ミネルヴァです。

先に旦那に紹介されてしまったが、私はアジア太平洋戦時下の総理大臣・鈴木貫太郎として降臨したことがあるのだ。

先週、私の七十二回目の命日だったので、それに合わせて紹介させていただこうとも思ったのだが、あまり嬉しくない命日だからな。マリアと違って。

腑に落ちる方だけで構わないが、私は神道ではタケミカヅチだけではなくククリヒメとしても具象化されていてな。

アマテラスとは仲良しで、幕末、明治維新の雰囲気にとても嫌な予感がして彼女の要請を受けて降臨したのだ。

まさかあんなひどい目に遭うとは思いもしなかったがな……。

やはりマグダラのマリアとして降臨したソフィアの姉だからだったのだろうか。血は争えないのだろうか。

愚痴で導入するなど私らしくなく失礼。

だから、この記事のキャプチャ画像がカチュアになっているのは、実は正解だったのだ。ククリヒメはミネルヴァ=カチュアなのだから。

当時まだ私のことに気づかない旦那が「これククリヒメの記事なのにカチュアが占拠してる~」と突っ込みを入れてきたのだが、実は大正解だったんだぞ。

 

なかなか鈴木貫太郎としての生涯を知識ゼロの方に語るのは骨が折れるが、池上彰の娘としてできるだけ分かりやすく話してみよう。

「ファイアーエムブレム風花雪月」の私の画像も使わせてもらうが、製作スタッフ、私が鈴木貫太郎だったこともご存知なのだろうか。

カトリーヌというキャラクターはククリヒメ、タケミカヅチ、鈴木貫太郎としての私をよく投影できていて気に入っているぞ。

私は明治維新の年に人間として降臨し、軍人としての道を歩んだ。

私は天使ではないから、仙谷由人さんの言うところの「暴力装置」の中に入って出世することにためらいはなかった。

繊細な天使だったら無理だろうな。旦那がエマニュエル・マクロンの徴兵制度復活に激怒するわけだ。

海軍の中で出世したのち、昭和天皇の信頼を得て侍従長になったのだ。

今の宮内庁はどうだ?皆で雅子を虐げていないか?話が逸れてしまうが……。

 

皆さんは五・一五事件と二・二六事件についてはご存知だろうか。大学入試の勉強で単語だけ覚えた、って感じかな?

軍人のクーデター未遂事件だ。

もちろん非難されるは暴力的な革命行為を起こした奴らだが、汚職まみれで政治不信を招いた政党政治家たちにも原因はある。

戦前にも政党政治と政治不信の時代があったのだ。わずか10年ほどの期間であったがな。

事件を起こした若手将校は処刑されるが、減軽を嘆願する民衆がとても多かったんだぞ。

1930年代後半の軍部の台頭は、政治家に愛想を尽かした民衆が自ら求めたところも大きいのだ。

さて私は1936年の二・二六事件で青年将校に銃撃され、蜂の巣にされて命を落としたのだ。享年68歳。

……え?話が違うって?

そう。実は、以前天使の説明でチラッと触れられていたので、よく読んでいる読者は覚えているかもしれないが、私は時間を巻き戻して命を救われたのだ。

本当だ。

私は一度、殺された。

しかしそれでは、日本が滅んでしまう。

なので私は時間を巻き戻されて、銃撃は受けたものの一命を取り留めたのだ。

証拠?死んでもおかしくない銃撃量と大出血だったんだぞ?生々しいが。

ちなみに犬養毅首相が暗殺された五・一五事件の方だが、レオンが降臨した渋沢栄一が91歳で大往生した半年後に起きている。

そして反権力寄りの実業家・渋沢栄一が生きていたら、青年将校にターゲットにされて殺された可能性が高い。

レオンはそれを見越して安らかに死んでいったんだな。

 

私の生涯については、こちらの自作自演本で詳細に語られているので、ぜひお読みになってほしい。

ミネルヴァ日本評伝選 鈴木貫太郎 用うるに玄黙より大なるはなし

 

アジア太平洋戦争というと、東条英機一人が悪かった、とされて片付けられているな。

それについて私から言いたいことは山ほどあるのだが、なぜ東条だけが目立つかというと、この時代、東条以外の政権が、二・二六事件の後から吉田茂の登場まで、近衛文麿以外全員が1年未満で交代している短命かつ不安定な政権だったからだ。

