受付の仕事も終わり………
いよいよ、893さん達の待ち受けるテーブルに付く時がやってきました
テーブルに行くのが怖くて、お手洗いに行ったり、化粧直しをしたり……ひたすら時間を稼ぐ私とCちゃん(笑)😂
でも、その時はやってきます。逃げられません。
私「よし!行くか!」
Cちゃん「うん!行こう!」
その時、お互いに………「助けて」のサインや席を離れる時のサインを決めて、席につきました。
親分をはさんで、私とCちゃんが座ります。
親分の周りには、沢山の子分さん達がいます😰同じテーブルには、女性は私達だけ。隣のテーブルも893さん達だけです。
他の新婦の女友達や同僚は、遥か彼方1番遠くのテーブルにいました😂みんな怖がって、1番遠くにしてくれと頼まれたとAちゃんが言っていました😂そりゃそーだ。
でも私達は親分さんの隣😂
私「失礼します」
親分「おう!座り!座り!」
背は高くはないですが、ガッシリした体格の親分さん。60代くらいでしょうか。
サングラスではありませんが、薄い色の入ったメガネをかけ、圧?がすごくて……やっぱり、只者ではない雰囲気があります😰
ふと見ると、親分のグラスの中身が少なかったので、
私「ビール、お注ぎしましょうか?」
親分「おう!悪いな」
親分のグラスにビールを注いで、固まり座ってるだけの私達
そこへ、新郎のBさんがやってきました。
Bさんは、親分の前まで来ると、膝を床に付け、頭を低くしてかがみ
Bさん「おやっさん。今日は、わざわざお越し頂いて、ありがとうございます!」
親分「おう!色々あったが、良かったな。」
Bさん「はい!おやっさんのおかげです。ありがとうございます」
親分「これ祝儀や。
あんた受付やったな。任したで」と……
私の目の前に、帯のついた100万円の札束がポンっと置かれました。
Bさん「おやっさん、ありがとうございます!」
親分「おう!精進するんやで」
Bさん「はい!精進します!
いちごちゃん、Cちゃん頼むね」
そう言って、席に戻ったBさん
その後も、沈黙が続くテーブル………
気まずい…………
とても、気まずい………
飲み物が喉を通っていくゴクリという音が、周りの人に聞こえるのではないかというくらい………沈黙のテーブル😂
披露宴とは思えない緊張感と重い空気😂
別のテーブルでは、皆、写真撮ったり盛り上がってて、めっちゃ楽しそうだなぁ😂いいなあ(笑)……なんて思っていたら……
突然、親分が話し始めました。
親分「あんたらは、あいつとどういう関係なんや?」
私「新婦の同僚なんです。」
親分「そうか。
ワシらに、気遣わんと食べや。
こんな怖い顔の奴らがおったら、食べられへんな(笑)」
私「いえ💦ありがとうございます。頂きます」
ほんとは怖すぎて、胃痛も起こり始めてて、目の前のご馳走を食べる気にもならなくて💦
小さく切って、食べるふり程度にしか食べていませんでした。
親分さん………とても周りに、気を遣う方でした。
固まってる私達に気を遣い話しかけ、何度も「食べなさい」と。
そんな感じで、ただただ固まったまま時が過ぎ……披露宴は終わりました。
ああ〜、やっと解放される〜✨………
と安心したら……………
めっちゃお腹が空いてきて………
私のお腹が……
ぐぅ〜……っと大きな音で鳴ってしまって😰
それに気付いた親分が、笑い出し……
親分「アハハハ。だから言うたやろ。ちゃんと食べなさいよって。」
私「アハハ💦スミマセン💦」苦笑いするしかなかった私😰
Cちゃんも同じく、ほとんど食べてませんでした。
すると親分さんが………
親分「しゃーないな。
このあと、ワシらと一緒に行くか?二人とも、ついといで」
え……エ……
ええ〜!😰
私「あ、ありがとうございます〜😰
ちょ、ちょっとお手洗いへ……失礼しまーす😰」
Cちゃん「あ!私も!失礼しまーす😰」
トイレに逃げ込んだ私達………
「これ、絶対ヤバイよね!?😰😰襲われるんじゃない!?」(今思い返すと笑けますが😂どこで得た知識やねん(笑))
でも、当時の私達は半泣きです😂断る勇気もない………
行くべきか逃げるべきか……悩む私達😰😰
読んで下さり、ありがとうございます。