ベル「今回から『天使長と孫娘が語る』を省略します。いつもタイトルが長いのでね」
エマ「いっそのこと『リヴィア署長の辛口ブックレビュー』って改題する？」
ベル「『ルーンファクトリー5』の紹介記事はいつ書いてくださるのですか、おじいさま？」
エマ「指令が出てしまった。すみません。次回書きます」
ベル「必ずですよ」
エマ「なんか怖い……」
ベル「女性タレントの盛衰ってスパンが短いですよね。池上さんの番組でよく見かけていたこじるりさんも略奪愛でイメージが悪くなって消えたとか」
エマ「ゆきぽよは売れていた頃からアウトな感じはしていたな」
ベル「今はちょうど不破ちゃんが消えそうと言われていますね」
エマ「意図的な誤植ですか？戦国マニア以外誰も知らないから」
ベル「あはは」
エマ「事態の展開によってはアンミカさんも消えそうだ。私は結構好きなんだけどね」
ベル「女性が入れ替わり激しいのに対して、男性は同じお笑い芸人とジャニーズがずっと出ていて入れ替わりがありませんよね。こんなところにも男女差別を感じます」
エマ「ジャニーズは枠があるからね。ズルいよね」
ベル「ところで何でワイドショーの話になっているんですか？」
エマ「君が言い出したんだろうが！」
ベル「すごかったですね」
エマ「訳ありの女性ばかり、というか訳あり女性としかマッチングしない！」
ベル「でも婚活に期待しない方がいい、と分かる点ではとてもいい本です」
エマ「男性は女性に美貌を求めて、女性は男性に経済力を求めて、って虚しくないか？」
ベル「そんな条件の男女は婚活しなくてもとっくに結ばれていますよね」
エマ「みんなが突っ込んでいる『57歳なのに希望する女性が年下すぎる』というのはそうだろうな。『でもマッチングはたくさんしている』という著者の反論は……。数十人マッチングしても一人もゴールまで行っていないわけだし」
ベル「ただ、著者がフリーランスとはいえ年収1000万円近いというのはそれなりのアドバンテージだと思いますけどね。それでも厳しいというのは思いやられます」
エマ「ライターさんだけあって、いい本には仕上がっているけどね。ベストセラーになるだけある」
ベル「予約件数の多さにびっくりしますよね。婚活を考えている同世代の男性でしょうか」
エマ「関係ない方にも面白く読めるので広くお勧めします」
エマ「ベストセラーになっているから読んでみたけれど、暗いな。モテない男同士で集まって自助グループを作っているんだって。自分は絶対に参加したくないね」
ベル「なんか、傷の舐め合いで生産的なものが生まれない気がします」
ベル「モテないモテないって自分に暗示をかけていると、一生女性は寄ってきませんからね。着眼点は面白いかもしれませんが、当事者研究というのですか？彼らにとっていいものとは言えませんね」
エマ「新書によく書かれているんだけど、科学研究費、公費の助成を受けて研究出版されたそうだ」
ベル「それ、今どんどん削られて研究者は苦労しているんですよ。だから国産のコロナワクチンはできなかったのですが、科学研究費の少なさに対する政府への批判は出ませんね。それが私が不可解に思うところです」
エマ「ちなみに帯で推薦している清田隆之さんというのは、朝日新聞土曜版のお悩み相談で回答者をやっている。いつも的を得た答えをしていて参考になるから好きな方だ」
ベル「小説家、というよりは、文章が受験に出る、という意味で売れている森博嗣さんの新刊です」
エマ「どんどん人生の達観具合が増しているよね。でもそう思う。他人に期待しないと、楽に生きられるんだよ」
ベル「一番最後の『森博嗣を、諦めましょう。』というのは面白かったですね」
ベル「意識高い系とか生産性とか言われる時代ですが、そんなの人類の歴史で今しかないんですよ。数千年箱根から人類を見ている一龍神として」
エマ「この本については、内容を紹介するよりはぜひ自分で読んでもらいたいよね」
ベル「作家だけあって構成展開も上手いですからね」
ベル「バリバリのリベラルだった元社民党衆議院議員で落選を機に世田谷区長に転出した保坂さんの対談本です。自画自賛感がありますね」
エマ「今は無所属として立憲民主党にも言いたい放題言えるのはズルい気がする」
ベル「世田谷区長としての実績は評価できますけどね。というか、土井たか子として生きたカミラおばあさまの最後のお弟子さんですから、こんな風におばあさまへの配慮無しに辛口にレビューするのも本当は気が引けるのですが」
エマ「この人の本は珍しいから読んだけど、最近は左翼の論客の本は全く読まなくなった。いつも同じこと言ってるから」
ベル「著者で分かりますよね。山口二郎とか、古賀茂明とか、望月衣塑子とか」
エマ「政治系の本は中公新書と講談社現代新書に絞って読むことをお勧めします。あとのレーベルは偏った人が書いていることが多くて参考にならないですよ」
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