LH企画「リファイテル」翼人族 | ミカエルウェブ

LH企画「リファイテル」翼人族

【S様の心の中の英雄】

お名前 ・・・リファイテル
種族と性別・・・翼人族の男性
リクエスト・・・なし

【アイテムの解説】
ひらめき電球アイテム ・・・真理の水晶
共鳴キーワード・・・「優しき心の光」


真理の水晶は、直径25cmほどの透明な水晶の玉で、持つものが見たいと思う真実を映し出すと言われている。
一説によると、水晶に向かって己の想いを念じることで、その想いを叶えるためのキーとなる映像が見えてくるらしい。
しかし、水晶はその人が心の奥で『見たい』と願う真実を映し出す面があるため、
邪な心の持ち主へは否定的な真実が映し出されやすく、優しき心の持ち主へは肯定的な真実が映し出されやすいと言われる。
また、水晶が持ち主に懐いてくるということがあるらしく、その場合水晶が自ら動きだしたり、
空中を飛びまわることすらあると言われているが、未だその様子を見た者はいない。




【ミカエル君が伝える、あなたの心の英雄譚】


あなたは、リファイテルという名の翼人族の男性です。
考古学者として活動を始めて数年が経っています。
現実を冷静に分析する観察眼と、ロマンを追いかける少年のような心を併せ持つあなたには、考古学者はピッタリの仕事でした。
特に興味を持ったのが、魔法のアイテムの調査です。
古代に創られた魔法のアイテムは、あなたの好奇心をくすぐり、日々研究に没頭していました。

ある時、あなたは25センチぐらいの水晶の玉を手に入れます。
それは“真理の水晶”と呼ばれる魔法のアイテムで、水晶に向かって己の想いを念じることで、その想いを叶えるためのキーとなる映像が見えてくるらしい代物です。
さっそくあなたは水晶を覗きこみ、いろいろなものを見ようとしました。

しかしこの水晶は、邪な心の持ち主へは否定的な真実が映し出されやすく、優しき心の持ち主へは肯定的な真実が映し出されやすいとも言われていて、
当時のあなたの心の奥にある欲が反映された映像ばかり映し出されました。
あなたは、まだ今の自分には使いこなせないと感じ、水晶をしまいこんでおきました。


それから50年ほどが経過しました。
考古学者として名が通り始めたあなたの下に、一つの石版がやってきます。
かなり古いものらしく、他の考古学者達の手に負えなかったために、流れてきたそうです。
あなたはその石版の研究に心血を注ぎましたが、なかなか思うようには解読できませんでした。


ある晩のこと、石版を前にうなっているあなたの机に、お茶が用意されます。
助手をしてくれている娘が用意してくれたものです。
あなたがそのお茶を飲みながら一息入れていると、突然、娘は大きな声をあげました。

娘:「お父さん、何それ?水晶が浮かんでる?

あなたが振り返って見ると、なんと以前しまいこんでそれっきりだった“真理の水晶”が、あなたの周りをフワフワと漂い浮いているではありませんか。

リ:「これは一体・・・。」呆然としているあなたの心に、水晶から声が響きます。

?:「ずっとあなたを見てきました。そしてあなたの優しさが本物であると確信しましたので、アドバイス申し上げます。
石板を“ただの物”として見ず、石版の奥にある真実に寄り添ってみてください。
あなたなら、私を通して真実が観えてくるはずです
。」

リ:「奥にある真実?

あなたは、石版を見た後、また水晶を観ます。
すると水晶の中に、映像が浮かび上がりました。
どうやら、その石版を創っている男の姿です。脳裏には声まで聞こえてきました。

リ:「そうか。石版をただ解読するのではダメだ。
石版に込められた“想い”に寄り添うことが必要なのだ
。」

娘:「どういうこと?

リ:「あらゆる物は、誰かが創ったもの。つまり、そこに創作者の想いや意図や夢が込められている。
それを尊重する姿勢・・・“歴史への敬意”が大事なのだ
。」

石版は一気に解読され、あなたの知名度はぐっと上がりました。


ほどなくして、ある翼人族の冒険者の男が、あなたに協力を求めにやってきました。
男:「クリスタランドのどこかに、黄金でできた神殿があるという噂だ。その水晶を使えば、きっと場所がわかるに違いない。
俺と一緒に神殿を探そう
。」

あなたにも、考古学者としての興味はありました。
そして一応、“真理の水晶”を2人で覗いてみます。
水晶には、何かが映りました。

男:「おおっ!こんなに光り輝く黄金の神殿がこの世にあったとは・・・。
これは、クリスタランドの南西の海岸にある遺跡に入り口が在るようだ。
やったぞ!


男は喜び、さっそく出発の準備をします。
しかし、あなたは一緒に行くことを拒み、結局、その冒険者の男は一人で旅立ちました。

娘:「お父さん。一緒にいかなくて良かったの?すごい神殿の場所がわかったんでしょ?

リ:「私にはわからなかったよ。私に見えたのは、かつてその神殿に住んでいた妖精達の笑顔だった。」

娘:「どういうこと?

リ:「あの男には、自分の欲が生み出した“都合の良い映像”が見えたのだ。
私も過去に同じように、欲に振り回されそうになったことがあったからわかる。
あの男が見たのは、真実ではないんだよ。
きっと、彼の行く先に神殿はない。

私が水晶に見せてほしいと願ったのは、財宝ではなく、神殿に住んでいた者達の営みだ。
考古学は、物を通じて過去の人々とコミュニケーションを取る学問なのだと、私は思うのだよ
。」

娘は宙に浮いている不思議な水晶を覗きこみました。
その時、娘が水晶の中に見たのは、父親であるあなたが、古代妖精族と親しげに笑い合っている姿でした。
娘には、あなたが古代の人々の想いを護ろうとした優しさが見えたのでしょう。

リ:「世の中のあらゆるものには、人の想いがつまっている。
ただの事象を見るのではなく、その奥の想いを汲むことが大事だ。
それが優しさなんだと私は思う。
この水晶は、“愛”という真実を望む時にだけ、その声に応えてくれるのだよ。きっとな。


水晶は、あなたの言葉を聞き、嬉しそうにあなたの頭の周りをフワフワと回り出しました。


やがて、千里眼のような水晶の力は有名となり、あなたへの依頼も多くなりました。
しかし、あなたは自らの信念に反するような依頼は一切受けませんでした。
今在る欲によって、物に込められた先人達の想いを冒涜されたくなかったからです。

あなたの優しさは、過去の人の想いまで守り続けました。
そしていつしかあなたは、学者仲間から“歴史の守護者”と呼ばれる一流の考古学者になったそうです。



゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆ 終わり ゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆



*これは、あなたの魂の性質や過去世や意志などを総合的に分析し、物語にしたものです。
この英雄はあなた自身の心であり、今気づいてほしいあなたの一側面でもあります。



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