「３年」

こんなに、彼は、
わたしのことを愛してくれてる。

大切って思ってくれて、
一緒にいたいって思ってくれて、
何度も、好きって、言ってくれる。


改めて、この人を、大切にしたい、って思った。


ただ、そう思ったはずなのに、
心のどこかが、やっぱりふわふわしてる。

彼に会って、抱きしめられたら、
きっと、やっぱり一緒にいたい、離れたくない、
って思うのかもしれないけれど、

いま、私には、やりたい仕事があって、
いま、私には、頼れる先輩がいて、
いま、私には、信頼している人がいて、
いま、私には、励みになる言葉があって、
いま、私には、一緒にいたいと思える仲間がいる。

自分勝手だけれど、
いま、私は、自分なりの時間の楽しみ方を見つけつつある。

だから、彼のことは好きだし、大切だし、
会いたいって思うけれど、
ちょっと前みたいに、
「早く一人前になって東京に戻りたい」っていう感覚は、
いま、ほとんどない状態になってる。

かといって、このまま、地方にとどまるつもりもない。
ただ、「早く戻りたい」という感覚がないことだけは確か。


とりあえず、３年。
まずは、３年。


前は、この「３年」が、すごく長く思えたけど、
今は、すごく短く感じる。

たった３年では戻れない気がする。
かといって、５年以上いたら、別の意味で、戻れなくなる気がする。


…と、いろいろ考えたところで、あまり意味はないわけで。


まずは、３年。
みっちり、３年。


自分を磨こうって、やっと思え始めてます。