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自分から誘えない人の奥にある心理

 

自分から人を誘うのが苦手な人って、
案外多いんじゃないでしょうか。



会いたい人がいる。
行ってみたい場所がある。
一緒にご飯を食べたい。

「今度行こうよー!」と
意気投合しながらも、
その「今度」がなかなか具体的にならない。 
 

自分から具体的に誘って事をつめるのは、
なんとなく気が引ける。

でも誘われたら、
「いいね!」と言って行ける。

なのに、自分からは誘えない。
 

 

 

これ、単純に
「断られるのがいやから」だけでは
ないのかもしれません。



考えていくと、その奥には、
自分の願いを人に見せることへの怖さ
があるように思うんです。
 

 

 

今日は、
「自分から誘えない人」の心の中を、
少し深く解剖してみたいと思います。

 

 

自分から誘えないのは、断られるのが怖いから?

 

自分から誘えない人の心理。

まず思いつくのは、
「断られるのが怖い」ですよね。
 

 

 

「今度ご飯行かない?」と誘って、
「ごめん、その日は無理」と言われたら、
なんとなく傷つく。

思い切って誘ったのに、
断られたら恥ずかしい。

「私とは行きたくないってことかな」
なんて余計な勘繰りを入れてしまう。

ってことありますよね。
 

 

 

自分から誘わなければ
傷つきませんし、
誘われたときだけ行けばいいという方が
安全です。

 

 

「誘われたい」には、「相手から求められたい」がある

 

誰かに誘われるって、
単に予定のお誘いを受けた
というだけではありません。
 

「あなたと行きたい」
「あなたと会いたい」
「あなたと時間を過ごしたい」
というメッセージでもあります。


だから、嬉しい。
だから、邪険に扱えない。
 

 

 

自分から誘わない人の心の中には、
私から求めるより、
相手から私を求めてほしい

という願いもあるのかもしれません。
 

 

 

自分から「会いたい」と言うより、
「会いたい」と言ってほしい。

自分から「一緒に行きたい」と言うより、
「一緒に行こう」と言ってほしい。



相手から誘ってもらえた方が、
「私はこの人に必要とされている」
「私は歓迎されている」
という自己価値を感じられるからです。
 

 

 

これって、
そんなに不思議なことではないと思います。

人は誰でも、
自分が誰かにとって
大切な存在だと感じたいものです。

 

 

 

ただ、その感覚を強く求めるほど、
「自分から誘う」という行為が
難しくなることがあります。

なぜなら、自分から誘ってしまったら、
相手が自発的に自分を求めたのかどうかが、
わからなくなるから。

 

 

 

誘われたい。選ばれたい。求められたい。

そんな願いが、
自分からは誘わないという行動になって
表れていることもあるのだと思います。
 

 

 

ちなみに、
本当は誘われて嬉しいはずなのに、

「えー、まあいいよ」「仕方ないなあ」
というテンションで応じる人も、

「そこ、ずっと行きたかった!」
「会いたかった!」と言えば、
自分の願いが丸見えになって
なんとなく恥ずかしいし、怖いから、

「別にそこまで行きたかった
 わけじゃないけど」という
薄い膜を一枚かぶせたりします。
 

 

 

「仕方ないなあ」は、
本音を隠すための
小さな鎧なのかもしれません。

 

 

自分から誘うことは、自分の内側を差し出すこと

 

誘いの言葉は、
ただの予定を立てる話ではありません。

私はこれが好き、
私はこれに興味がある、
私はここへ行ってみたい、
私はあなたと一緒に過ごしたい、
という、
自分の内側の情報を
相手に渡すことでもあります。

 

 

 

そして、
自分からその願いを差し出した瞬間、
それをどう扱うかは相手に委ねられます。
 

 

 

「いいね!」
と喜んでくれるかもしれない。

「私は興味ないな」
と言われるかもしれない。

「なんでそんなところ行きたいの?」
と笑われるかもしれない。

「今は無理」
と言われるかもしれない。
 

 

 

相手には当然、
相手の事情や気持ちがあります。
 

 

 

でも、
自分の欲求を安心して表現できなかった
経験に引きずられている人ほど、


その「委ねる」こと自体が怖くて、
最初から誘わない、
「別にどっちでもいい」 と
言っておいた方が安全だと
感じてしまいます。 

 

