去年も、山鳩のつがいが、ウチの庭の木に、いつの間にか巣をこしらえ、卵を交代で抱くようになったんだ。
 でも、台風の大雨が続き、心配していたところ、親鳩が座って(?)、卵を温めている時はまだ良かったが、雛(ひな)がかえる直前は、親鳩が立ち上がっていたんだ。大雨で卵の中で、ひなが死んだのかな…と、巣の中をのぞくことができないので、あれこれ言って、想像していたんだ。

 でも、巣の中が空っぽで、つがいの鳩は戻ってこなかった。
「烏(カラス)かな」どっかに卵が落ちていないかな?と、庭をくまなく探し回った。だが、空っぽの巣が残されただけだった。

 そして、哀れ、小枝や草を集めてこしらえた巣は、冬が来る前の剪定でバッサリと狩り落とされた~!

 だが、その翌年も山鳩は庭にやってきたのだ。去年来た山鳩と同じ鳩なのかは、不明。そして、いつの間にか巣が木の葉っぱの中に隠されていた。
野鳩は卵を産み、ここからは聞いた話、えさを外へ取りに行き、なぜかと言うと、かわいそうだから、もう野鳥にエサをあげるのはやめたんだ。雛が二羽孵(かえ)った。寒くない、あったかいときだからね。

 だが、巣のある場所の近くの角のゴミ集積書にはカラスがおこぼれにあずかろうと、電柱から狙っているのだ。
 だから、野鳩を近くでのぞきこまないように、見守っていたらしい。絶対に巣のそばには近づかなかったんだって。外にエサをとりに行き、雛は大きくなったそうだ。卵からかえって、1ヶ月と10日で、二羽の雛は大きくなり、親鳩は飛び立った。

 大きくなった雛の方の鳩が外にエサをとりに行き、巣に戻ってきていたらしい。
毎日、毎朝、園芸、草とりや水まきをする家人が見守っていた。

 だが、先週の木曜日、一匹の大きくなった雛の野鳩がじっと、庭の生垣の上にちょこんととまっていて、家の中を見ていたそうだ。目があって、こちらをしばらく見ていた。5分ぐらい、じっとこちらの顔を見ていたんだって。家人は、「さようなら」と言ったように感じたそうだ。お別れを言いに来てくれたのかなと。「ここは良かったよ」と。しばらくすると、飛び立った。

 


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 そして、もうそれっきり、雛の野鳩の姿を見ることはないそうだ。

 信じられない!と、お思いでしょうか。わたしは、あまりのかゆさに、蚊取り線香も、虫除けアロマスプレーも、ベープも、対策をとっているのに、チクッと、痛くかゆい~‼‼ あまりの怒りに、窓に出勤した家守(ヤモリ)にそれぞれ名前をつけて、呼びかけていた。足の指の数で区別し、、やっくん、もっくん、りっくん と呼んでいた。家守は繊細なので、驚かすと、しばらくは来なくなる。それでも声をかけずにはいられなかった。「虫獲れ~!」「仕事しろ~!」やっくん! りっくん!
 繊細で、逃げ去っていた家守が、心が通じたかのような気がした。あくまでも気のせいか~?

 聞いた話だと、畑仕事をしていると、危害を加えられないと、分かっている野鳥が逃げずに、畑仕事を見守っているそうだ。

 家の近くの川のオオバンや鴨は、橋のところに佇んでいると、いつの間にか、離れたところからも飛んできて、橋のふもとの川面(かわづら)に参集してくる~‼ パンも何も持っていなければ、早々に退散するしかない~!