お久しぶり~‼ 元気~?⁉
バテテない? お互い、体調には気をつけましょうね~
灼熱とまではいかないが、うだるような、蒸すねぇ~
「あの時に『時』を戻すことができたらなぁ〜」
あの時に戻ればなぁ〜」
と、過去を悔いる人は多い。
うだうだと過ぎ去ったことを回想しても、
時の流れは無情に過ぎ去る。
過去を悔やむ人は多い。
が、それがいかにムダであるか~!
まったく意味がないことであるか~!
を証明する、『映画』を見たのだ〜!
それが、
『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』
である~‼
著作権フリー
物事がうまくいかなくなると、
何度も、『あのことが起こる直前』に戻って、時をリセットする。
(こうすれば〜良かった!)と、及川なずなに熱を上げる島田典道は、綺麗な球を投げるのだ~‼
が、女の子は、男の子の想いなんか関係なく、勝手気ままに動く。
無邪気で、まるで『ピーターパン』永遠に大人になれない少女。
しかも小悪魔的!
しかも、男の子の方は、な〜にも考えてない。突然、困ったことが突きつけられると、
「どうする?」なんて聞かれても、あたふたし、女の子に振り回される体たらくである。口元があわあわ、見開いた目がオドオドと泳ぐ。
ただ、うまくいかなくなると、あの綺麗な球体を投げて、過去に戻ろうとするだけ。
単に、見目麗しい及川なずなの思うようにさせてあげたいのか?
好きになった女の子の望みを叶えてあげるために、過去に何度も戻ろうとしてるのか?
と思ったが~‼、
最後に、島田典道が作り上げた球体のシールドに包まれた世界に、
及川なずなと自分を閉じ込めた。邪魔が入らない、都合のいい世界に。
だけど、そこでも女の子は気ままに振る舞う。海へ飛びこむ。
まるで、鳥かごから放たれた鳥のように、やりたいことをやる。全然、寄り添ってない。島田典道の方なんか見ちゃいない!
気ままにひらひらと舞う蝶々のよう。
もはや、自分の意志なんか考えなんかない男の子にはコントロール不可能。
そんな世界も、花火師によって崩れる。カケラとなって砕かれる。
そう、時を巻き戻しても、ムダなのだ。
条件を変えても、
都合が悪いことが起こらないように回避しても、
及川なずなの性格、振る舞いが変わらず、
島田典道に、それとなく駆け落ちしよか~?なんて、悲壮感もなく、いちゃつき、からかう。
電車の中で、スポットライトを浴びた歌手のように歌う。
及川なずなの母親と彼氏につかまって、連れ戻されないようにしようとした、見つからないようにしようとした島田典道の想いなんか知ったこっちゃない!
自由気ままに振る舞う女の子に、男の子は見てるだけで、できるだけ遠くに行こうとはしているが、その道中、為す術がない。
(高校生高校生なんだなぁ〜)「未熟」「夢の世界」「夢見る頭がお花畑状態」といえばそれまでだが、
具現化することも出来ず、
女の子に声は届かない、なぜなら、男の子も本当はどうしたいのか?明晰な意志を持ってないからだ。
無目的に相手に引っ張られるだけの、
気怠い、それでいて楽しいひととき。
高校生のラブ・ストリーだと思って、見ていたが、映像が綺麗で、現実にはいない二次元の及川なずなのキレイさ、小悪魔的さ、だが、着地がなく、過去に戻っての、繰り返しに食傷気味。
いったい何がしたいのか? さっぱり分からない!ただ戯れたいだけなのか~? 島田典道は、バブルの頃の「アッシー君(車で送迎、もとい無料のタクシー)」「メッシー君(ご馳走をおごる、もといスポンサー)」の立ち位置なのか~?
だが、高校生のラブ・ストリー、青春を切り取ったキレイなアニメの映像より、重要な事は~、
『過去を悔やんでも、過去に戻っても、意味はない!』
その一点が痛いほどよく分かるのだ~‼
これを図らずも、証明した映画、アニメ。映像の美しさに、夢のようなひとときに浸れるが、
現実は変わらない。な〜にも!