 

願った自分が、むき出しになる怖さ

 

つまり、
自分から誘えない人が怖いのは、
断られることそのものだけでは
ないのです。
 

そのもっと奥には、
願った自分がむき出しになる怖さが
あるのです。

 

 

 

「会いたい」と言った私。
「一緒に行きたい」と言った私。
「これが欲しい」と言った私。
「私はあなたが好き」と言った私。

そういう、何かを求めている自分は、
とても無防備です。

 

欲しいものを知られれば、
それを拒まれたときに傷つきます。
 

 

 

ほとんどの感情を否定されて育った
毒親育ちの私は
5歳くらいのとき、
ほしいものを「ほしい」と言えず
盗んでしまったことがあります。

「ほしい」と口にした瞬間、
どんな言葉が返ってくるかわからない。

それなら、
誰にも気づかれないうちに、
自分で手に入れてしまえばいいと
思ってしまったのです。
 

 

 

今思えば、あれは、
「願いを人に見せる」という
選択肢そのものを、
私がまだ持っていなかった
ということなんだと思います。
 

 

 

大切な気持ちを見せれば、
それを否定されたときの痛みも
大きくなります。

 

 

 

本音を否定されたり、
笑われたり、
勝手に解釈されたり、
利用されたりした体験のせいで、

自分の内側を見せることに
慎重になるのは、
ある意味では当然です。
 

 

 

誘えないのではなく、
誘わないことで守っているものがある。

そこを見た方がいいのだと思います。

 

 

防衛すると、願いが叶う体験も減ってしまう

 

ただ、
この防衛には一つ問題があります。

傷つく可能性を減らせる代わりに、
願いが叶う可能性まで減ってしまう
ということです。
 

 

 

本当は、「今度ここ行かない?」
と言ったら、「行きたい!」
と言ってもらえたかもしれない。

「会いたい」と言ったら、
「私も!」と返ってきたかもしれない。

「これやってみたい」と言ったら、
「面白そう。やろうよ!」
と言ってもらえたかもしれない。
 

 

 

でも、
自分の願いを表に出さなければ、
誰も応えようがありません。

 

 

 

すると、
「誰も誘ってくれない」
「私を求めてくれる人がいない」
「願いが叶わない」
というセルフイメージが
強くなってしまいます。
 

 

 

本当は、願いが拒絶され続けている
わけではない。

願いそのものが、まだ外に出ていない。

そんなこともあるんですよね。

 

 

必要なのは「誘える人」になることではない

 

必要なのは、
誘える人になることではなく、
「願いを出しても大丈夫だった」
という経験を増やすこと。

 

 

 

まずは、比較的安心できる人から。

「この人だったら、
 断るときも普通に断ってくれそう」

「私の好みをバカにしたりしなさそう」

「断られても関係は普通に続きそう」

そんな人に、
小さな願いを出してみる。
 

 

 

そして、「いいね、行こう」
と言ってもらえたら、
その嬉しさをしっかり受け取る。
 

 

 

「あー、言ってよかった」
「願っても大丈夫だった」
「応えてもらえた」
という経験を、自分の中に残すことを
意識するのです。
 

 

 

反対に、「その日は無理だな」
と言われても、
その後も普通に関係が続いたなら、
それも大切な体験です。



断られた、
でも嫌われてはいなかった。

願いは叶わなかった、
でも私の存在まで
否定されたわけではなかった。

そういう体験によって、
昔ひとまとめになっていた感情を、
少しずつ分けていくのです。

 

 

 

断られることと、
否定されることは違う。


願いが叶わないことと、
自分に価値がないことも違う。




それを頭だけではなく、
実際の人間関係の中で体感していくことが
大切なのです。

 

 

安心できる人があまりいないなら、自分を誘う

 

とはいえ、
「安心してそんなことを言える人が、
周りにあまりいないんだけど」
という場合もあります。
 

 

 

そんなとき、自分を誘うというのも、
かなり大事なことだと私は思っています。

 

大切なのは、自分の願いに、
自分自身が応えてあげること。

 

 

 

願う。
願いを表に出す。
「いいよ」と自分に言ってあげる。
叶えてあげる。
嬉しい。
 

 

