みなさまこんにちはウインク

ご無沙汰しております。

名古屋市

千種区にあります

OurPetsどうぶつ診療所

人とペットのためのスタジオour life

の獣医師クアク美智子です。


今日はてんかん様発作について…


【てんかん様発作】

〜若い子とお年寄りの子の違い〜

チワワのくっくちゃん、まだ6歳なのですが…

てんかん発作と診断されて抗てんかん薬を処方されました。

昨年10月末に当院にご来院された時、まだ血中濃度測定もままならないままで、発作も繰り返し起きている状況でした。

西洋の薬でコントロールできるまではかかりつけ医での治療をすすめさせていただきましたが、漢方薬による治療ご希望のため、当院にて治療中です。

当初は

かかりつけ医にてゾニサミドにて治療しておりましたが、なかなか発作は減らず…


基本的に…

てんかん発作の治療目標は3ヶ月に1回以下にまでにすること。目標に達するまでその子に合う投与量を決めていきます。


当院では、漢方薬追加し治療を開始、定期的な血中濃度測定を開始し始めました。


漢方薬にで、イライラや興奮はかなり減り、激しい発作は落ち着いてきましたが…


それでもなかなか発作は2週間に1.2回は起こります。

レベチラセタム(イーケプラ)の併用を開始しました。

しかし…なかなかくっくちゃんに合う抗てんかん薬がなく…

試行錯誤ではありますが…


夜間発作時に夜間診療所での受診もあり…

そちらで3回注射されたフェノバルビタール後少し落ち着いてきたこともあり…。


くっくちゃんの抗てんかん薬を

ゾニサミド→フェノバルビタール

に変更しつつある段階で、かなり落ち着いてきております。


実は、フェノバルビタールは昔から行われていた治療法です。

長期投与で肝臓に負担がかかるということでフェノバルビタールを投薬していた子はゾニサミドに変更していくパターンはあるのですが…


今回は逆のパターンになります。

あまり前例はありません。


しかし、


1番大切なのはくっくちゃんに発作が起こらない様にすることなので、いま現在経過観察しながら行っております。



さて…

老犬の発作…

実は多くなってきていると思います。

私の愛犬のDOTも昨年発作が起きました。

原因はストレスです。

若い時であれば、回避できたものも、老化に伴い、目が見にくくなり、耳が聞こえなくなると恐怖が増します。

そのことでストレスに対する閾値が下がるのだと考えられます。

チワワ15歳のぐみちゃんもつい先日初めて発作が起きてしまいました。



なんの発作かは年齢も踏まえ、積極的には調べていませんが…

飼い主様に確認したところ

ストレスがかかった要因がはっきりされているようでした。


発作が起きる時には必ずきっかけがあります。

飼い主様にチェックしてほしいことは…

☑️発作前に何があったか?(いつもと違う何かがあったかどうか)

☑️発作時刻、発作時間

☑️発作が起きている時、四肢はのびているか?

☑️尿失禁、脱糞はあったか?

☑️ 発作中頭をぶつけないようにクッションや毛布などで保護されているか。

☑️発作時の天候


発作時はあたふたしてしまう気持は本当によく分かります。

しかし、飼い主様だからできるのはとにかく落ち着いて対応することが大切です🥰🥰


☑️発作中の動画を撮る(なかなか難しいですが…)


若い子でもお年寄りの子でも

#塗る漢方

で自律神経を整えていきます{emoji:005_char3.png.おねがい}