及川なずなと進展はあったかどうかわからないが、
あったらあったで、かけがえのない美しい夏のひとときの想い出となっただろうが、
多分、すれ違ってるだろう。
彼女が男の子に求めているのは、刹那的な、
『ピーターパン』大人になれない永遠の少女が、ネバーランドに行きたいだけ。ネバーランド、遊園地を楽しみたいだけ。
現実逃避。それだけ。
ネバーランド、遊園地を愉しんでも心の通い合いはない。
想いは届かない。
声は届かない。
飼い犬、猫の方がもっと心の通い合いはあって、温かいものがある。
ひとときの戯れに過ぎない。
灯台に向かったのだ~。著作権フリー
それに、男の友情も浅い。冒険も小学生の探検に毛が生えた程度。
どっちだっていいのさ。好奇心を満足させたいだけさ。
花火が○○であった、という事実をこの目で見ても、
「なし」にするのだから。
おいおい!そのために大変な思いをして、灯台に向かったのではないか~?
現実から目を背けるために、過去に戻る。時を巻き戻してるに過ぎない。
時は無情に流れるが、大切なのは、
『今』
『自分』
なのだ!
下手な自己啓発本を読んで、頷くよりは、こっちの方が、『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』を見て、思いっきり突っ込んだ方がいいよ~‼
批判だけで、ケチをつけるだけでは、一生懸命、制作に携わったアニメーターに気の毒すぎるから、
ただ単に、女性は及川なずなが嫌いなだけかもしれない。男には萌えだが???
過去なんて振り返るな!過去を悔やむな!
いつでも歩み出せる。
あの『過去に戻れる不思議な魔法の綺麗な球体』なんて投げなくても!
どこでも始められる。
①『ドタキャンされた及川なずなと病院で会い、二人で花火大会に行くことになったが、母親に強引に連れ戻されそうになる』
ここで、『もし、プールで俺が勝っていれば…』とやり直そうとする。
2つの分岐点→「安曇祐介が勝つ→及川なずなとの約束がすっぽかされる」
そして、もうひとつの「島田典道が勝つ」
魔法の綺麗な球体を投げて、過去をやり直すことで、「安曇祐介が勝つ」道は消滅した。そして、「島田典道が勝つ」道は出現した。
そこで、念願の…
だが、二人は花火大会には行かず、駅にいる。しかも、駅でワンピースに着替え、「16歳に見えないでしょ?」「夜の仕事」うんぬんと小悪魔的におちょくる。『家出』から『駆け落ちしたい』とのたまう!安易すぎ!計画性なさすぎだろ~!
女の子を街から逃がすお手伝いがしたいのか? 抜け駆けし、友達に怒られ、花火も平べったい。
(実は、花火はどこから見ても、一部を除いて球形である)
②『もし、電車に乗っていれば…』とやり直そうとする。
2つの分岐点→「電車に乗れない→連れ戻される」
そして、もうひとつの「電車に乗れた」
魔法の綺麗な球体を投げて、過去をやり直すことで、「電車に乗れない」道は消滅した。そして、「電車に乗れた」道は出現した。
そこで街から逃がれることができた~!だが、「松田聖子」を歌い出す。舞い上がりすぎだろうか~‼「家出」→「夜の仕事」「駆け落ち」→「芸能界にデビュー」と話は変わっているぞ~!
浮かれに浮かれた電車内のひとりカラオケは、踏切で灯台に向かう友達に見つかり、車で追いかける母親に見つかった。次の駅で降り、灯台に向かい、二人で花火を見ることができたが、祐介に見つかり、殴りかかられた。
③『もし、見つからなければ…』とやり直そうとする。
2つの分岐点→「友達や母親に見つかる→追いかけられる」
そして、もうひとつの「誰にも見つからない」
魔法の綺麗な球体を投げて、過去をやり直すことで、「友達や母親に見つかる」道は消滅した。そして、「誰にも見つからない」道は出現した。
そこで、心ゆくまで、二人で花火を楽しめる。街を出てゆける。はずだが、…
こんな非現実的な、独りよがりの、歪んだ、現実を遮断した異次元、空想の世界は、…
魔法の力は、やり直せる魔法は、何も必要ない。
一歩前に踏み出そう。
魔法頼みではなく、
明晰な意志をもって、自分を知って
島田典道も、及川なずなも「変われなかった」。ただ、過去に戻れる綺麗な魔法の球体を3回投げただけ。
現実は何も変わらなかった。それを見て、歯がゆい思いをいっぱいしただろう。
「こうせいや!」「あかん!」「何しとるんだ~!」ってね。
それは、
違うやり方を試してみよう!というメッセージ。その勇気があれば、魔法頼みにならなかったかもしれない。
考えていないから、もう一度やり直せたとしても、
同じ繰り返し。
ついに邪魔、妨害するものを遮断して、二人だけの世界を創りあげても、進展も、具現もしなかった。
違うやり方を試してみる。
同じ繰り返しにならないためには…
ツッコミではなく、考えさせるきっかけとなった映画であった。
感謝感謝です‼