 

この体験を、
まず自分との関係の中で作るんです。

 

 

 

そして、
行く行く詐欺、やるやる詐欺に
ならないように
誠実に行動で応えてあげること。

 

 

自分から誘えない。
自分から「会いたい」と言えない。
自分から「行きたい」と言えない。

そんな自分を変えようとする前に、
私は何を守っているんだろう?
と考えてみる。
 

 

 

そこにはもしかすると、
拒絶されたくない自分だけではなく、

「私を求めてほしい」
「私の願いを歓迎してほしい」
「願った私ごと、大切にしてほしい」
という、

ずっと隠してきた願いが
あるのかもしれません。
 

 

 

大切にされたい。

そんな願いを自分がまず叶えてあげる。




その積み重ねが、
自分から難なく誘える感覚を、
少しずつ取り戻してくれるのかも
しれません。

 

 

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生きづらさを抜ける2つの力 |「客観的に見る力」と「感じる力」

 

私は長い間、
生きることが苦しかった時期がありました。

だから、私が幸せになるために
心理学を学びました。

スピリチュアルも学びました。

自己啓発もたくさん学びました。
 

 

 

そして今振り返ると、
どの学びも結局は、
2つの力を育てるためのもの
だったのではないかなと思っています。
 

 

 

学びのアプリを集めまくった私は、
重たくて動かなくなったスマホに
ようやく目を向け始めました。

本当に変えるべきだったのは、
アプリではなくOSだったんです。
 

 

 

そのOSとは、
客観的に物事を見る力。
そして、
自分の感情をごまかさずに感じる力。
この2つです。

 

 

客観的に物事を見る力が、抜け落ちるとどうなるか 

 

私たちは、自分が見ている世界を
「事実」だと思いがちです。

でも実際には、
見ているのは事実ではなく、
自分が解釈した世界なんですよね。

 

 

 

たとえば、LINEの返信が来ないとき
「困らせたのかもしれない」
そう思うことがあります。

でも、事実は、「既読がついた」
「今現在返信はない」
それ以上でもそれ以下でもありません。

そこに、
「困らせた」「嫌われた」
「怒っている」「私が悪い」
というストーリーを付け足しているのは、
自分なんです。
 

 

 

他にも、自分が作った料理に
夫が「味が濃くね?」と言ったとき
「忙しい中、作っているのに💢」
そう思うことがあります。

でも、事実は、
料理の味が濃いと夫が感じて
それを言葉にした、
それ以上でもそれ以下でもありません。

そこに、
「忙しい中、一生懸命作ったのに」
「もっと言い方があるでしょう」
「感謝が足りない」
というストーリーを付け足しているのは、
自分です。
 

 

 

私たちは、出来事そのものではなく、
自分で編集した映画を見ている。


だから、
「別のストーリーもあるかもしれない」
そう考えられる力が、
客観的に物事を見る力なのだと思います。 
 

 

 

自分が描いたストーリーが
正しいか正しくないかという発想は、

とある映画が正しいか正しくないかと
考えているのと同じで、

映画は、正誤ではなく
ただ観客の感情に訴える
ストーリーなのです。
 

 

 

そう。
あなたは恋愛映画を見ているけれど、
相手はSFを見ている
なんてことが当たり前に起こっているのです。
 

 

 

そして、お互いに感想を言い合っている。

ちょっと滑稽ですよね。

だから、相手の視点、自分の視点を
冷静に眺められる力が必要なんですよね。

 

 

感情を感じる力が、抜け落ちるとどうなるか 

 

客観視というと、
物事を冷静に分析する能力のように
聞こえるかもしれません。



でも私は、
それだけでは足りないと思っています。

なぜなら、人は感情の生き物だからです。
 

 

 

どれだけ頭で理解していても、
いやなものはいやだし、
悲しいものは悲しい。
怖いものは怖い。
腹が立つことは腹が立つ。
寂しいものは寂しい。
 

 

 

そして実は、
その感情を感じることから逃げてしまうと、
問題は形を変えて何度も現れます。
 

 

 

たとえば、
「既読スルーされて傷ついた」
と認める代わりに、
「既読スルーする方は失礼な人だ」
という評価にすり替える。
 

 

 

