいいですよね!』と出てきたのがこれだ。
さすがにストロングポイントを的確に捉えている。
単色もあったのだが、少し抜け感があるのが気に入ってバイカラーに。
定番のモノグラムでもあるし飽きることはないだろう。
今回の課題である小型化を三つ折りで解決。
このコンパクトさ!
これが欲しかったのだ!
併用する長財布とは対極の位置にある三つ折り。
コンパクトさでは他の追随を許さない。
しかし駄菓子屋に行くことも可能にする。
コインスペースも確保。
駄菓子屋は10円玉を握りしめて行けるところでなくてはならない。
これまでもこれからも。
電子マネーの決済音がする駄菓子屋など駄菓子屋としてのアイデンティティが欠落している。
三つ折りを開いてみよう。
お札が3つに折れてしまうことはこの際やむを得ない。
もはやお札なんてものは飲み会の割り勘にしか使わないし、その割り勘でさえもPayPayで送金したい。
むしろコロナ禍で飲み会もないので何も問題はない。
3つのカードポケットもある。
クレカ、免許証、保険証で問題ない。
このミニ財布なら先程のカバンにも何の問題もなく収納できる。
ファスナーなんか相手じゃない。
持ち物全体で見てもこのコンパクトさだ。
これはポケットでも全然いける。
ちなみにキーケースはフランスへ旅行に行った際にルイヴィトンのシャンゼリゼ通り店で買った。
本場の風を吹かせる最古参である。
これはもう10年近く使っているがやはり新品同様である。
アンチエイジング能力が高すぎる。
顔面をこの塩化ビニールでコーティングしたい。
(不老不死)
長財布と比べるとこのサイズ感。
3分の1サイズ。
もはやキーケース並みに小さい。
普段使いが素晴らしく快適になった。
サッとポケットに入れてお出かけできる。
長財布は長財布でポイントカードや補充用紙幣などベースとなる使い道が存在する。
共存共栄。
来たるボーナスシーズン!
一生物にルイヴィトンの財布などいかがだろう。
ミニ財布は本当に便利ないい買い物だった。
ご褒美最高!