僕はポケットから210円を取り出して、愛想のない店員に支払った。
そしてエッグサンドとクリームパンを受け取りそれを車の中で食べた。決しておいしいとはいえないが、まずくはない。
コンビニのパンをまずいというやつは愚かだ。
コンビニのパンはコンビニのパンとして完結していて、焼きたてのパンを提供するパン屋とは比べられない。焼きたてのクリームパンとコンビニのクリームパンを比較して考えるから、コンビニのパンがまずいとなるのだ。
だから僕はコンビニのパンを食べるとき決して比較しない。コンビニのパンとしてそれと食べるのだ。コンビニのパンということを理解して食べればまずいなんて事はなくなる。
しかし、焼きたてのパンを食べるときは、コンビニのパンと比較し、うまいと感じる。
コンビニのパンをまずいと感じず焼きたてのパンをうまいと感じるほうが気持ち良いからだ。
もし、自分がうまいと感じたとき、一緒にいる誰かもうまいと感じてくれたら、食事をする場面においてそれ以上の幸せはないだろう。
決してやってはいけないことは、コンビニのパンをまずいという人とうまいパンを食べることだ。