皆様、はじめまして!
3月から、道普請人の一員となり活動をさせてもらっている酒井と申します。


今年の1月まで青年海外協力隊の村落普及員としてアフリカ・ウガンダで2年間活動をしていました。
その時の主な活動は、ネリカ米というお米を普及する事でしたが、たくさんの農家達から「道が悪い為作物を市場まで運べない」「作物運搬トラックが悪路の為、村に来たがらない」「病人を病院まで安全に連れて行く事ができない」などの声を聞き、低コストでなんとか道を直す方法がないかと模索していたところ、あるJICAの職員の方から木村教授、道普請人の存在、そして土嚢を使った道直しの方法を知り、私の村でも土のうを使った道直しを始めました。


自分達の道がやっと道らしくなる事は、今まで注目されず悪路のせいで長年苦しんできた村人達にとっては、希望そのものであるのだと私は感じています。それと同時にまだまだ同じ悩みに苦しんでいる村が世界中にたくさんある事も簡単に想像できます。今回、道普請人の一員としてまたこの仕事に携われる事に、私自身も喜びを感じています。まだまだ勉強不足の私ですが、これからどうぞ宜しくお願い致します。


今回、JICA・BOPビジネス(日本発 「土のう」による農村道路整備ビジネス)の調査の為、ガーナへ1カ月間、行ってきました。

1カ月という短い期間でしたが、
・政府機関(道路省、フィーダー道路局、GHA、農業省、労働省)
関係機関(農業組合、コントラクター協会、他ドナーなど)でのインタビューによる資料・情収収集、打ち合わせ
・LBT現場調査
・現地土嚢袋製作工場視察
・3か所の村でのデモンストレーション
・木村理事長による「土のう技術」についてのワークショップ(現地のTVでこの模様がニュース番組に取り上げられました)
・パイロット事業実施の為の準備(候補地視察、周辺村落調査)
↑主に上記活動を、今回は調査団員6名で終え、帰国しました。


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ガーナへ来て第一回目のデモストレーションの日。

黄色の土のう袋はソルパック協会さんから寄付して頂いたものです。

ありがとうございました。



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たくさんのたくましい女性達が参加してくれました。
 
「土のうによる農村道路整備ビジネス」という事で、協力隊時代とはまた違った視点で土のうに携わる事になり、「ビジネス」という観点で土のうを普及して行く事に全く不安がないかと言われてみれば嘘になりますが、村へ行き悪路を実際に見、村人達の意見を聞くと道直しのニーズはそこらじゅうに転がっており、待っている人達がたくさんいる事、このプロジェクトの可能性がたくさんある事を実感しました。


また、実際に、デモンストレーションをしたどの村でも村人達がとても協力的で反応が良く、政府機関や関係機関の方達にも興味を持ってもらえたので、これも追い風にできれば…と思っています。


しかも今回は木村理事長による「土のう技術」についてのワークショップの模様がガーナのTV番組で取り上げられ、それを見て土のうについて知ったガーナ人も多数いるらしく、(ガーナ人曰く、放送したTV局はガーナで一番有名なTV局!との事。本当かどうかは不明・・・)今後の展開がますます楽しみです。
     

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この日は朝6時集合にも関わらず、皆ちゃんと集まって作業してくれました。

   
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木村理事長のワークショップの様子。

  
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地元TV局にインタビューを受ける木村理事長。


次回は6月中旬頃にまたガーナへ戻る予定です。

  

  
小さい道の先には、村があり、そこに人々の生活があり、多くの農家達は女性も男性も、そして子供達も自分達の生活の為に、必死で働いています。幹線道路がきれいに整備される事も重要ですが、その幹線道路に辿り着くまでには蟻の巣の様に多くの小道が広がっており、村人達にとってみればその道こそが彼らの生活の一部なのです。


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おもしろガーナ。 傘なのか?帽子なのか・・・