南海トラフ臨時情報の注意喚起の呼びかけが今日で一旦終了するそうですね。


いずれ来る本震まで、こういう警戒情報が出ては解除され、ということが今後何年も続くことになるんだと思います。


個人的見解として、南海トラフそのものの発生まではもう少し、数年単位で余裕があるとは思っています。おそらく発生は2030年代。


京大の鎌田元教授がそのように言っておられ、確証はないとしてもひとつの目安にはなるなと思っています。





※ただし、鎌田元教授が発生時期の根拠とする室津港の水深データも浚渫工事の影響を受けているので全く当てにならないということを主張される研究者もいます。もっと早く来るかもしれないしもっと後かもしれない。


とはいえ、近い将来必ず来るであろう南海トラフに備えることは必須で、同時に歴史を振り返ると南海トラフの発生する前後で大規模地震が周辺で多発していることも留意しておく必要があると思います。


秀吉の時代にも家康と秀吉の泥沼の戦争(小牧長久手の戦いの雪辱戦)を巨大地震が終わらせたという説があったり、秀吉自身が伏見城で巨大地震に巻き込まれて死にかけたりと僕の住む近畿でも南海トラフの前後に内陸型の巨大地震が多発しています。


今回も南海トラフ本震の前に内陸部ででかい地震が起こる可能性は高いはずです。

南海トラフにばかり目がいっているとそのほかの危機に鈍感になったりするので注意が必要ですね。


さて、今回の臨時情報であわてて防災グッズを買いに走って品切れで焦る…ということを経験された方もいるのではないかと思います。

危機に敏感な方はとっくに備えを終えていたでしょうが、今回品切れで焦ったとしても数ヶ月も経てば皆忘れて品切れは解消されると思います。





一過性のブームにせず、長い目で備えをする必要がありますね…。


あと、もっというなら、

南海トラフ被災予想地域に住んでいる場合、特に津波が来る場所に住んでいる場合は本震までの数年のうちに津波の心配がないところへ引越しするということも検討したらいいのではと思っています。


仕事がある、子供の頃から住んでいる、友達や近所付き合いがある、とか今住んでいる場所に住み続けている理由はたくさんあると思いますが、

生命あっての物種。


たかだか自分が生きてきた数十年地震や津波の被害がなかったからと言って、今後もない保証などないのですから。

大規模災害に見舞われた方々が口にするのは、まさかこの地域でこんな災害が起こるとは…というセリフ。


起こりうる最悪の事態を想定して、生命を守る選択をしたいものです。


弱い構造のマンションや木造住宅に住んでいないか、今住んでいる場所は地震の時にどのくらい揺れるのか、地盤はしっかりしているのか(液状化の可能性)、津波や内水氾濫で水没する危険はないのかなどを把握した上で

地震の影響がより少ないところへ移動することも家族を守ることにつながるのだと思っています。


防災グッズを備えるよりも、そもそもそこにいていいのか?を考えることがより大事。


かくいう我が家も軟弱地盤地域に建っている戸建て住宅です。

中古で購入時にそれはわかっていたのですが建主の方が充分以上に深く基礎を打って建てたと聞いて、まぁ大丈夫だろうと思ってしまったのです。


でも今思えばそれは間違いでした。

数年のうちに被災予想地域外に引っ越すつもりで仕事も正職員からアルバイトに変え、身軽に動けるようにと環境を整えつつあります。自宅の売却も近いうちに…。


南海トラフだけでなく首都圏も富士山噴火リスクや首都直下地震の可能性があります。桜島や九州南部の巨大カルデラの噴火リスクもある。

じゃぁ国内でどこへ行ったらええんじゃあ…。


そもそも南海トラフが起きれば日本の物流や経済も致命的なダメージを受けるので、被災地でなくても生活に大きな影響が出てくるはずです。

まさに国家存亡の危機…。


僕たちはそんな時代に生きています。

そんな中、家族を守るためにはどうすればいいか

ここ数年、ずっと考えながら動いてきました。


機会があればまたそんなことも書きますね。