2年ほど前の事例になります。

セッション時は腑に落ちない様子だったのでこちらも感想を聞くことはせず、事例紹介も取り上げないつもりでいたのですが、最近連絡が入り、担当したウリエルの言っていたことは間違っていなかったと分かったとお伝えいただいたので、事例紹介も個人が特定されない改変を加えた上で掲載して良いと承諾を得たので今回ご紹介します。

 

<相談内容>

友達と一緒に新卒で就職はせず、セラピストの職業に就いた。

研修時代と最初こそ楽しかったが、すぐに自分には向いていないのかなと思うようになった。

でも友達と一緒にやっている以上、自分だけやめたいとは言い出せずに数年が経ってしまった。

正直やる気が出ない。SNSで無駄にフォロワーだけ増やすための無関係の投稿をして自己満足している自分が本当に虚しくて嫌になる。

自分はセラピストの職業を続けるべきなのか神様に(といっても自分からは初詣くらいしかしないが)伺いたい。

 

担当者の指名がなかったので、閻魔大王ウリエルが「僕が伝えたい」と名乗りを上げました。

漫画やアニメが好きと仰っていたので、安室透が好きな方でそれをウリエルが察して名乗りを上げたのでしょう。

ウリエル「結論から言うと、学生時代の仲良しサークルの延長線上で生涯の仕事を決めてしまったあなたに責任があります」

お客様「学生時代は小中高大と本当にみんな仲良しで楽しくて、何でも楽しさを分かち合える仲間だったから、仕事にしても楽しいと疑わなかったんです」

ウリエル「残念ながら、誰であっても仕事は甘くありません。むしろ、貸し借りのない友達だったのに同じ仕事をやり出して関係がギスギスしているのではないですか」

お客様「その通りです。やはり見ているんですね」

ウリエル「あなたがいるのはほんの小さな世界だ。私は同じように学生時代の貸し借りのない仲良し関係が社会人になり、ビジネスが絡んで関係が悲しくも破綻する人間をたくさん見ていますよ」

お客様「本当に学校時代は楽しかったのに。仕事ってこんなに楽しくないものだったのかって」

ウリエル「あなたは甘い。考え方が。今のZ世代らしく、いじめもなくみんな仲良しでいい青春時代だったんでしょう。でも人生は最終的にはトントンになるんです。そのぬるま湯につかった考え方を抜け出せずに社会人になるから、職業を友人関係で安易に選んでしまうから、行き詰まってしまうんです」

お客様「厳しい……」

ウリエル「今の態度ではお客様に失礼です。セラピストなら手を通してエネルギーがお客様に伝わります。霊感がなくたってやる気のない手つきは、サロンにいらっしゃる方なら誰だって分かります。リピーターが減っているのではないですか?」

お客様「リピーターを繋ぎ止めるために、次回予約のサービスを数十分無料など充実したものにしているのですが、それでも予約を取られる方は少ないのが現実です」

ウリエル「当たり前だ。お前は甘い。喝!」

お客様「ひい」

ウリエル「リピーターを繋ぎ止めたいのなら、あなたが誠心誠意お客様に接することが第一だって、そんなことも分からないのか。次回予約のサービスをいくら充実させたところで、やる気が感じられないセラピストに誰が再訪したいと思うかね?」

お客様「……」

ウリエル「お話して分かった。あなたはセラピストの仕事に向いていない。いや、向き不向きはあなたが決めることだけれど、あなたの魂は既にセラピストの仕事を続けることに『NO』を示している」

お客様「当日待機していても客が入らず、スマホをいじる自分が虚しいんです」

ウリエル「だったら現状を変える努力をしなさい。もちろん変わりたいから今セッションをお受けになられているのだろうが」

お客様「転職するんだったら何の仕事がいいと思いますか?」

ウリエル「甘い甘い!私が具体的にこの仕事がベストだとアドバイスしたところで、またお前はすぐにその仕事に飽きて今のように手を抜くだろう。自分で考えなさい」

ウリエル「いじめのない、昭和のような暴力教師もいない、そういう現代の温室で育った若者が悪いとは思わない。だが、あなたに限らず、Z世代と呼ばれる若者は職業についての認識が甘すぎる。特に不満もないのに『他の仕事もやってみたい』とすぐに転職する。それは学生時代のインターンや職業体験で済ませておくべきことだ」

お客様「うーん……(厳しい言葉の連発に少し納得がいっていない様子)」

ウリエル「追い打ちをかけるようなことを言うと、新卒からセラピスト一本じゃ、一般企業への転職は非常に厳しいよ。正規雇用は望めないと覚悟しておいた方がいい。今より年収が落ちても非正規でまだましな仕事を探すのか、やる気を出してセラピストとして再起するのか。ただ、あなたの魂はセラピストの仕事を完全に拒否している。それはアドバイスとしてお伝えしておこう」

お客様「でも一緒にやっている友達との関係が……」

ウリエル「そんなのどうだっていいだろう。そういうところが甘いと言っているんだ!」

お客様「……」

ウリエル「対照的な話をしよう。ターミナル駅に明らかに整体には向いていない風貌の男性がプライベート整体院を営んでいる。痛く圧す主義を貫く彼に揉み返しを受けてしまうお客さんも多く、正直評判は良くない。しかし彼のサロンはつぶれずに10年以上続いている。なぜだか分かるか?」

お客様「うーん……」

ウリエル「良くも悪くも、我欲が強いからだ。痛いのに緩めてくれなかったからあざになったじゃないかとクレームをつけられても気にせず独自のスタイルを貫く彼は、自分が、たとえ第三者から見て整体の仕事に向いていなくても、自分の仕事はこれだと疑っていない。なので、正直リピーターは少ないが、彼の頑固なまでのやる気を察知するかのように新規の客が訪れて、彼は激戦区で整体の仕事を続けられているのだ」

ウリエル「彼の生き様が彼にとっては良くても、お金を払って筋肉を傷つけられている多くの方にとって良くないことは付け加えておく。しかし要するに、自分本位のやる気があなたには足りないのでは?とこの話から伝えたいのだ」

 

ウリエル「今日私がアドバイスできるのはこれくらいだな。アニメやゲームが好きということで、私は色々なキャラクターであなたを見ている(*当時は私も知っていなかったが、今になってみると名探偵コナンの安室透を指していると思われる)。厳しいことばかり言われて納得がいっていないのは顔を見なくても分かる。数ヶ月自分の中で私の言葉を反芻させるといいだろう」

お客様「分かりました……」

 

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父ミカエルの跡を継ぎ天使長に就任した私エマニュエルが、直接仲間とともにセッション、お客様を肉体・精神、両側面から癒すお仕事を行っています。

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