「味が濃い」と言われて傷ついた気持ちを
認める代わりに、
「健康に気遣っているだけ」と
優しい人をアピールする。
 

 

 

私たちは、
不快な感情を上手に避けていきます。



忙しくしたり、正論を並べたり、
誰かのせいにしたり、
ルールや空気を創り出したり、
学び続けたり。

いろいろな方法で、
本当の気持ちから目をそらします。
 

 

 

でも、その場では楽になっても、
根っこは残ったままです。



本当は、
つながっていない不安感、
向き合いたくない劣等感、
ないことにしている優越感、
いつなんどきも湧き上がる承認欲求。

そんな感情の根っこは、
草だけ刈っても土の中で
生き続けたままなのです。

 

 

両方そろって初めて見える景色 

 

私は娘の不登校問題でも
このふたつの大切さを
いやというほど見せられました。

 

 

 

 

 

当初は、娘が学校に行かないという事実に
いろんな解釈をつけて
いろんなストーリーを作っていました。
 

 

 

このままだと将来どうなるんだろう。
親として失格なんじゃないか。
周りはどう思うだろう。



この私の頭の中に
勝手に湧き上がるストーリーと
事実を分ける客観視が
本当に大事だったのです。



そして本当に見るべきことは、
私自身の恐れや、恥の気持ちや
悲しみ、劣等感の方だったのです。

 

 

 

だから私は、
「客観的に見ること」と
「感情を感じること」は、
車の両輪だと思っています。
 

客観的に見るだけでは、
頭で理解しているだけで
根っこは残ってしまう。

感情を感じるだけでは、
その感情に飲み込まれてしまう。

必要なのは、感じながら見ること。
 

 

 

「私は今、
 劣等感を刺激されているんだな」
そう認めながら、
「でも、この感情が見せている世界だけが
 真実とは限らない」
そう一線を引いてみる。



「これは事実ではなく解釈だ」
そう気づきながら、
「でも私は今、
 無価値感にさいなまれているんだ」
とあるがままの感情も大切にする。
 

その両方があって初めて、
少しずつ心は自由になっていくのです。

 

 

私たちは、このふたつを育てるために
生きているのかもしれない 

 

私は最近、
人生で起こる出来事の多くは、
このふたつの力を育てるために
起きているようにも感じています。
 

 

 

嫌な出来事が起きる。
感情が動く。
その感情をごまかさずに味う
(これはかなり不快です)

そして、自分の解釈だけではなく、
他の見方も探してみる。

その繰り返しの中で、
少しずつ心の器が広がっていく。
 

 

 

感情の扱い方の上達には、
スポーツと同じで訓練が必要です。

 

筋トレしたり、
理論を学んだり、
日常の小さな場面で練習したり、
大きな大会に出て経験を積んだり。
 

 

 

そして、
どんな訓練にも欠かせないのが、
今の自分の状態を正確に知ること
=現状把握です。

 

 

 

だから、できるだけ
感情を生(なま)のまま感じ、
状況を客観視することが大事なんです。


これがすべての土台になると
思っています。 
 

 

 

楽しく生きることは、
嫌なことが起きない人生ではありません。

起きた出来事に対して、
感情にも真実にも誠実でいられること。


その力が育っていくほど、
人生は少しずつ軽やかになっていく。

私はそんなふうに感じています。

 

 

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【毒親育ち】「ありがとう」は何度も求められたのに、私は一度も言われたことがなかった

 

私にはティーンエイジャーの娘が
2人いますが、振り返ってみれば、
子育ての中で、感謝のお手紙を
もらったことがたくさんあります。
 

 

 

小さな頃は似顔絵なんかも描いてくれて、
何度もほっこりした気持ちに
させてもらいました。
 

 

 

時は流れて、
次女の中学校の卒業式の日。

受付で、娘が書いた感謝の手紙
係の人から受け取りました。



次女はとても素直な子で、
感謝の手紙書いたよ~、
見てね~って事前に言われていたので、
これかーと思い、
ありがたく読ませてもらいました。

 

 

そしてふと、
自分が中学生だったときのことを
思い出しました。
 

 

 

私は他の記事で何度も書いてきた通り、
毒親育ちです。

虐待を受け、宗教二世になりかけ、
価値観や感情の押し付けが
当たり前の環境に育ちました。
 

 

