飛行機を降りると、生ぬるい風に迎えられ、一気にガーナへ到着した事を実感する。
BOPビジネス調査の為、今回で二回目となるガーナだが、前回と大きく違う点は、再会したい人達の顔が思い浮かぶ点だ。それだけで、ガーナへ来る喜びが何倍にでもなる。
入国審査も問題無く終え、空港の外に出た途端に何故か顔がニヤけてくる。どこからともなく聞こえてくる、ガーナ人特有のなまった英語や、現地の言葉に「そうそう、これこれ!」と妙に私のテンションはぐんぐんと上がるのだった。
前回も滞在したホテルに着き、少し休んでから、会いたかった人の元へむかった。ウキウキしながらその場所へ行くと、彼女は相変わらず忙しそうにお客さんに出す料理を作っている。ここは私が前回よく来ていたローカルレストラン(屋台)だ。よく通ううちにこの若干25歳の店主・ペイシェンと仲良くなり、ご飯を食べる時以外でもフラッと話に来たりしていた。
私の顔を見るなり「オ~!!ジュリ、ウェルカムバぁぁぁぁあああク!!」と作っている途中の料理を放ったらかして、私の背骨がどうにかなってしまいそうな程の抱擁で迎え入れてくれた。それを見て周りのお客さんもニコニコしている。
朝6時半から夜11時近くまで働き、25歳、女手ひとつで6歳の娘・モリスを愛情たっぷりに育てあげる彼女からは、年上の私もいろいろ学ぶ事が多い。そして、また彼女の娘が本当に可愛い!!この日も少し遠くから大きな目をクリクリしながら「ジュリ~~~!」と走ってくる。それを見ただけで「おばちゃんが何でも買ってやるからなぁぁぁ」という様な気分にさせられる。
約2カ月振りの楽しい再会の時を終え、ホテルに帰る途中、「アクワバ」という言葉が思い浮かんだ。ガーナの空港にもデカデカと描かれているこの言葉は「おかえりなさい」という意味の言葉だそうだ。ガーナへ来た人は初めての人でもこの言葉で迎えられる・・・と、確か大使館のHPで読んだような・・・。協力隊時代も「おかえり」と言って迎えてくれる人が母国以外でもいるのは、本当に不思議で幸せな事なんだなぁと思っていたが、またそういう国が一つ増えた事も自分の中では最高に嬉しい。そんな事を考えつつ歩いていたら、またモリスが「ジュリ、シー ユ~~~!!」と、大声でこっちに手を振っている。「あーもーどうにでもして~~~」と私は骨抜きにされたままホテルに到着したのだった。
明日からはいよいよ調査の開始! 頑張るでぃ!!
白い服の女の子)と可愛いご近所さん達。
ペイシェンの得意料理!「野菜入りインスタント焼きそば」
といった感じだが、妙においしい。この日はソバ2玉・
大盛りのおまけ。ごちそうさま!