「アフリカは変わった・・・」

「これからはアフリカの時代だ・・・」




最近、こんな言葉をよく耳にする。

ただ、ここ(WA)へ来てから、先に挙げた言葉を実感せずにいられない。




アッパーウエストの中心地「WA」は、アクラと圧倒的に違う点がある。

それは、バイクの利用者が非常に多い事だ。

小さい街だが、新品のバイクをズラッと取り揃えた店が数件あり、どこもかしこもバイクが走っている。

ただ、私が一番驚いたのは、女性ライダーが非常に多い事だ。

若くてお洒落な女性が、スカートをヒラヒラさせながら運転していたり、買い物帰りのお母さんや、中には、赤ちゃんを抱えながら片手で運転している女性がいたり・・・。




無謀な運転は止めて欲しいが、私としては女性がバイクを運転している姿は、妙に頼もしく、エネルギッシュで、見ていてとても気持ちが良い。

ただ、さすがにミニスカートにハイヒール姿でのバイク運転に、どうしても違和感を感じてしまうのは、私だけだろうか・・・。




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余裕のハンドル捌き!でも気をつけて下さい・・・



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世界のカワサキ!!・・・じゃない、ケ・ウェ・セ・キ!????









ガーナ最北の西側に位置する「アッパーウエスト」。そこの中心地である「WA」という街は、首都のアクラから約700km離れた場所にある。

そのWAから更に車で南西へ走る事30分。メイズ畑が広がる、人口約800人の「ビエリ村」が今回の土のうデモンストレーション開催の場所だ。




偶然にもデモンストレーション当日は、地元マーケット開催日と重なっており、近隣の村からも大勢の人がビエリ村に集まっていた為、土のう工法を宣伝するには絶好のチャンスだった。

通りかかる人々の多くは、一旦私達の現場で足を止め、物珍しそうに私達の作業を見ていた。




アッパーウエストに到着し、休む間もなく地元NGO職員達やフィーダー道路局の職員と共に、デモンストレーション開催候補地を選び、あっという間に当日を迎えた為、まず村人達がちゃんと来てくれるのかが、一番の心配だった。しかし、最終的には40名近くの村人達が集まってくれ、皆とても協力的でスムーズに作業が進み、予定時刻よりも早く作業を終了する事ができた。




 私の経験から言って40人集まろうと、60人集ろうと、実際に最初から最後まで作業してくれる人はほんの一握りだ。それが悪いというのではなく、そういうものだと思うし、少しでも作業を手伝ってくれる人、現場に来るだけの人でも、実際に私達の活動を生で見てくれただけで意味があると思う。何かのきっかけで、土のうの話を誰かに伝えてくれるかもしれないし、そこからまた何かかが広がるかもしれない。




 ただ、どこの村でも疲れを知らずに最初から最後まで働いてくれる頼もしい助っ人集団がいる。

「子供達」だ。

この日も、土のう袋に土を詰める作業、そして、それらを施工現場まで運ぶ作業を、最初は大人達が中心になってやっていたが、ふと気がつくと4歳から15歳位までの子供達と数人の女性しかその現場に残っていなかった。

 途中からは、「誰が一番土のう袋を運べるかコンテスト」の様なものになり、十数キロある土のう袋を頭に載せ、我先にと運んでいた。みんな、キラキラした汗をかいていて、その場にいた私も本当に楽しかった。





 今回、WA地域の活動をいろいろとコーディネートしてくれ、デモンストレーションにも参加してくれた地元のNGO職員二人が中心になって、今後はこの地域に土のうを普及させていくと言ってくれている。フィーダー道路局の職員も、道選びから手伝ってくれ、デモンストレーションにも参加してくれて、彼らも大変私達の活動について好意的だ。

また、この村に戻って来て、彼らと一緒に働ける事を楽しみにしている。



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この道が土のうによって・・・



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この様になります!!


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道を守る為の、大事なコンパクション。


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土を運ぶ子供達。「私はもっと重いの運べる!」と、皆競い合って自分の限界に挑戦!


今日は、木村理事長によるワークショップ開催の日。
ガーナ各地からNGO団体を招待して、土のう工法についての講演、実演の2部構成で行われる。
10時スタートの会場には、講演開始前から珍しく?招待者達が集まり始め、10時スタートの時点では、招待客の8割が既に集まっていた。




講演が始まると、皆真剣に「Professor Kimura」の話に聞き入っている。ガーナ全国各地の村で活動している彼らにとって、講演の中で出てくる悪路の写真や状況は彼らが活動している村と重なり、いろいろな面で共感できる部分がたくさんあるのだろう。




会場の外に出て行った、簡単なデモンストレーションでは、コンパクション後、石の様に堅くなった土のう袋内の土に、アフリカ人特有の派手なリアクションで皆一様に驚き、「自分達の村でもこれをやりたい!」という声が一気に高まった。




講演中おもしろかったのが、理事長が自分の名刺を何枚か机の上に置き、

「欲しい人は・・・」
と話した途端、我先にと、数人の参加者がとてつもない早さで名刺を取ろうとし、会場を沸かせた。
あのアスリート並みの瞬発力の良さに、ガーナ人の可能性を感じずにはいられない。




結局、全国各地から、予定を上回る36ものNGO団体が参加し、ワークショップは大成功だった。
参加したNGO団体の中で、1つでも実際に土のう工法を使って道を直し、その村の人達の生活を助ける事ができた、という報告に期待したい。




それにしても、ワークショップ終了後、お昼を食べて木村理事長は帰国されたのだが、見送りの際、出国カードに滞在日数「3日」と書いてあるのを見て思わず笑ってしまった。3日間の中で初日と最終日は移動日だったので、ガーナに丸々一日いたのは僅か一日だけ。移動時間の方が長い。
「“風と共に去りぬ”やな~」と元気よく言い残してガーナを後にした理事長。
お疲れ様でした・・・。



   
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ワークショップ(講演)の様子


 

 

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コンパクション イズ ベリベリ インポータント!!




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参加者も参戦!!





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百聞は一触にしかず。