クロム「うちの大学の後輩が武蔵野市議会宛にとんでもない条例案を提案して右翼が騒いでいる」

「包括的性教育の充実」不採択 市議会への陳情で大学生が感じたこと [東京都]:朝日新聞デジタル (asahi.com)

ベル「ICU、完全にネトウヨのターゲットになっちゃいましたよね」

クロム「ICUの卒業生が1人武蔵野市議会議員になったのだが、結構な左翼の活動家らしい。そして冬の市議補選では子分を立候補させて当選させようとしていた。まぁ俺が落としたのだが」

ベル「じいさん、そんなところで実力行使かよ」

クロム「だって定数26人の武蔵野市議会に30歳いかないICUOGが2人もいたらあまりにいびつじゃ~ん」

クロム「同窓会が過激なクラファンの告知をしていた。ICUの卒業生みんなこんな思想を持っていると外部から思われるから、やめてほしい。(部外者も普通に閲覧可能なホームページ)」
ベル「20年くらい前にも東京都が『ラブ&ボディBOOK』っていう似たような性教育冊子を中学生に配ろうとして話題になりましたよね。今も昔も左翼案件だけ騒いでろくに仕事をしない高給取りの都議会自民党が騒いで」
ミネルヴァ「配布はなしになったのよね」
オファン「……」
ベル「え?ここで乱入ですか……」
クロム「なぜ彼女は『配布はなし』って言って微笑むのが好きなんだろう……」

クロム「順調に資金は集まって達成されたというオチだ。君たち、内輪でクラファンの成功を喜びあっていないで、ネトウヨとガチンコ討論でもしていたまえ」
ルキナ「どうせかみ合わないのは目に見えてるけどね」
ベル「性教育や風俗のトピックに人間として関心を示すのも、やはりおじいさまがイシスの化身だからだと感じます」
クロム「ICUでジェンダーの学問に染まったわけではないからな。俺は」

クロム「この本の著者、どこかで聞き覚えのある名前だなと思ったら、ICUの1個後輩だった。「ルポ・ICU」でも書いたジェンダー研究所に見事に染まったらしい。田舎出身で、地元の友達は殆ど結婚している、と」

ベル「少子化と言われますが、田舎は結婚の時期も早く、1人あたりの子どもの数も多いですよね。ただし若者の絶対数が少ないのですが」

クロム「田舎の若者は刺激が少ないから初体験の平均年齢が低い、という考察にうなずいてしまった」
ベル「いつの時代も都会と田舎の格差ってありますよ。都会はリベラルに、田舎は保守的になります」
クロム「日本で地域による政治的な党派性が生じたのは大正時代だったっけな」
ベル「軍部の政治に染まる前の1920年代は、100年後の今を生きる人々が意外に思うくらいリベラルでしたよ。日本は」

クロム「同系列の本になる。要するに日本が貧しくなったことを示す一端なのだが」

ベル「風俗サービスの提供であっても、本来は男性の魂を癒す仕事だというのはインタビューに答えていたうちの一人が仰っていた通りです。ただ、同じ人が仰っていたように、そういう仕事につくのは社会の最底辺の人になりがちで、癒し手が病んでいて問題が生じるというのも指摘の通りです」

クロム「というか、魂を癒す技法を研究すること。それが俺のイシス神殿でやっていたことなんだよな」

ベル「現代に生きる人々の性に対するスタンス、厳格な人も奔放な人もどっちもどっち、というおじいさまの気持ちは分かる気がします」

クロム「LGBTの権利向上を否定するわけではないが、虹は使うな。それはそれ、これはこれだ」

クロム「朝日新聞の識者を集めたイベント『朝日地球会議』の書籍化だ。ためになった」

ベル「エマニュエル・トッドさんは母国フランスでは反体制派とみなされてメディアを出禁になっているんですよね」

クロム「日本ではインテリ層にだいぶもてはやされていると思うが。フランスって普通の人がイメージするより自由の国じゃないよな。反ユダヤのデモが禁止されていたり。コロナ禍のロックダウンも厳格だったし」

クロム「あれ?池上のおっさんは呼ばれなかったの?世界を代表する識者ってみなされていないのかな(笑)」

ベル「なに煽ってるんだよ(笑)」

クロム「左翼陣営で流行っている『対話しようよ』の論調の本だった。それにしても俺、どうして岩波新書を読むたびにむかつく右翼になってしまったのだろう」

ベル「それまでが左寄りだったんじゃないですか?」

レオン「月刊HANADAの愛読者になったら、もう僕は君のことを守護できないからね」

クロム「月刊HANADA、今月もすごい目次だったな。高齢の右翼男性はネトウヨアイドルを生産するのが好きらしい。昔だったら稲田朋美、今だったら高市早苗、そして飯山陽だ」

ベル「それ自体女性差別って気がしますが、月刊HANADAの編集者や読者はそんなこと気にしないでしょう」

クロム「宇沢弘文先生を持ち上げる箇所があったから、この著者にあまり悪いことは言えんが、殆どの主張に同意しかねる」

レオン「あはは。価値観が違ってこその親友じゃん」

クロム「まあな」

クロム「ちょっとタイトルがミスリードしている本だった。東大が男子学生だらけなことを分析するのかと思いきや、夏目漱石の三四郎などの文学からの東大の学生の歴史的考察だった」

ベル「そうですね。買ってみて読んでみて期待したものと違う!と不満を抱いた読者は多いかと」

クロム「著者は東大のサークルで東大女子の加入禁止の伝統を廃止する運動に携わっていた教授なのだが『幹部になった今は組織を動かすことの難しさを感じている』というあとがきの一端からこの問題に限らず、教学改革の難しさを感じ取ったぞ」

ベル「結局、日本の組織は年功序列だから動かないんじゃないですかね。60歳になって社長になる順送り人事をまずは何とかしないと」

クロム「それと、東大女子の比率に関して言うと、ここ5年くらいマスコミが毎年のように報道するようになったが、25年前からその比率は20%弱で殆ど変わっていない」

ベル「問題意識を持ち始めたのはいいとするけれど、結局は全く比率の向上が見られていないということですね」

クロム「女子は脳の構造的に理数系が苦手なのか?論争につながってくるが、東大入試が文理問わず数学の比重が重いことに考えが及んでしまうな。やはり。池上彰は先日の番組で性差をはっきりと否定していたが、そうかなぁ?」

ベル「また煽りやがった」

オファン「お兄ちゃん、またカバー写真が読書とは無関係の暴力女になってる」

クロム「その方がアクセス数が伸びるんだよ。きっと。あはは……」