ウガンダ現地時間で午前3時。時差の関係か、興奮しているのかは分からないが目が覚めて、全く眠れる気配なし。今日は午前6時にドライバーと待ち合わせをして、私が協力隊時代に共に働いていた同僚を村まで迎えに行く予定だ。実は、今回のウガンダ・アチョリのプロジェクトに彼も連れて行くことにしたのだ。昨日空港に着いた後、そのまま村に直行するつもりだったが、ウガンダ名物の渋滞にぶつかってしまい、やむを得ず今日の朝に変更になってしまった。

午前6時。予定通りドライバーが到着。意気揚々と車を走らせる。ただ、私が普段首都のカンパラから私の村へ向かう方向とは別方向へ行っている。ドライバーに尋ねると、「この道はショートカット(近道)だ」と言う。たった10ヶ月の間に、エンテベ空港も、カンパラの街も変わっていたので、私がいない間に近道ができたんだと、ドライバーの言葉を信じてしまった。

しばらく走っても全く村に近付く気配なし。しびれを切らして聞いてみると、「どこかに近道があったはずなんだが・・・OK,君の言ってた道へ戻ろう!」と笑顔で間違いを認められる。
結局、余裕を持って出発したが、かなり時間がない状態で村に着く。

同僚にしか、私が村に行く事は言っていなかった為、みんなが久しぶりに私をみてどんな反応をするのか楽しみだった。車を降り、村のメインストリートを歩いてみると、みんなが私をみているが、挨拶してくれない。私と全く気付いていない。事情があって、今日はスーツを着ていたので、いつも汚いTシャツと作業ズボンで歩いていた私とは結び付かないのか・・・。

ひそひそと村の人達が私について話している声が聞こえる。「あれ、樹里じゃないのか?」「違うよ、樹里はもっと痩せてたよ。もっと黒かったし。」「あー、やっぱり違うね」・・・・みんな言いたい放題だ。

笑いたいのをこらえて、彼らの所へ行ってみる。
そして「ンゴブゼ ニョ!(久しぶり)」と言うと、
途端に、大声で「バンナンゲ!!クリカヨ、じゅり~~(あらまぁ!おかえり、じゅりーーー!!)」と、言ってみんなが近寄ってくる。「私、太ったんや・・・」と思いつつ、懐かしい顔ぶれ達と最近の出来事などを誰と話しているか分からない状態で、とりあえず報告しあう。
ただこの後、カンパラで予定があったので時間が無い・・・せっかく「おかえり」と言ってくれたがまたすぐに
「バーイ」を言わなければならない。大急ぎで、村の人が私を小学校に連れて行く。子供達に会ってほしいと言ってくれたのだ。

小学校のある教室に入ると、子供達は大人達と違ってすぐにみんな「私」だと気付いてくれる。
幼かった子供達が、少し見ない間にめちゃくちゃ成長していて、ウルっとくる。
何より、あんな小さかった子供達が私の名前を覚えてくれていたのに感動する。
でも、もう行かなければいけない・・・。
子供達のほっぺたをひとしきり触って、頭をなでて、
「また、いつか戻ってくるからねー!」と言って私の村にサヨナラをした。

ほんのわずかな里帰りだったが、村のみんなが相変わらず元気で、面白くて、マイペースなのがよく分かって良かった。
また、ゆっくり時間がある時に戻ってきたいと思う。道普請人ガーナのブログ-慌てて撮った、子供達との写真。でもボケてる・・・

慌てて撮った子供達との写真。でもボケてしまった・・・