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虹羽(こう)です。

 

 

今日、8月20日は怪奇・幻想小説の作家、

 

ハワード・フィリップ・ラヴクラフトの誕生日です。

 

1890年8月20日、

 

アメリカ、ロードアイランド州、

 

プロビデンスで生まれたラヴクラフト。

 

才能はありながらも生前は評価されず、

 

死後に仲間の手で作品集が発表され、

 

21世紀の現代でも、一連の作品が

 

『クトゥルフ神話』として体系化され、

 

世界中のファンやクリエイターに

 

熱く支持され続けています。

 

Wikipediaより クトゥルフ

 

 

私が初めてラヴクラフトを知ったのは、

 

中学生の時でした。

 

 

子供の頃から怖い話が大好きでしたが、

 

ラヴクラフトの紡ぐ世界は

 

それまで私が知っていた

 

“怖い話”とは

 

全く次元の違う恐怖に満ちていて、

 

「もしかしたら、

 

この(ラヴクラフトの)世界の方が

 

本当なのかも?!」

 

と思わせられるような展開に、

 

ぐいぐいと引き込まれたんです。

 

 

そうそう、ラヴクラフトは幼少期から

 

ずっと悪夢を見続けていて、

 

それを小説のネタにしていた

 

なんて言われていますが、

 

同じように子供の頃は

 

悪夢しか見ていなかった私、

 

なんだか共感してしまうとともに、

 

私にも文才か

絵の才能があったらなぁ!

 

なんて思ったのでした(;'∀')

 

(もしかしたら超絶怖い

 

日本版クトゥルフ神話ができたかも?

 

非常に残念なり?!笑い泣きわはは)

 

 

さて、私が初めて読んだラヴクラフトは、

 

1929年に発表された

 

『ダンウィッチの怪』です。

 

 

マサチューセッツ州にある架空の村、

 

ダンウィッチで、1913年に

 

異常に成長の早い異形の赤ん坊、

 

ウィルバー・ウェイトリーが

 

産み落とされたのをきっかけに、

 

怪異が起き始める、というものです。

 

 

キャラクター造形も素晴らしく、

 

クリエイターの想像力を刺激するようで、

 

たくさんの映像作品や二次創作、

 

日本でも水木しげる先生をはじめ

 

何人もの漫画家さんが

 

翻案漫画を創作しています。

 

 

どうやらこの『ダンウィッチの怪』は

 

「ラヴクラフト入門編」ともいえる作品らしく、

 

ここからどっぷりと

 

クトゥルフ神話にはまり込む人が

 

多いようですね(^▽^;)

 

 

ラヴクラフトの作品は

 

『宇宙的恐怖(コズミック・ホラー)』

 

と表現される、

 

絶対的な力で人間を恐怖のどん底に叩き落とし、

 

握りつぶす異形の化け物達が跋扈します。

 

宇宙的恐怖。

 

それ以前の「恐怖」といえば、

 

幽霊や吸血鬼に狼男など、

 

その正体や退治の方法等が

 

割と明確にわかっている存在といえますが、

 

ラヴクラフト作品、クトゥルフ神話の恐怖は

 

人知を超えた広大で虚無的な恐ろしさで、

 

人間がどうあがいても太刀打ちできない

 

絶望的な恐怖、なんですね。

 

 

この当時斬新ともいえる

 

恐怖を描いたラヴクラフト。

 

映画『エイリアン』や『遊星からの物体X』など

 

その影響を受けた作品は枚挙に暇がありません。

 

 

恐怖は人間の最も古く強烈な感情であり、

 

その中でも一番強烈なのは、

 

未知のものに対する恐怖である

 

 

とラヴクラフトは言っていますが、

 

これはかなり説得力があると

 

研究者も述べています。

 

 

いわゆる純文学などの批評家からは

 

三流扱いを受けてきたラヴクラフトですが、

 

100年近く読まれ続けているだけでなく、

 

その作品世界を書き継がれている稀有な作家、

 

偉大な作家であると思います。

 

(かの江戸川乱歩も心酔していた節があります)

 

 

ちなみにラヴクラフトが生まれた町、

 

プロビデンス(Providence)は

 

「神の摂理」という意味だそうです。

 

 

この「神」とは一体…?

 

 

何だか深いなぁ…( ̄▽ ̄;)

 

 

とにもかくにも、

 

ラヴクラフト生誕131年

 

おめでとう!!

 

 

 

いあ!いあ!

くとぅるふ ふたぐん!!

Ia Ia Cthulhu fhtagn!