早朝の散歩からいったんホテルに戻って、
私はすぐさま次の予定に行きたかったけど、夫はベットにバタンとうつ伏せに横たわり、すぐさま軽い鼾をたてはじめた。
仕方ない。
昨日は朝4時起きで成田に行って、夜寝るのは遅かったし、時差で昨日は25時間あったし、私も実はすごく眠い。 しばし仮眠をとる。

で、約一時間休んで観光へ

夫が行きたいと所望していた
龍山寺(ロンサンスー)へ。
そして私が使いたいとずっと主張していた台北の地下鉄乗車初体験!

台北の地下鉄は市民の足で、安くて分かりやすくて、その上バリアフリーで…ときいていたので、日本にいるときから地下鉄路線図とにらめっこして、どの線に乗って、どこで乗り換えれば目的地に行けるのか、ワクワクしていた。
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ホテル最寄りの忠孝新生駅(站)から龍山寺駅(站)までは青い板南線でたったの4つ。
しかし、ホテルから駅まではちょっと歩く。
車椅子で外を行くと、一見平坦に見えるところでも勾配がきつかったりして、大変なことは分かる。でも、タクシーに乗っていたら見過ごしてしまう発見も多い。

例えば街路樹

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タコノキっていうんだと思うけど、こんな熱帯植物園でしか見ないような樹が普通にいっぱい植えられている。

ほかにも明らか亜熱帯な街路樹を眺めつつ忠孝新生駅(站)へ。

これが切符。プラスチックのコインで、乗るときに磁気を読み込み、降りるときに回収する仕組み。目的の駅までの金額を確認して自販機で非常に簡単に買える。

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ホーム(月台)まではもちろんエレベーター(電梯)が完備。

日本では、電車とホームの間が広かったり段差があったりするから、必ず改札で駅員さんに降りる駅を伝え、乗るときと降りるときと、それぞれの駅員さんが渡し板を電車とホームの間にかけてくれる仕組みで、夫はそれを心配して、私に改札で説明しろという。わ・た・し  にね。
で、説明を試みるも、駅員さんは「どうぞ行ってください」って感じ。

で、行けば本当に普通に車椅子で乗車ができる。隙間が殆どないのだ。

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で、どこで降りたらいいかもすごくわかりやすい表示。
地下鉄をもっと使おうよ!

あっという間に龍山寺到着。

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龍山寺は、道教のお寺だ。日本では月下老人という縁結びの神様で有名。ほかにもいろんな神様やら道士やらが祀られている。

みんなすごく熱心に祈っている。子宝祈願の神様のところには、願いがかなって赤ちゃんが生まれた人々からのお礼のお花や供物が山と置かれている。

おみくじを引くには、聖こう(?竹冠に交)って柿の種のような形の竹の板を二つ投げて、占いをしてもよいか神様にお伺いを立てなければいけない。あちらこちらで、からからと竹の板が転がる音がする。お祈りは声を出して自分の住所氏名などを名乗ってする。この祈りの声と聖こうの音、そして線香の煙、
素晴らしく異国情緒が満ちている。
ちなみに線香は一人三本、タダでくれる。私も夫のためにもらってきてあげた。

私自身はクリスチャンだから、道教の神様にお祈りはしないけど、地元でこんな風に熱心に信仰されているお寺の様子を見学するのは、とても興味深い。厳かな気分になる。

お寺をしばし見学して、さあ、駅に向かおうとすると
「你好」と書いた紙のボードを胸に掲げた男性が二人、夫の方に、にこやかに「你好!」と話しかけてきた。そうしたらお夫は「你好!」と答えるしかない。
するとその男性「東京から来ました」という。なので夫も「東京から来ました」と答えるしかないよね。

お互い???となりつつ話していって、このお二人さんは天理教の人で、布教のためのツアーで東京からここ台北に来ていたのだと分かった。そして私たちを地元の参拝客と間違えて声をかけてしまったらしい爆  笑爆  笑爆  笑

ひとしきりお互い大笑いした後、「これも縁ですから、お祈りさせてください。二分で済みますから」と言うんだな。こういう時は私はスス~とその場を離れる。天理教のお二人は、車椅子の夫に用があるのだ。天理教はあくどい宗教ではないからあとは夫に任せた。

お二人は夫の悪いほうの足に取りすがるようにして何回も撫ぜながら、それはそれは熱心に約二分「払い給え、清め給え」と天理教のお祈りをしてくれた。

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う~ん、こんなハプニングも旅の楽しみのうち。
それにしても、私たち、よっぽどこの土地に馴染んで見えたんだね、と悪い気はしなかった。

さあまだ12時前です。まだまだ長いよ~爆  笑爆  笑爆  笑