大学時代の専攻だった教育社会学の領域の本は常に興味深く読んでいます。
貧困の再生産を研究する学問の性質柄、教育社会学の学者はリベラル、左派の方が殆どです。
本田由紀氏は中高一貫校で富裕層が教育を受けるのに批判的であることを「先ず隗より始めよ」と言わんばかりにおそらく遺伝的に優秀であろう息子(本田由紀氏は遺伝で優秀だなんて絶対に認めないだろうが)を、無理矢理公立学校に入れてしまったがために、息子が学校と進路で浮いていたというエピソードに失笑してしまいました。
ちなみに今上げたお三方はいずれも東京大学の(元)教授です。
上野千鶴子にしても、だったらあなたたちが内部から東京大学の学生の選抜方法を見直したらいかがかと思ってしまうのですが。
近刊なのですが、もう中古で1円近くまで下がっていますね。あらら。
女性らしく年齢を明示していないこの著者もリベラルな観点から「家庭や経済状況ゆえにできの悪い生徒」を論じていました。
いつも思うのですが、リベラルな学者と教師は遺伝で大方決まってしまっていることを認めないと前へ進めませんよ。
残念ながらいくら恵まれた環境を与えたところで、学習意欲の湧かない人間、成績が向上しない人間はいます。
それは私も同じです。
私は体育の授業で毎年受けさせられたスポーツテスト、10ある項目、10点評価で殆ど2~3点でした。
学年内順位こそ載っていませんでしたが、偏差値に相当する指標が25未満で、棒グラフで指標が表示されるはずなのに低すぎてグラフが表示できず
「※」
で表示されていました。
中でも握力は中学1年の時に15kg、高校3年になっても全く上がらず19kgだったので、間違いなく学年ワースト1だったでしょう。
もし体育の成績が留年項目に含まれていたら間違いなく留年していました。
現に泳ぐのは好きなのですが、タイムがあまりにも遅かったために水泳の補習にも指名されていました。
スポーツテストでない公式の体育の成績も中高6年間1とか2でした。
もし世界一優秀な体育の家庭教師が私についても、私は一生逆上がりができるようになることはなかったでしょうし、そもそも学校教育的な体育に進んで取り組もうと思わなかったでしょう。
小学生の頃は勉強に比して体育が絶望的な私を心配した親に無理矢理色々なスポーツ教室の無料体験に通わさせられたのですが、本当に嫌だった思い出として今でも覚えています。
(講師のお兄さんは皆さん爽やかで好印象だったのが救いです)
以下は私の知り合いの教育困難校出身(と本人が言っている)ギャルの話です。
本人の承諾は得てあります。
「ただ私深く考えられないから、掲載して生じた責任は私取れないよ~」と言われてしまいましたが。
私は「『深く考えられないから』とか、自尊心低いよ。」と逆に突っ込みました。
最初に紹介した本を読んで取材を兼ねて聞きました。
まず
「大卒の人ってプライドが高いイメージで嫌い。そういう本書いている人も」
とのことでした。
就職のことを聞いたのですが、まず同級生の女の子は、仕事のことは考えずに在学中から付き合っている彼氏と結婚して20手前で子どもを産んでしまう子が大多数。だから私の周りの女の子で仕事のことで悩んでいる人はいない。とのことでした。
今少子化が問題になっていますが、その子たちにしてみたら「プライドの高い人たち」の
「言ったら失言になるけれど、みんなが思っていること」
として、
「数少ない子どもを産んでいる女性は偏差値の低い人たちばかり。だから子どもも不出来で、優秀な納税者になってくれない。貧困が再生産されるだけだ」
というポリティカリーインコレクトなことがあります。
先日少子化の議論でNHK党の立花孝志さんが彼らしく堂々と私が今書いたことをそのまま口にしていました。
「子どもを増やすだけではなく、産んだ子どもが良き納税者になってくれないと困る」と。
私も公衆の面前では口にできませんが、少子化で相対的にヤンママ・ヤンパパが増えていることが、躾がなっていない小学生「小1プロブレム」を産んでいる原因になっているのではないかと。
男の同級生の進路については「教育困難校出身の子は大工さんって偏見だと思う」とのことでした。
確かに建設業の子もいるけれど、会社員や介護職の子もいる。でも一番多いのはフリーターだ。と。
特に、高校在学時からのアルバイトをそのまま続けている子がとても多い。とのことでした。
何でも、マクドナルドは正社員でなくても昇給制度があるので、責任を持たずに給料が上がるのが人気とのことでした。
就職活動をしないということについては、本で述べられていることと同じでした。
インタビューありがとう。と言うと
「ブログに掲載するのはタダでいいけど、本にするんだったら取材料頂戴ね」
と言われました。
もちろんです。
ちなみにインタビューした知り合いの子は、明るいギャルですが、世の中の見方が辛口なのが私に似ていてそこそこ仲良しです。
☆今日の宇沢ポイント☆
ブログテーマを久しぶりに僕にしたので娘のまりに一言。
まりの世代で女性で慈恵医大という学力は、僕の遺伝だよね。
それ以上に、息子の達が数学者なのも。
僕の家系は医者で、僕は数学から経済に転向した経緯があります。
左派の宇沢は「お子さんは遺伝ですね」なんて言われたら腹を立てただろうけれど、霊体としては冷静に遺伝だと認められるので申し添えておきます。
それにしても、九九やアルファベットの復習をやっている大学なんてたくさんあるのに、大学教授は沈黙しているのが情けない。
やっぱりプライドがあるから学力崩壊なんて言えないのかな。
あとブログと関係ないけれど、息子の達の名前の由来について。
蒲生氏郷として生きた時、熱心な日蓮宗徒だった戸川達安をキリスト教徒としてむしろ尊敬していたんだ。
それで、戸川達安にあやかって「達」って名付けたの。
随分髪薄くなったけど、君の人生はまだまだ長い。
今からでも知っておいて遅くないと思ってね。
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