2011年 新年の始まりを、エジプトのカイロで過ごすことにしました
一番の目的は何と言っても世界最大の石造建築で世界遺産の‘ピラミッド’
です
世界中の学者が研究するも未だ謎ばかりのピラミッドに、
“いつか会いに行きた~い!”と熱望していたので、カイロ国際空港に着いた
瞬間から一気にテンションが上がりました
・・・というわけで、到着早々にギザの三大ピラミッドへ直行~
これがエジプト古王国時代(紀元前2500年頃)に築かれた史上最大のピラミッド!
(左からクフ王、カフラー王、メンカウラーのピラミッド)
下からクフ王のピラミッドを見上げました
カメラに収まりきらない程大きく、
観光客もアリさんのようです
とにかくスゴイ!の一言。ここは間違いなくパワー
スポットでしょう・・・
次に、ガイドブックやTVでよく見かけるロケーションへ・・・
あまりに有名な、このカメラアングル
なんだか本物を目の前にしているとは
思えません、夢のよう・・・

ギザで最も古い建造物が、このスフィンクスであるという説が一般的になっている
ようですが、造られた目的は明らかになっていません
カフラー王のピラミッドの
守護神として造られ、顔をカフラー王に似せたものといわれたこともあるようですが、
真実は未だ謎です・・・。
また、古代エジプトではたくさんのスフィンクスが造られましたが、このスフィンクスは
最大最古のものです
風化が激しいらしく、修復工事中でしたが

砂漠といえば、何と言ってもラクダ
「砂漠の舟」と呼ばれるラクダは、 暑さ寒さ
に強い動物で、飢えや喉の渇きにも耐えることができことから、砂漠を移動するため
の重要な交通手段とされてきたようです。車の無い時代は勿論、現在でも観光地
での移動用だけでなく、町の中でも運搬用のラクダがたくさん活躍していました!
次はサッカーラにあるピラミッドへ。これは、ジョセル王の“階段ピラミッド”
エジプト最古のピラミッドといわれており、紀元前2600年前後のもの。もともとは
マスタバと呼ばれる日干しレンガ製の四角形の建築物だったようですが、これを
何度も増築し、階段状に積み重ねたのだとか。これが原案となり方錐形の
真正ピラミッドにつながったという説も・・。
修復作業中の階段ピラミッド
このジェセル王のピラミッドは、長方形の周壁に囲まれています。広い敷地内に階段
ピラミッドのほか、葬祭殿・神殿・それらに付属する建物跡があり、まとめて「ピラミッド・
コンプレックス」と呼ばれています。ジェセル王のピラミッドは、ピラミッド・コンプレックス
としての造りが明確に残っていて、各建物の修復もかなり進んでいるようです。
天井のついた列柱廊 礼拝堂の跡
南の家
次は、ダハシュールにあるスネフェル王の“屈折ピラミッド”へ。紀元前2500年前後の
もので、途中45m前後の地点まで54度の傾斜ですが、それ以上は43度と緩やかに
なっています。なぜ傾斜が変化しているのかについては、「勾配が急過ぎて危険なため
角度を途中で変更した」、「最初からこの設計だった」、「建築途中で王が病気にかかった
ため完成を急いだ」・・・ともいわれているそうですが、未だわかっていません。
近くには、“黒のピラミッド”があります。
こちらもスネフェル王のピラミッド。赤みを帯びた石材を使用しているため、角度に
よって赤く見えることから“赤のピラミッド”と呼ばれています。
スネフェル王が先に建設した屈折ピラミッドの約1km北方に建てられ、初めて直線の
ラインを持ち、壁面が二等辺三角形になっている真正ピラミッドです。
スネフェル王は5基以上のピラミッドを建造したことがわかっています。もしピラミッドが
“墓”なら1基でいいのでは・・・??というわけで、スネフェル王のピラミッドが、“ピラ
ミッドは王墓ではない”とする説の根拠になっているようです。
ピラミッド入口付近から見下ろした風景
ピラミッドの中へ・・・
長く急な階段を降り玄室を見学しました。そこは
湿度の高い、妙な臭いのする空間があらるだけ。
再び光の指す入口へ向かって階段を登りマス。
天井が低いため中腰で。疲れた~・・
(ピラミッドの中から出入口を見上げた写真↓)
ピラミッド巡りを終えて、次に向かうはシタデル地区南部に建つ城塞へ・・・
エジプトは、イスラム教徒が9割を占めており、街の至る所にモスクがありますが、
シタデル地区の城塞に建つ“ムハンマド・アリ・モスク”はカイロのランドマークとも
いえる人気の高いモスクのようです。
ムハンマド・アリ・モスクは、1857年にイスタンブールのガーマを真似て建てられおり、
ドームやミナレットはオスマン朝様式が大きく影響されているそうです。 これはエジプトの
他のモスクにはほとんど見られなく、現地の人たちも礼拝に訪れることが少ないことから、
モニュメントのような建物のようです。
(ミナレットとは、モスクに付随し建てられている細くて高い塔で、アラビア語で光の塔の意。)
回廊です。中庭を囲む屋根付きの廊下で、
日差しが強い日中は、屋根が付いていた回廊
が重宝されているとか・・・
ドーム建築はアーチによって屋根の重さを分散
することにより、より頑丈な造りとなるそうです。
また、屋根を支える柱が少なくてすみ、より広い
空間を確保することができる有効的な様式と
なっているようです。
天井には綺麗な絵が繊細に施されていました
天井から吊り下げてあるシャンデリアとランプ
の美しい光に圧倒されます
次に訪れたモスクは、642年に着工されたエジプト最古、世界で4番目に古い“アムル・
モスク”。エジプトを征服したアムル将軍が建てたものです。ここからエジプトのイスラム
教化が始まりました。
アムル・モスク外観
中庭
手洗い場
多柱式の礼拝堂
敷地の広さに驚きです