 

もし当時、学校から
親に感謝の手紙を書くように
言われていたとしたら、

形式上は書いたとは思いますが、
ものすごい拒否感が
自分の中に湧いたことでしょう。

 

 

 

感謝は強制されてするものじゃない。



子どもは親に感謝するもの
という当たり前の価値観の押し付け

ものすごく苦しくなる子どもだって
いるわけなのです。
 

 

 

しかも、私は決して
少数ではないと思っています。

表には出さないだけで、
同じような苦しさを抱えていた人は
少なくないのではないでしょうか。
 

 

 

そして、
拒否権のない感謝、
感謝できない自分への自己否定
といった、
本来なら抱えなくてもよかった苦しさまで、
子どもは背負うことになってしまいます。
 

 

 

自分の心の中にない感謝を
強制されることほど
苦しいことはありません。

 

 

次女にとっては、
とてもいい機会にはなったようで
お互いにとって良かったのですが、

学校は正直、
そこまでのことは何も
考えていないのではないかと感じ、
そこに違和感を抱きました。
 

 

 

「ありがとう」と
書かなければいけない義務の中で、
本当の気持ちはどこへ行くのでしょう。
 

 

 

「書けない私は悪い子なのかな。」
「感謝できない私がおかしいのかな。」
そんなふうに、
自分を責める子もいるかもしれません。

思春期の子なら、ひと言で言えば
「うぜー!」なのかもしれません。
 
 

 

 

本当は悲しかった。
本当は怖かった。
本当は苦しかった。
本当はいやだった。



その気持ちを押し込めてまで書く
「ありがとう」は、
誰のための言葉なのでしょう?

 

 

もちろん、学校は
悪気があってやっているわけでは
ありません。

日々してもらっていることを振り返り
感謝を伝える。



それは、教育の中で教えるべき大切なこと。
そういう価値観の中で、
長年続いてきた取り組みなのでしょう。
 

 

 

でも、そこには一つ、
大切な視点が抜け落ちています。

子どもの気持ちや個性は、
一人ひとり違う、
ということです。
 

 

 

感謝は、
教え込まれるものではありません。
強制されて生まれるものでもありません。

安心や尊重を受け取った結果として、
自然と湧いてくるものです。

 

 

 

だから私は、

「親に感謝しなさい」という教育よりも、
「自分の本当の気持ちを感じてもいい」

そう伝えてあげられる大人が
増えてほしいと思っています。
 

 

 

感謝が湧くときには、
その大切な気持ちを伝えればいいし、
そうでないなら、
その素直な気持ちを大切にしていいのです。
 

 

 

ありがとうは?
ごめんなさいは?

これは「正しい答え」へ誘導する問いに
なりやすいと私は感じています。
 
 

 

 

ありがとう、ごめんねって
大人が言えば良いだけです。


それだけで子どもは学びます。

 

 

私は親から 「ありがとう」は
何度も求められました。

でも、 当時、
私が親から 「ありがとう」
と言われた記憶は、一度もありません。
 

 

 

子どもは、言葉で教えられるより、
大人の在り方から学ぶものなのだと
思います。

 

 

 

感謝を強制することが
おかしいんだということに気づかなければ、
心からのありがとうは
そこには生まれることはないのです。
 

 

 

もちろん、あとになって
してもらっていたことに想いを馳せ、
感謝の気持ちが湧いてきたのならば、
そのときに伝えたいと思えば
伝えればいいのです。
 

 

 

道徳として教えることは
いいことだと思うのですが、

手紙などといった
個人的な形で強制することで
失っていることに
もっと敏感になった方がいいと感じます。

 

 

 

怒りも、悲しみも、寂しさも、恨みも、
存在してはいけない感情ではありません。
 

 

 

むしろ、
その感情を認めてもらえた先に、
初めて本当の感謝が生まれる余地が
広がります。
 

 

 

私は、
「ありがとう」という言葉よりも、
「あなたはどう感じているの?」
子どもたちがそう聞いてもらえる社会で
あってほしいと思っています。
 

 

 

感謝は、命令されるものではない。

心の尊厳を守ってもらえるときに、
自然と芽生える感情なのです。

 

