落語「阿武松」で板橋の平尾宿の旦那:橘家善兵衛が死のうとしていた若い力士を世話して連れていくのが、根津七軒町の錣山(しころやま)関の相撲部屋である。
今の住所だと池之端2丁目辺り。
もちろん相撲部屋は残っていないが、「辺り」がゴールだと少し悲しい。
調べると根津七軒町はその後「池之端七軒町」となり、そこにはかつて都電の駅があって、今は児童公園になっているという。
よし!そこをゴールにしよう!
木・金曜日連休だったので、早速前日のゴール巣鴨駅に三田線で行く。
早速と書いたが、実は骨粗鬆症検診の結果も聞かなくてはならなかったので、職場近くの総合病院の整形外科に行って一時間待たされ、そこからの出発。
巣鴨から地蔵通り商店街を背に中山道を日本橋方向に歩く。
中山道ったって、ただの国道17号なのだが、かつてこのところ通りの地下に千川上水の木樋が通っていたと思うと少し気持ちが変わる。
千石駅で白山通りと別れ、暫く行くと東洋大学。松の前庭がいかにも「東洋」大学だわ
こういう寄り道をしているから、なかなかゴールにたどり着かない。
教会を過ぎると、いよいよ「本郷の追分」だ。
落語では「ほれご覧、巣鴨の庚申塚だ、ほら本郷の追分だ」とあっという間だが、そこそこ歩いたぞ!
中山道を外れる。
ここが暗闇坂
暗闇坂ってすごいネーミングだけど、東京には10か所ぐらいあるそうだ。木々がうっそうとしていて、昼なお暗い、追剥が出る・・・ということだけど、ありがたいことに今はそれほど暗闇ではなかった右手は東大工学部
まっすぐ降りれば不忍通り
不忍池に上野動物園だけど、この日の目的は池之端二丁目だから近道をしようとして、逆にぐるぐる回って遠回り。
凸凹地図とGoogleマップに助けられ
ようやくゴール!
よく歩いたわ。
10時48分に巣鴨を出て
12時少し過ぎに到着。
寄り道と回り道をしなければ
一時間足らず。まぁ一里かな?
昨日の行程と合わせて二里。
阿武松では、早朝板橋平尾宿を発って、根津七軒町の相撲部屋に着いたときはまだ朝稽古中だった。がんがん歩いて2時間「いっとき」ってところか・・・
やっぱり歩いてみると噺が身近に感じられる。
お腹も空いた。
でも気になるのものが都電車輌の向こうに・・・
へぇ~上野動物園のすぐそばに、盆栽センターがあったんだ!
残念なことに、この日は3階小物盆栽の販売コーナーはお休みで、でも1階の立派な盆栽は見学できる。いやお金があれば買うことも出来る。
それにしてもお腹空いた!
どこに入ったら安くて美味しいものが食べられる?
わからない!冷静に探せない!
そんな時のため、実は朝食の残り物ホットサンドをお弁当に持ってきていたので、都電の児童公園のベンチで食べながら、この後の行程を考えることにした。