BOPビジネス調査で私がガーナを訪れるのは今回で最後となる。
青年海外協力隊の任期が終わり、NPO職員として初めて仕事をさせてもらったのがこのガーナだ。
調査団員の方々にはリーダー始め、本当にお世話になり、いろいろ勉強させてもらい、いろいろご迷惑をおかけしたのにも関わらずとても良くして頂き、感謝してもしきれないくらいだ。
そして、このプロジェクトをずっと支えてくれた地元NGOスタッフには特に特別な思いがある。
村に調査の為一緒に滞在し、お金の問題、仕事の事で言い争いになる事が多々あり、私の気持ちが理解してもらえず、悔し泣きしてしまった事もあった。(いい歳して恥ずかしいが・・・)
でも、共に働いて彼らの人間としての素晴らしさを知り、尊敬し、私は最高の同僚たちと一緒に仕事ができたのだなと心の底から彼らに感謝している。
また、いつか一緒に仕事がしたい。

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ガーナを離れる時、彼らがバッグをプレゼントしてくれた。
大切に使います。

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「NO ROAD NO VOTE」・・・皆さん、村人たちが作ったこの看板の意味分かりますか?
この看板の先には悪い道があって、この看板を作成したのはその道の沿線住民たち。
そしてガーナは今年、選挙の年。つまり------
「道を直してくれなきゃ、票はあげないからね!」と村人たちが候補者達に訴えかけているのです。
それだけ、選挙の時期になると候補者達は票集めの為に必死で道を直すのです。しかもグレーダーでただ道を削るだけだからまたすぐ悪くなる。
村人たちもこーゆーものを作る事に関してはめちゃくちゃ行動が早い。
あぁ---。この看板つくる為に費やした労力で、1m~2m道が直せるのになぁ---。
今日はイースタン州・アクアピンサウス郡のある村で周辺住民、地元NGOとBOPビジネス調査団で土のうによる道なおしのデモを行った。
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↑デモを行う道路。この道の向こうには7つの村がある。雨季になると車やバイクが通れなくなるそうだ。

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いつもの事だが、村人達は覚えが早い。ただ、土のう袋を締固める為、コンパクターで土のう袋を15回~20回叩くのだが、力が有りすぎる彼らはこれでもかと言わんばかりに12kgほどのコンパクターを力いっぱい振り下ろす。
「バスッ、ドスッ・・・」すかさず木村理事長から「強すぎや~!」の声。
「最初は弱く、だんだん強く・・・」最初は慣れないせいかぎこちないが次第にみんなその作業にも慣れていく。



大人たちがえっさえっさと働いているのを見てかどうかは分からないが、
いつも現場には私にとってありがたいボランティア達がいる...


子供達だ。
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どこの村へ行ってもそうだが、彼らはこっちが何も言ってないのに知らぬ間に来て、知らぬ間にわっせわっせとお手伝いしてくれる。
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重いものはみんなで協力して運び、
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自分の身長と同じくらいの大きいショベルも上手に使いこなす。
きっと普段から畑仕事などのお手伝いをしているからなのだろう。

大人たちは特に彼らが作業を手伝っているからと言って褒める事もない。
それだけこの国では子供たちが大人たちの手伝いをする事は特別ではなく、当たり前の事なのだろう。
子供たちは「こんな事もできるんだぜ」と言わんばかりに誇らしげに作業を手伝ってくれる。たまに駆け寄って「すごい!ありがとう!!」と言うと、ニヤ~と笑って、ますます作業に力を入れてくれるのだ。本当にかわいい。そして頼もしい。
アフリカの状況はこれからどんどん変化していくだろうけど、絶対に変わって欲しくない素晴らしいところがたくさんある。
私はいつも子供達を見ているとアフリカの将来に期待してしまう。
この子たちがいれば何も心配いらないのではないかと・・・。と考えた後にこれは言い過ぎ?とか考え直したり・・・。
そんな事を考えていると、「酒井さ---ん!!土のう袋をいい加減に並べとるやつがおる-------!!!」と木村理事長の声。
「すいませぇぇぇん!」

そんなこんなで、毎度の事ながらいろんな出来事がありつつも無事立派な道が出来上がったのでした。
それにしても、みんな本当に凄く働いてくれた!!

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そしてお決まりの集合写・・・ん?なんじゃこりゃ??
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撮り直し!
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指写ってるけど、ま..まぁいっか。大目に見てやって下さい・・・。

【おまけ】
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村人作・「手動散水車」