10月からいよいよ外務省日本NGO無償資金協力事業がミャンマーで開始された。
この日は、事業実施地でのコミュニティミーティング。ミャンマーでは村のお坊さんの前でミーティングを行うのが主流だ。村人達にとってお坊さんは神様であり、父であり、良き指導者である。お坊さんが資金を出し道や学校を村の為につくってきた事例をどこへ行ってもよく聞く。
村人達はお坊さんに対して言葉で言い表せない程の感謝の念を持っており、お坊さんも村に問題が起きた時には自分が先頭にたって村を守るという強い気持ちを持っている。
政治的に様々な問題があったミャンマーだが、その事が彼らの繋がりをより一層強くした。
他国の場合は物事を決める時に、時折、村長や有力者の都合の良いように進む場合があるが、ミャンマーの場合は少し違う。コミュニティ内で何かを決める時、最終的な判断はすべて僧侶が行う為、そういった1部の人だけが得をするような方向へは行かない。村長や村人達の頭に中にもそういった欲のようなものが無いように見える。
ミーティング1つにしてもその国の色がよく分かる。/font>


9月21日に2013夏季スタディツアーに参加した学生5名が無事帰国した。
今日は振り返り会を開く為にひと・まち交流館へ。彼らがどんな話をひっ下げて帰ってきたのかワクワクしながら待っていた。
一番初めに到着したのはこのツアー最年少のF君。私の顔を見るなりニヤニヤ。これはおもしろい話が聞ける、と直感的に感じだ。そして次々に学生達がやって来たのだが、みんな笑顔、笑顔、笑顔。ケニアへ行く前までの表情とは明らかに違っていた。
「どうやった?ケニア」の質問を皮切りにホームステイ先での話、ユースグループとの交流、ケニアの子供達、道なおし、食事、サファリ・・・次から次と溢れる体験談。滞在中に友達になったケニア人の名前を次々に出し、おもしろエピソードを語ってくれた。
定員数をはるかに超えている車に乗せられ、車内では膝の上にケニア人が座っていた事、その車が走るボコボコの道、きっと彼らがこれまで経験した事のない事をたくさん経験し、彼らはそれを楽しむ事ができ、滞在中に出会った温かくてユーモアたっぷりのケニア人との出会いも相まって今の表情になっているのだなと思った。
見せてもらった写真もケニア人と写っている写真が多く、みんな本当に良い表情。「行く前とケニアの印象が変わった」全員が言っていた言葉だ。実際にその場所に行って、そこに住む人と出会い、話をし、その土地のご飯を食べるだけで見えてくるものがたくさんある。
彼らのこれからの人生にこのスタディツアーが少しでも役にたってくれたら、と願う。

$道普請人ガーナのブログ
ケニアで撮影してきた写真を見て思わずニヤリ。