当日の土曜日の昼過ぎからダーリンはショートステイ。
なんか「なんで?」と腑に落ちないない表情のダーリンに
「しっかりリハビリしてきてね」と励ますと
こくんと頷き「頑張る」と言ってくれる。有りがたい。
しかし、送迎車は13:15の予定。私は句会が13時から。
家から会場まで40分近くかかるので、助っ人としてみい姫に頼んでいた。だけど、「友達との約束が出来たからご免なさい」といわれちゃしょうがない。「助っ人2号」みこ次郎を召還して送迎車への送りを頼んだ。
最近、介護プラス猛暑で殆んど外出できない日々だったから、なかなか俳句の種が見つからなかった。別に家の中にいても日々の暮しからいくらでも種が転がっているはずだけど、ダーリンの介護話だけでは、無記名でも「ワタシです」って云っているようなものだから気が引ける。
幸い、デイの日に少し涼しい日があったので、板橋区立美術館や近所の日本庭園に寄れて、少し種を収穫できた。
例えばアメンボとか気の早い赤トンボとか、揚羽蝶のくるくる回りながら飛ぶ様子とか。
今回の句会は5句出しで計5点を頂いて、なんとかセーフの成果。無点の2句も合ったけど、師匠の特選を頂いたので十分すぎるほど嬉しい。句は
白玉のおやつ麦の子保育園
「麦の子保育園」は東京大仏の近くに実在する保育園だけど、名前がまず可愛い。
そして畑の多いのどかな郊外を想像させる。
白玉が夏の季語
保育園で、おやつに手作りの白玉を楽しく賑やかに食べている子供達を想像して句にした。
先生からは「本当は『麦の子』なんだけど、ここを『麦っ子』にした方がもっと楽しい」とアドバイスを頂いた。こういうフィクションは俳句の世界では問題にならない。
実はひそかに「これは自信の名句!」と持っていった句
夏蝶のロンド名前で呼び合えば
には一点も入らずがっかり。
先生から「夏蝶のロンドって可愛いね」と言われたが「名前で呼びあうの意味が分かり辛い」と指摘される。
ならどう変えたら良いのか自分ではわからない。
ダーリンと名前で呼びあう幸せと、夏蝶のつがいがくるくる回りながら求愛する姿を取り合わせたのだけど・・・
で、この後の二次会に参加する。
ダーリンはお泊まりだから安心。
二次会と言っても、参加者は少なくて、今回は師匠含めて五人。多い方だ。
小さな居酒屋でちょこちょこ頼み、一番のご馳走はお喋りだ。
そして句会でイマイチだった句を、この席で個別に師匠に相談することが出来る。
夏蝶の句もアドバイスを貰ったから、なんとか良い句に仕上げたい。
この日は更に「もう一軒行きましょう!」とのお誘いに珍しくのって、更に俳談を楽しむ。
ただし私はアルコールにめっちゃ弱いので、二次会は梅酒のソーダ割一杯をチビチビ飲み、三次会はノンアルコールビール一本。これで十分楽しく酔える。
会費は先生がPayPayで支払い、私たちがそれぞれ師匠の決めた金額をお渡しするシステム。
この日私はうっかり財布に千円札1枚しか入れておらず、その千円は句会の参加費で使ってしまったので焦った。
でも今の時代、PayPayで友達どうしお金のやり取りが出来るので、私は初めてだったからあれこれ試行錯誤しつつ、師匠に支払う事ができた。
その場の全員がこのシステムを使ったことがなかったようで、私はだいぶスマホの使い手としての株を上げた
そのひと話題のひとつが、
「俳人たるものスマホでGoogleくらい使いこなせなくちゃ困る」
という80才越えの師匠の持論を巡ってだったからね~