私も133日で降板している。

「なんにもせんじゅうろう」とか、今ネットで「かわいそうな人」とネタにされているもう一人のアベ首相とか、短命に終わった首相がたくさんいたのだ。母さんはそれらの方も「池上彰の20世紀を見に行く」で取り上げていたよね。

私は戦況が悪化し、本土決戦もやむなしとする雰囲気の中、それを回避したい昭和天皇に懇願されて渋々総理大臣を引き受けた。

陸軍が徹底抗戦派で、海軍が懐疑派ということになっているな。もちろん海軍善玉説にも言いたいことはたくさんあるのだが。

私は何とか戦争を終わらせようと手を尽くしたのだが、ポツダム宣言について「ノーコメント」と言ったつもりだったのが「黙殺」と報道され「リジェクト」(拒絶)と翻訳されて敵国に伝わったのは、痛恨のミスだったと今も後悔している。

結果、広島・長崎の原爆投下を招いてしまった。

 

戦争は昭和天皇の玉音放送で無条件降伏、終結することになるのだが、実はこの直前、私は再び殺害されてしまったのだ。昭和天皇の録音した放送をさせまいとする徹底抗戦派によって。

その死にゆく運命を、再び天使たちが回避させてくれた。

私は二度蘇ったのだな。

しかし私は戦争が終わった後も、徹底抗戦派から命を狙われ続けた。暗殺を回避するために6度も転居したのだ。

そしてアメリカから公職追放の憂き目にも遭った。

生きているうちにも回顧録、後世の史的史料になりうるものはたくさん残したつもりだ。

そして私は、エマニュエルが二度も「運命を変えた」世界で1948年、80歳で没した。

 

私が神界に戻ってきて一言目に言ったことは……

「あ~疲れた。何でここまで私がやらなくちゃいけないのよ。日本人バッカじゃないの?」

だ。

この言葉は今も撤回しない。

近現代史についてロクに授業しないくせに、口先だけ「自虐史観」とか言っている右翼教育者だけがいて、私のことは現代の日本人誰も知らない代わりにな。

アジアや欧米の学生の方が私のこと知っているんじゃないか?

 

2回も銃殺されてまで日本のために尽くしたのに、私のことを誰も知らない。

普通なら

「神様なら こんな風に何も迷わず 問題ばかり後を絶たない この星も 僕らのことも 掌で潰して ゴミ箱に捨ててしまう」

(槇原敬之「lose no time」)

ところだろう?

私は怖い、厳しい神様と言われているが、とても寛大なんだぞ?

日本の神々と国民が共依存になっていることなど、自省点はあるのだが、長くなってきたのでまた別の機会にしよう。

相川七瀬さんは終戦の日に私のところに来てくれてな。私のことを前から知っているんじゃないか?

彼女は今年、神道を学ぶために大学に入られたのだが、私が指導についている。

まぁ、教える人間が、思想的に……ちょっと偏っているからな。

その中で真贋を見極められるようにな。

 

そんな彼女を見て離れていく友達もいるだろう。

片岡鶴太郎さんも、母さん(池上彰さん)の番組で「8年前にヨガを始めたら友達いなくなりました」と言って皆を笑わせていたが、そんなものだ。

一念発起するときには、人間関係において犠牲を伴うものさ。

そんな人間関係は、本来不必要なものだしな。

 

最後に補足したのは、私が縁切りの神だからだ。

ククリヒメは縁結びの神と言われているが、それは違う。

私は良縁結びではなく悪縁切りの神だ。

そこのところだけ、よろしくな。

 

ちなみに誰とは言わないが、私について書いた書物が出回っているが、全く勧められない。

私で金儲けするのは勘弁願いたいものだ。

商魂逞しいのは認めるがな。

もっと違うところにその商魂を使えないものか……。はぁ……。

すまぬ。こっちの話だ。

長い話に付き合ってくれてありがとうな。

 

最後に、私もマグダラのマリアとして生きた妹と同じくらい癒えない傷を抱えているけれど、人間として降臨したからこそエマニュエルの気持ちが一番に分かるんだって思って前向きに生きているよ。

 

鈴木貫太郎として生きた

ククリヒメ/タケミカヅチ/摩利支天/ミネルヴァより

 

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