(初めましての方へ 登場神紹介)

クロム:天使界、イーリス聖王国第3代聖王。ミカエル、ガブリエル夫妻の第3子。虹の女神イリス、性の女神イシスでもある。

ベルナデッタ:クロムの孫娘。箱根に棲まう嵐と慈雨の神・バアルのこと。

池上彰:この宇宙を創造したブラフマンの化身。

 

クロム「池上彰の住所が判明した」

ベル「自分で『SNSにこんなわずかな痕跡を上げただけで特定されますよ。気をつけてくださいね』と言っている割にご自身のガードが甘すぎて笑えました」

クロム「池上彰のインタビューでのこの発言からとある駅の半径1キロ圏内に特定できたよ」

 

池上 幸いなことに家のすぐそばに八重洲ブックセンターがあって。あとは池袋に行けば三省堂もあるし、行きつけは東京駅丸の内北口の丸善。この3つは大体マストですね。

 

クロム「池上彰の住んでいる市区町村は知っているから、八重洲ブックセンターの支店を検索したら、あっさり1つに絞りこめた。なるほど、ターミナル駅から急行で1駅か。いいところに住んでいるな」

ベル「それ以上に、おじいさまとご近所さんなんですよね」

クロム「ああ、なんとなくそんな感じはしていたが、住所特定!と喜ぶどころか『池上彰ご近所事件』だ」

ベル「さらにおじいさまの実家はもっと池上彰のご近所なんですよね」

クロム「それ以上言うと、池上彰だけではなく俺の住所まで特定される諸刃の剣になるからやめようか(苦笑)」

ベル「さてブックレビューに参りましょう」

クロム「池上彰が中国をヘイトするのとは対照的に持ち上げるインドだが」

ベル「インドは決して民主主義の大国ではない。ヒンドゥー至上主義も相まって自由の指数はロシアや中国並みに低い。とインド研究の第一人者である著者は指摘します」

クロム「いまだカースト制度に縛られて、日本だけでなく欧米勢もビジネスを展開しづらい土地。ビジネスを展開する法人は横ばいどころか減少していると。こんな窮屈な身分関係に縛られた国ではビジネスが展開できないと」

ベル「池上さんに限らず敵の敵は味方理論でインドに期待する知識人は多いですから、その楽観論に警鐘を鳴らすいい本でしたね。一評論家とかではなく、長年インドを研究している第一人者が言うのですから説得力があります」

クロム「おっさんもこの本を読んでインドについての見方を考え直したらどうだ?」

ベル「なんか最近こっちが池上さんに課題図書を指定していますよね(笑)」

クロム「俺の高校時代、有斐閣アルマという平易な大学のテキストシリーズが刊行されはじめて、図書館で好んで借りて大学の講義の世界を先取りしていたんだ。公文式みたいに。いいテキストシリーズなのだが、自分が大学生になってみると『大学のテキストってこんなにレベル低いんだ……』って印象が変わった」

ベル「20年前『分数ができない大学生』がベストセラーになって大学生の学力低下が騒がれていた時期に刊行されたシリーズですよね。大学テキストの老舗として考えたのだと思います」

クロム「今は『アルファベットが書けない大学生、九九ができない大学生』とさらに進化を遂げているが、以前も述べたように、大学の教員にはプライドがあるから、もはや学力崩壊を積極的には発信しないようだ」

ベル「そんな中、有斐閣はアルマシリーズよりもさらに平易な『ストゥディア』シリーズの刊行を始めたんですよね」

クロム「俺が苦手な法学は本当に平易に説明してくれていて有難い反面、得意分野の政治学は、ここまでかみ砕かないとFランク大学の学生はついていけないのか……と切ない気持ちになった」

 

ベル「いくら法学部、政治経済学部でもFランク大学では、このテキストのレベルさえ身につけられるか怪しいですよね」

クロム「著者もアプローチに苦悶しているのが伝わってきて、なんとも言えない気持ちになった」

ベル「著者は『本書の使い方』として、1講義が1章に対応しているから、授業前にその章を読んでくる使い方を勧めていましたが、Fランク大学の学生の読解力では、読む気があっても読みこなせない気がします」

クロム「いくら平易といっても、政治哲学も内容に入っているからなあ」

ベル「思いもかけず大学教育について考えさせられた1冊でしたね」

 

クロム「前から提案しているけどさ、おっさんもFランク大学で非常勤講師やってみたらどうだ?色々な大学で非常勤講師されているが、中堅校止まりだろう?東工大でリベラルアーツに基づいたエリートを養成する試みも大切だが、Fランク大学にはどんな学生が在籍していて、どういったアプローチをすれば彼らに理解してもらえるのか。おっさんの解説力の向上にもつながると思うぞ」

宇沢弘文レオン「って、君のメンターの僕のアドバイスね。ぜひご検討を」

 

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父ミカエルの跡を継ぎ天使長に就任した私エマニュエルが、直接仲間とともにセッション、お客様を肉体・精神、両側面から癒すお仕事を行っています。

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