 

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問題は人生を止めるためにあるんじゃない ~35万人不登校時代に感じること~

 

先日、娘の不登校について書いた記事に、
たくさんの反響をいただきました。

読んでくださったみなさま、
ワークを受け取ってくださったみなさま、
本当にありがとうございました。
 

 

 

私は記事の中で、
「不登校をどう解決したか」
という話ではなく、
「問題との向き合い方」について
書きました。
 

 

 

不登校とどう向き合ったか
⬇️⬇️⬇️

 


当時の卒業式での出来事
⬇️⬇️⬇️

 

 



今、不登校の子どもは
少子化にも関わらず、
35万人を超えています。
 

 

 

「子どもは学校へ行くもの」
という前提がある限り
不登校は「問題」になります。
 

 

 

本人も苦しい。親も苦しい。

だから、できることなら
学校へ行けるようになってほしいと思うのは
自然なことですし、私もそうでした。
 

 

 

でも最近、
私は自分自身の体験や、世の中の流れ、
同じような体験をされた方の
お話を聞いているうちに、

「不登校=問題」という考え方自体が、
時代と合わなくなってきている
のかもしれないと、思うようになりました。

 

 

少し話は変わります。
 

 

 

昔は、いい学校へ行き、
いい会社へ入り、定年まで勤め上げる、
そんな人生設計が比較的描きやすい
時代でした。



だから、学校へ行けないことは、
そのレールから外れることのように
感じられていました。
 

でも、今はどうでしょう。



AIが急速に発達し、
今ある仕事が10年後に
残っている保証なんてありません。

反対に、今は日の目を見ない仕事が、
10年後にはたくさんの人が目指したい仕事に
なっている、なんてこともあるかも
しれません。
 

 

 

働き方も、価値観も、生き方も、
ものすごいスピードで変わっています。

 

想像することはできても、
誰にも未来は読めないんですよね。



例えるなら、
昔は3階からティッシュを落として、
地上にある箱へ入れるようなゲーム
だったのが、

今は10階から狙いを定めているようなもの。
 

 

 

途中で、強風が吹くかもしれないし、
やり直せば雨が降るかもしれないし、
気づけば、箱の位置が
変わっているかもしれない。



それくらい未来は
予測できない時代になっています。
 

 

 

だから私は、
今多くの人が思い浮かべるような
「一般的な学校」へ行かなければ、
未来が描けないという前提自体が、

崩れてきているように感じます。
 

 

 

つまり、
「今この問題を解決すれば将来は安心」
という考え方自体が、
成り立たなくなっているんです。

 

 

もちろん、だから手放しに
不登校でも大丈夫という話では
ありませんし、

目の前の問題から逃げようという
話でもありません。
 

 

 

必要なことは一つずつ取り組めばいいし、
そんな中でむしろ、問題は、
それまで見えなかった景色が
見える大きなきっかけになることがあります。

 

 

 

だから、問題だけに
人生を乗っ取られないでほしい。


そう思うのです。
 

 

 

子どもの不登校でも、
仕事の悩みでも、夫婦関係でも、
病気でも、お金のことでも、

問題が起きると、
私たちはその問題のことばかりを
見つめてしまいます。
 

 

 

その問題のことで、人と比べ、
その問題が解決するまで

自分の人生を止めてしまうことが
よくあります。

 

 

 

でも、人生は
問題だけじゃないんですよね。



おいしいご飯を食べること
空を見上げること
散歩すること
映画を観て心動かされること
気の合う人と話すこと

そんな時間まで
後回しにしなくてもいい。

 

 

 

むしろ、そんな時間があるから、
問題と向き合う力が戻ったり、
問題そのものは変わらなくても、
見え方が変わってゆくことがあるんです。

 

 

私たちは、「正解」を教えられ、
その正解をなぞる教育を受けてきました。



でも、その正解は時代によって変わります。

昔の正解が、
今は正解ではなくなっていることも
たくさんあります。
 

 

 

そして、今は正解がないとも言えるし、
正解がたくさんあるとも言える時代です。

 

 

 

だからこそ、これからの時代は、
確率が不確かな未来を予測して
悩むことよりも、


今の自分の想いや感情、
身体の声を大切にすることが、

ますます大切になってくるのだと思います。
 

 

