<中高時代>
中学受験の塾での3年間は、私の知的好奇心を満たしてくれるかけがえのない環境だった。
4科目全ての先生が当たり、指導のプロだったと今になって思う。
ただ、入塾時から受験時にかけて、段々と偏差値、校舎内の順位は低落していった。
結局3年間第一志望としていた学校には不合格となり、第二志望の学校に進学することになる。
私立でもいじめはどこの学校でもあるだろう。
ただ、私の学年は「数十年に一度」と呼ばれる荒れた学年だった。
当然奇行が目立った私も目をつけられ、陰湿ないじめを受け、中学1年のうちに所属していた部活動の退部に追いやられる。
なおその部では、私以外にも何人もいじめで退部し、残ったのはいじめっ子たちだけで、堂々と卒業アルバムの部別写真に収まっていた。
彼らは全員、医師や弁護士や官僚になっていったので、私の人間不信は極まった。
「こういう人たちが社会を動かしているんだ」と。
写真の言葉は池上彰氏の共演者の引用だが、池上彰と私のスタンスの違いはここからくるものだろう。
私は「憎まれっ子世に憚る」を目の当たりにしたから日本の未来に明るい像が描けない。
一方で池上彰は、一見いじめとは無縁そうな意識高い系の若者、大学生とばかりつるんでいる。
それでは池上彰は「日本の、世界の未来は明るい」なんて誤解もするだろう。
以前書いた学年最下位の話は割愛することにした。
「最下位でも学校が学校だろう」と言われてしまうだろうから。
しかし、中高の6年間「バカ」呼ばわりされたことは、読書で知識を補う原動力になり続けていることも事実。
クリフトというキャラクターに惹かれ、彼と友達になりたいと思いを巡らせていた。
いや、空想で会話していた。
彼が私の最側近の大天使ラファエルだと知った時は、本当に驚いた。
癒しの天使の名の通り、自分が一番辛かった時にクリフトの姿で癒してくれていたんだと知り、涙が止まらなかった。
この曲も虐げられて落ち込んだ時によく聴いていた。
これはクリフトというより、カップリングのアリーナこと三女ライザリン・シュタウトのテーマ曲だが。
<大学時代>
東京大学は同級生に会いたくないから受験したくなかったのもまた事実。(それ以前に学力が及ばなかったが)
ICUは広く浅く学べるという点で、私にとても合っていた。
とはいっても、私は思い込みでテストの論述問題やレポートを執筆する癖があり、大学の成績は満点だったわけでもない。C評価(良~可)の科目も多かった。
大学時代は高校までの人間関係のトラブルを忘れるために勉強に没頭していた。
読書の他、日商簿記2級の勉強もした。
大学時代は評判のいいICU図書館で本を漁り、読みふけっていた記憶しかない。
2000冊は読んだ。
当時は臨床心理学に興味があり、大学院生向けのシリーズをたくさん読んだ。
それが今この仕事をする上でとても役に立っている。まさか今このような形で役に立つとは思ってもみなかったが。読書、勉強とはそのようなものだ。
ICUだからこそか、キリスト教ではない新宗教の信者が結構紛れ込んでいた。
具体的に書くと個人が特定されてしまうので伏せるが、私の学年にも新宗教の熱心な信者がおり、その方が布教するのが原因でクラスはまとまりを欠き、同窓会は卒業以来一度も行われていない。
学生のみならず、非常勤講師までもが新宗教の信者で、案内のパンフレットを授業中に勝手に配っていたことにも驚いた。
でも、同級生で、その信者に誘われて本尊まで行ってしまっていた子がいた。
その子は入信には至らなかったが、大学での宗教勧誘は本当に気をつけた方がいい。
<大学卒業後:この道に進むまで>
私は独善的な正義感が強かったために、新卒1週間で部長クラスと「アンタのやり方は違う」と罵り合いを展開し、会社に居づらくなり有給休暇を全て消化した上ですぐに退職した。
しかし自己都合の退職では、次の職場がすぐに見つかるほど世間は甘くない。面接すらはねられることが続いた。
そうしているうちに自分はすっかり厭世的になり、ニート生活を始めた。
自己啓発的思考に染まった父親は「やりたいことを見つけろ」という言葉を「仕事をしろ」という代わりにしつこく言ってきた。
私は投げやりに「一生勉強します」と答えていた。
その通り、学費を払わずに早稲田大学の授業に潜ったりしていた。
しかし、虚しさばかりが募っていった。
この先60年の自分の人生、真っ白。
ただ、唯一親しくしていた友人に相談すると「真っ白なんだよ。真っ暗じゃないんだよ」と励ましてくれたのだが、確かに今となってはそうだったのだなと思う。
親としては健全だが、大学までもらっていた小遣いも打ち切られた。
やはり自分で稼がなくては。
そこで見出したのが家庭教師系の仕事だったが、まるで何かの妨害が入るように、自分の原因ではないオファーの消滅が続いたのだ。5件くらい立て続けに。
応募フォームのシステムエラーに、自分だけ引っかかって登録できないということもあった。
にっちもさっちもいかなくなり「電車に飛び込んで死のうか」と思い詰めるようになる。
最期に、それまで占いなど全く興味のない自分だったが、「どうして自分の人生はこうなっているんだろう?何か理由があるはずだ。納得してから死のう」と、とあるスピリチュアル系のサロンを訪れたことが、転機となった。
(後編に続く)
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父ミカエルの跡を継ぎ天使長に就任した私エマニュエルが、直接仲間とともにセッション、お客様を肉体・精神、両側面から癒すお仕事を行っています。
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