イスラム教徒が9割を占めるエジプト、残りの1割はキリスト教の一派であるコプト教
を信仰しています。・・・ということで、イエスキリストが迫害され家族と一緒に隠れ住ん
でいたという歴史のある“オールド・カイロ地区”へ向かいました。
オールド・カイロ地区はキリスト教関係の建物
が多く、この聖ジョージ修道院もその中の1つ
です。イエスの家族が身を隠したという地下礼
拝堂の上に建てられています。
薄暗い修道院の中で、キラキラ輝くシャン
デリアとステンドグラスにうっとり・・・

エジプト観光のハイライトといえば、ツタンカーメンの黄金のマスクとラムセス2世の
ミイラ!!・・・というわけで、カイロの中心、タハリール広場の一角にある‘エジプト
考古学博物館’へ向かいます!
とにかく渋滞の多い街です

収蔵点数は12万点を超え、館内は収蔵品で
埋め尽くされていました
5000年前のものとは
思えないほど綺麗に原形を留めている品々に
驚きは耐えませんでした
館内は撮影禁止のため、外観のみパチリ
エジプト土産を買うなら‘ハン・ハリーリ’!・・・ということで、店の人と観光客で
ごったかえすハン・ハリーリバザールへ向かいました。宝飾品、銅製品、象眼細工
の箱、スパイス、香水、カーペット、色とりどりの民族衣装のガラベーヤなど、様々な
おみやげ物が狭い路地を埋め尽くしていました!
どこの喫茶店も狭い!人でギュウギュウ・・・
次に訪れた観光地は、エジプト第2の都市で、地中海の真珠と呼ばれている
‘アレキサンドリア’
カイロの北西208キロに位置しており、車で3時間の
距離にあります

早速見えてきたのは‘カーイトゥベーイの要塞’です。この要塞は、古代世界の
7不思議のひとつといわれたファロスの灯台の跡に、15世紀マムルーク朝スルタン・
アシュラフ・カーイトゥベーイにより建てられました。現在は海軍博物館になっています。
要塞の屋上で地中海を眺める人たち
美味しい地中海料理を堪能した後に向かったのは、‘ローマ円形劇場’です。
エジプトは、クレオパトラの死後にローマ帝国の属州となり、そのローマ時代の
数少ない遺跡がアレキサンドリアに残っています。ローマが支配した国々には、
ローマの都市にかかせない円形劇場、共同風呂の遺跡が見られます。
これは、1964年に発見された古代ローマ様式の劇場で、当時はおそらく屋根の
ある劇場で、音楽演奏や格闘技などが行なわれたと思われます。
観光ガイドさんから説明を受けている人たち
アレキサンドリアで一番豪華な建築物といえば、この図書館ではないでしょうか
アレキサンドリアの古代図書館は、古代としては最も多くの文書・書物を所蔵して
いましたが、5世紀に破壊され、その貴重なコレクションが永遠に失われてしまい
ました。しかし、古代の学問と博識の中心地としての輝きを取り戻そうと、2001年に
‘新アレキサンドリア図書館(Bibliotheca Alexandrina)’が再建されました。
総面積約8万5000平方m、11階建の巨大な建築構造です。建造費は約2億ドルを
費やしたといわれています

ちなみに、図書館設計は、数多くの候補の中からノルウェーの小さな設計事務所
「スノヘッタ」が選ばれました。この事務所は、後に世界貿易センタービル跡地に
建設する文化施設の設計担当にも選ばれています
アレキサンドリア図書館
よく見ると、世界中の文字が刻まれています
館内は美術館を思わせるほど綺麗です
たくさん並べてある机では、学生たちがパソコン
を使ったり勉強したりしています
(図書館の隣にあるアレキサンドリア大学の学生かな?)
これはアレキサンドリアの町並みです
市街観光用の馬車がたくさん走っています

路面電車も走っています

この他にもポンペイの柱やグレコ・ローマン博物館を周り、優雅なアレキサンドリア
の街をあとにしました

(・・・・エジプトは、まだまだ見所が盛り沢山でしたが、全部の写真をアップすると
大変なので、そろそろこの辺で最後の写真を
)
これはナイル川の上でディナーやベリーダンス、スーフィーダンスショーが楽しめる
観光客に人気のクルーズ船です

種類豊富なエジプト料理&初めて見るスーフィーダンスに大興奮で、肝心のナイル川
を殆んど眺めることなく終えてしまいました
あっという間の4泊6日エジプトツアー、ルクソールやアスワンまで足をのばす
なら10日間は必要とのことで今回断念した観光地はまだまだありましたが、
たくさんのエジプトパワーを得て新年を過ごすことができました
