避難
つづきになります
訪問看護の事務責任者から
連絡が入ったケアマネが
車まで父を乗せるのを
お手伝いに来てくれて
無事向かう事ができました
夕方、着いた場所は普段
障害を抱える子供たちが
利用する広いフロアーで
バリアフリーで設備が整っていて
とても有り難かったです
広くて静かな空間に父と2人
父は早速
ベッドに横にならせて頂きました
TVが無いので
過ごし方に困った様子でしたが
情報にパニックになっていたので
被害情報、今後の雨情報など
父の目に入らず逆に良かったです
責任者の方のお気遣いで
じっと横になっている父に
PCで寅さんを流してくれ
おかげでしばらくは
現実から離す事ができていました
持ち込んだメイバランスと
パンを一口食べ夜の薬
痛みだしてオキノーム
睡眠導入剤を飲ませ
21時に眠りに入ることができ
父にとって長い1日が終わりました
私は少し離れたベッドで
親戚への報告
家付近の情報を調べながら
父を朝まで見守りました
今後このような事が起きたら
どうしたら良いのか…
父の体調
車椅子での移動を考えると
ある程度の覚悟を
しておかないとならないのか…
色々な事を考えて過ごしました
朝になり
父はパニックから落ち着いていて
水位は80センチまで下がり
土砂の心配はない事を言うと
ベッドが硬く身体が痛いようで
「帰るか」と言ってきました
父のタイミングを待ちながら
小雨になった頃を見計らい
父と私の為に
泊まり込んで頂いていた責任者の方に
心からのお礼と帰る旨を伝えると
「この場がこうやって
使える事が分かって
こちらとしても良かったです
また困った時はどうぞ」
と温かく見送って頂きました
帰るとマンションの周りは
犬の散歩をしている人
ジョギングをしている人
いつもの光景でした
今回の事で父の
『生きたい』
という心の内を強く感じました
あんなに恵まれた環境に
父を守って頂けた事
感謝してもしきれません
この状況の中同じような方や
大きな被害に遭われた方が
他にも沢山いたはずで…
被害に遭われた方が
1日でも早く
日常生活が送れますように