わたし、忘れたから。
やっと。やっと忘れられたんだ。
忘れられるものなんだ。
でも、傷痕残ってしまったのかな。
何でか意味不明な寂しい気持ちが分厚い雨雲みたいに、立ち込めて、
私に覆い被さる時があって、
私はどうしようもなく、涙流すしかなくなる。

私を大切だと思ってる人は、
いるのかな。
私を心から愛する事が出来る人は、
いるのかな。
私を必要だと思う人は、
いるのかな。
私は、いていいのかな…。
そんな事を、四六時中考えてしまうようになってて、
全部信じる事が出来なくなって行ってて、
求めた答えを貰っても、
それは、私が求めたからであって、
心底そう思ってる訳じゃないでしょ?
本心じゃないでしょ?
私に合わせてるだけでしょ?
その場を繕ってるだけでしょ?
そんな風にしか、取れない。

本当に好き?
イエスであっても、信じれず、
ノーなら、やっぱりと思う。
いくら、愛を注がれたとしても。
もしかして、
私こそ、人を愛してないのかな。
だから、そう思うのかな。
だから、愛を感じられないのかな。

力一杯、私だけを見てて欲しい。
私しか、見えてない…
そんな風に心から思ってよ。
それを、証明してよ。
信じられないから。

でも、そんなことは、不可能。
無理なのは、当たり前のこと。

だから、私は逃げていく。
逃げ道とは、悟られない道を逃げていく。
幼かった日々へ
自分で取り戻すんだ
逃げて逃げて安堵する
5才の自分に癒されに行くんだ
未来なんて、どうでもいい
今を助かりたい
それだけなんだ