「松竹水声涼(しょうちくすいせいりょう)」「松竹水声涼し」
青々とした松に翠(緑)の竹、流れる水の音(ね)がひときわ涼しく感じられることよ。
盛夏に涼を呼びこむ風鈴のようだ。

 

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 毎日、夏空が続き、山の上では蝉がせわしく、短い命を謳歌しています。
毎日のお勤め、些事に、熱帯夜。さっぱりしたい感満載だが、風情は忘れない。

 京都は周りを山に囲まれた盆地なので、暑さは厳しい。
流れる汗、カンカン照りの日差しがアスファルトで跳ね返されても、緑や古都の落ち着いた佇まい。京都の貴船の川床。

 マクドナルドも京都は茶色い店舗にえび茶色の看板、濃紺のローソンetc。景観のため規制が厳しい。

 うなぎの寝床のように、入り口(間口)が狭く、奥が長い造りの京町家、夏のしつらえに、通りに面した表格子、土間の風の通り道、坪庭の風情、打ち水、「建具替え」ふすまや障子を、簾(すだれ)や簾戸(すど)に替えて、網代(あじろ)や藤筵(とむしろ)を敷く。
入り口(間口)が狭いのは、暑さ対策ではなく、節税のためだったんだって。間口の広さによって、税金が決まったから。
カキ氷を切子の器入り口(間口)で愉しむ。上布(じょうふ)や紗(しゃ)、絽(ろ)の薄物の夏着物に、涼しげな文様。

 

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 南国と違うのは、四方を結界で囲まれた地(陰陽師)。お寺も風水で建てられているんだって。
山の斜面に建てられた寺院を指差し、「地震対策は?」に、「護国寺、国を護る寺がたくさんある」(本当かよ?)
 斜面にへばりつくような幾千の柱は、寺院建築の懸造り(かけづくり)または、懸崖造り(けんがいづくり)。「なんで上るのに大変な山の上の方に建てたねん」と聞いたら、
「昔は女人禁制で、ここまでは登って来なかったよ」(わたしは上った〜!(・・;)ヒヤ~)
「山伏さんはすごい力を持っていました。今は僧籍のある修験者はいますが、霊力、密教の呪術がどうなのかはわかりません」

 東京の隅田川でも、暑気払いの屋形船で飲み会。冷たいビールで乾杯、身体に溜まった熱気をはらう夏野菜、西瓜もいいが、熱中症、脱水症予防にサウナ状態で我慢するのではなく、室内の温度、水分補給に気を配るのもいいが、
 冷たい飲み物やアイスで身体を冷やすのは良くないと言われている。
胃には熱さ、冷たさを感じる感覚神経がない(食道上部まで温度覚は存在する)ので、「喉元過ぎれば熱さ忘れる」のことわざは単なる比喩ではなく、冷たいのは、喉ごしまでの感覚。
 すっかり、内臓が冷えてしまうと、新陳代謝も悪くなる、血を中心部に集めようとする。
 近年は、一昔に比べて、温暖化、都市部のヒートアイランド現象で猛暑、酷暑のレベルが違うそうだ。

 すがすがしさに、心を洗おう!