前回の投稿で

わかりにくかったことが予想される

自己概念。

 

 

今回は、この説明をします。

 

 

人の意識には

 

 

・自分が認識している「顕在意識』=5〜10%

 

・普段は認識していない、

何かあった時に初めて意識されるような

「潜在意識」=90〜95%

 

 

という領域があるといわれます。

 

 

「自分はこんな実績を作った社長」

 

 

と認識しているのは

「顕在意識下」で認識している自分です

 

 

一方、

普段は認識できていない「潜在意識下」で

「自分が自分をどういう人間と捉えているか」。

 

 

それが、「自己概念」になります。

 

 

ひとつ例をお伝えしますね。

会議や打ち合わせで

「いつも話が長い社長」がいたとします。

 

 

参加者に考えさせた方がいいことまで、

すべてしゃべってしまう…。

 

 

いつも会議は延長当たり前で残業あり。

ミーティングで社長の話す時間は

15分のタイムスケジュールだったとしても

45分話し続けてしまう…。

 

 

このような社長は、

なぜそうしてしまうのでしょう?

 

 

「正しく伝えなければいけない」

「正しく理解されなければいけない」

「リーダーシップを取らなければいけない」

 

 

と強く思っているとしましょう。

 

 

もちろん、

これらを心掛ける事は必要ですが

このケースでは何か

 

 

「歪んだ自己概念が影響している」

 

 

と予想されます。

 

 

「自己概念」とは

 

 

普段は認識できていない「潜在意識下」で

「自分が自分をどういう人間と捉えているか」

 

 

でしたね。

 

 

言い換えると、

無意識に自覚なく握りしめている思い込み、

知らず知らずのうちに握りしめている

 

 

「自分はこういう人間だ」

 

 

という認識です。

 

 

では、上の例ではなぜそうしてしまうのか?

 

 

そのような社長は深いところでは

 

 

「私は先代と比べ、

社長として大丈夫なのだろうか?」

 

 

と認識している可能性があります。

 

 

もちろん、

経験の違いなどがあるわけですから、

劣るところがあって当然。

 

 

自分の強みを伸ばして、

力をつけていこうと認識するのが健全ですが、

 

 

それを

 

 

「私には社長としての指導力がない…」

 

 

 

そのように

無意識下で自分の力を危ぶんでいたら

先のような行動をとってしまうんです。

そんな「歪んだ自己概念」が現実に反映されると

会議や打ち合わせの場で

多くを喋り過ぎていしまい、

その社長の行動は

結果、考えない指示待ちの社員を増やし

社長は、ますます

 

「自分の力の欠如が

このような現実を招いている」

 

と、

 

「歪んだ自己概念を強化」

 

 

してしまうんですね。

 

 

改善すべきは、

 

会議の進め方でも

社長の話し方のテクニックでもなく、

 

 

「先代との比較」

 

 

であり、

 

「自分の力のなさを危ぶんでいる自己概念」

 

 

なんです。

 

 

この自己概念がある限り、

また繰り返してしまうんです。

 

 

お分かり頂けましたでしょうか?

 

 

ちなみに、これ

昔の自分のことを織り交ぜて書いてみました。