10年以上前に購入したムック本です。
当時は同じような書籍を買い占めまして
今、10冊はあるかな?(;^_^A
中でもテレマガ編集版は内容も使用している写真も気に入ってまして
少々高価ではありますが買ってしまいます。(^o^;)


この本の中に
長坂秀佳さんのインタビューが掲載されており
キカイダーについて語っていらっしゃいます。

この「人造人間キカイダー」を書くにあたって最初に思ったことは
「仮面ライダー」とは少し違ったものを求めようということです。
カッコよさの追求はもちろんですが
同じくらいに必要なドラマ性を導入することを考えましたね。
つまり、作品を観るものに悲喜哀歓を感じさせることのできる脚本を書こうとしたんです。
「キカイダー01」は予算がかなり少なくて
ハカイダー四人衆もハカイダーの着ぐるみをそのまま使いましたが
あれも僕が提案したんです。
僕は限られた状況のなか工夫を凝らし面白くするのが得意なんです。
両作を通じて恋愛とか嫉妬といった台詞まわしが
子どもには分かりにくいのではないかとよく言われましたが
これに関してはいつも否定してきました。
僕はどんな作品でも完全無欠なヒーローを書いてきたつもりは
まったくないんですよ。
弱さを持った人間の姿を書いてきたんです。
自らの持つ宿命に苦悩する者の姿や悲しき男のドラマを書くことで
観ている人たちに感動のようなものを残せればと思っています。
自らの宿命に苦悩する者
きっとこれがヒーローの原点なのでは…
傷ついて倒れてもそれを隠しながら
また敵に挑んで行く。
戦うのではなく‘戦わなければならない’
それが自分に課せられた使命ならば
この命尽きるとも…
現在では古くさいかもしれませんが
そんなヒーローたちを見て育ってきましたので
土台は失くしてほしくないと思っています。(^_^)