 

未来はわからなくても、

今身の回りにあるもの、
今ここで、笑ったこと、
感じたこと、心が動いたこと、
誰かを大切に思ったこと、

それらは、確かに存在しています。
 

 

 

だから私は、

問題を解決することよりも、
見渡せる視点を手に入れて、
自分で人生を選び取れることの方が、
何倍も大切なんじゃないか…


と思っています。 
 

 

 

それが、本当の意味で
人生を豊かにしてくれるのではないか
と思います。 
 

 

 

だからこそ、
今ここで感じている自分の感情だけは
置き去りにせず、
大切に生きていきたいですね。

 

 

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感情からは逃げられない ~自分の感情に正直になるということ~

 

お皿洗いがめんどくさい。
運動するのがめんどくさい。
人付き合いがめんどくさい。
LINEを返すのがめんどくさい。
書類の提出がめんどくさい。
考えるのがめんどくさい。
 

 

 

「めんどくさい」
私たちは一日に何回、
この言葉を口に出しているでしょうか。

口に出さなくても、
何度、脳内で言っているでしょうか。
 

 

 

やらなきゃいけないことは、
わかってる。
5分あれば終わることも、
わかってる。

でも、めんどくさい。
 

 

 

私は長い間、自分はただの
めんどくさがりな性格なんだと
思っていました。

でも、違いました。



実は「めんどくさい」って、
めんどうな行動そのものに
向けられる言葉ではなく、
感情の代替語なんですよね。

 

 

本当に「めんどくさい」のは、感情

 

例えば、お皿洗い。

めんどくさいのは、
お皿を洗うことそのものでは
ない場合も結構な割合であります。

「今日はもう疲れた。」
「やっと自由な時間なのに。」
「そもそも嫌いな家事なんだけど…」
「また私だけがやるの?」

そんな気持ちを味わうことが、
嫌なんです。
 

 

 

朝起きるのがめんどくさい。

でも、旅行の日や遊びの日は、
目覚ましが鳴る前に
起きられたりします。

ということは、
起きることそのものが、
めんどくさいわけではないのかも
しれません。

仕事に行くときに感じる憂鬱さ。
気の重さ。
わくわくしない感覚。

その感情を感じることが
嫌なんです。 
 

 

 

例えば、LINEの返信。

返信なんて、
文字を打つくらいなら1分で終わります。

でも実際は、
どう返そう?
嫌われたらどうしよう…
この絵文字で変じゃないかな?
返信が続いたら、
時間と気持ちが削がれるな…。

返信する前に、
これだけのことを考えている。

こんな感情をたくさん処理しているから、
めんどくさいんですよね。
 

 

 

掃除もそう。

掃除自体がめんどくさいんじゃない。

「こんな部屋にしてしまった」
という罪悪感
「他のことがしたいのに…」
という義務感
「なんで私ばっかり」
そんな不公平感。

その感情が嫌だから、
「掃除がめんどくさい」と
なってしまうんです。 
 

 

 

10代の娘たちは、
行動がめんどくさいという場面ではなく
嫌な感情になったときに言います。

「めんどくさっ!」「だるっ!」



そう。「めんどくさい」は
負の感情の便利な代替語なんですよね。

 

 

「めんどくさい」だけでは、気持ちは伝わらない

 

そんな負の感情の便利な代替語、
「めんどくさい」
 

でも、ここで一つ問題があります。
 

 

 

「めんどくさい」という言葉だけでは、
その奥にある感情までは、
相手に伝わらないことが多いんです。
 

 

 

例えば、お皿洗いが
「めんどくさい」と言ったとき。

聞いた人は、
「お皿洗いが苦手なんだな」
「単にめんどくさがりなんだな」

そう受け取るかもしれません。
 

 

 

でも本当は、
「また私だけがやるの?」という
不公平感が嫌だった。

これって、全然違う話ですよね。
 

 

 

「苦手なんだな」と思われたら、
コツを教えられたり、
やり方を工夫するよう言われたりします。

でも本当は、
「一人でやらされている」ことへの
不満だったとしたら、

欲しかったのはコツや工夫ではなく、
「一緒にやろう」とか
「代わるよ」という
一言だったかもしれません。
 

 

 

同じ「めんどくさい」でも、
中身が違えば、
必要な言葉も、必要な関わり方も違う。



なのに私たちは、
「めんどくさい」という一言で
負の感情を全部まとめてしまうから、
自分自身も、周りの人も、
本当のところを見失ってしまうんです。

 

 

「めんどくさい」は、防衛でもある

 

めんどくさがり屋さんは、
負の感情に対して敏感な人も多いです。
 

 

 

私は毒親育ちでした。

だから、何か新しいことを
始めようとするとき、トラウマから

失敗するかも…
怒られるかも…
否定されるかも…
そんな警戒が先に立ちました。
 

 

 

すると脳は、傷つきたくなくて
「やめとこ。」と言います。

その恐怖や不安の翻訳が
「めんどくさい」なんです。




脳は怠けているわけではありません。

負の感情から、
自分を守ろうとしているだけなんです。

 

 

「めんどくさい」は、脳の負荷でも起こる 

 

一方で、
脳への負荷も考える必要があります。
 

 

 

私はASD傾向やHSP気質があります。

だから、
タスクそのものは小さなことでも
始めるまでに
ものすごくエネルギーを使うことが
あります。
 

 

 

頭を切り替える、
何から手をつけるか考える、
順番を決める、
集中できる状態を作る…



周りの人から見ると
「その程度のこと」でも、
本人にとっては、
複数の見えない工程を経て
やっと着手できる、
なんてこともあります。
 

 

 

だから、
始める前から既に疲れている。
だから、「めんどくさい」

これは怠けではなく、
脳の特徴の違いです。

 

 

 

「めんどくさい」には、種類がある

 

こうして見てみると、
「めんどくさい」は全部同じじゃ
ないんです。
 

 

 

・疲れている→休むことが必要

・怖い→失敗や否定への恐れ

・脳への負荷が大きい
 →始めるまでの切り替えや段取りが多い 

・選択肢が多すぎる
 →情報過多。何を選べばいいかわからず、
 判断に疲れている 

・完璧にやろうとしている
 →100点を目指して動けない
 負けるくらいなら最初からしたくない

・本当はやりたくない
 →これも立派な答え
 

 

 

さて、
今感じている「めんどくさい」は
どれに近いでしょうか?

 

 

「めんどくさい」を、分解してみよう

 

私は以前は、めんどくさがりな自分を
責めていましたが、

今は、めんどくさいと思ったら、
「何がめんどくさいんだろう?」と
自分に問いかけます。
 

 

 

掃除?違う。
片づけ?違う。
「私ばかりが掃除している不公平感」
それが嫌だった。

料理?違う。
「献立を毎日考えるいっぱいいっぱい感」
それが嫌だった。

発信?違う。
「何を書こうか迷う時間」
それが負担だった。

運動?違う。
「ただ苦しいだけでわくわくしないこと」
 

 

 

こんなふうに、
「めんどくさい」が因数分解されると
対処ができるようになります。

 

 

 

掃除する場所を減らす、
毎日やらないと決める、とか

料理は定番メニューや
手抜きの日を決めておく、とか

発信は小ネタが思いついた時に
書き留めておく、とか

運動は、同時に
瞑想や妄想の時間にする、など。
 

 

 

分解されたことが一つでも解消されたら
「めんどくさい」は
雪解けしていきます。

 

 

「めんどくさい」の奥には、本当の気持ちがいる

 

「めんどくさい」

その一言の中には、
ここまでお伝えしてきたように、

疲れ、 恐れ、 罪悪感、嫌悪感、
完璧主義、 自己否定、
情報過多、 執着など、

いろんな負荷や感情が隠れています。
 

 

 

だから私は、
「めんどくさい」と思ったときほど、
感情を見にいきます。
 



その先には、
意外なくらい素直な自分が待っています。
 

 

 

「疲れた」
「怖い」
「助けてほしい」
「負けたくない」
「本当はやりたくない」

そんな気持ちにまず気づいて、
そのまま認められたとき、
心は少し安心します。
 

 

 

すると不思議なくらい、
体は自然と動き始めます。


「めんどくさい」は、負の言葉ではなく、
大切な本当の気持ちに気づくための
入口なのかもしれませんね。

 


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