交差点、横断での経験、その1
「横断歩道を渡ろうとして、車道に出てしまった」
犬と歩き始めたばかりの頃、横断時に車道に出てしまったことがあります。歩道のある道で、正面の横断歩道を渡ろうとしたとき、犬が少し右を向いてるなと思いながらも、「ストレート・ゴー」と指示をしたんですが、なかなか向かいの歩道につかない。その時、ゆっくり、車が、自分の右側を通ったので、これは車道に出てしまったと、気がつきました。
横断歩道を渡りきる前に、右にそれて、車道に出てしまったんです。車と歩道の間にある生け垣を手で探りながら、やっとの思いで歩道に渡りました。
徐々に右に寄っていくと、曲がっているかわからないですね。
距離の長い交差点なら、なおさら危険が大きいと思います。
渡る前に、自分の体の向きや横断歩道との角度など、確認を忘れちゃいけないと思い知りました。
交差点・横断での経験、その2
「アイドリングストップの車を駐車車両と勘違い」
自宅前の歩道のない道を交差点に向かって、歩いていた時のこと、
左端を歩いていたら、犬が、まっすぐ行けないというので、今日も路上駐車してるんだなぁと思い、追い越した後、道路の左端に戻ろうと思ったら、犬が、右によけようとしたんですね。今日は、路上駐車が多いなと思いながら、さらに車を追い越して、道路の真ん中あたりに出た瞬間、その車のエンジンが突然かかって、びっくりして…。さらに、右から車が曲がってくるのを感じて、そこが交差点で、横断歩道の真ん中あたりだと気がついたんです。
信号待ちしていた車すべてが、アイドリングストップだったんですね。
怖いですね。
この場合、運転席の死角に人が入ったところで、車が急に動いたら、危険ですね。
電気自動車など、音の静かな車もあって、このケースはさらに増えるかもしれませんね。
逆のパターンで、停車中なのにエンジンが止まっていない場合は、犬は、車のエンジンがかかっていると、いったん止まるんですね。しばらく止まって、音を聞いて、(止まっているから、行こう)と、追い越そうとした瞬間に、車が動き始めて、怖い思いをしたことがあります。
交差点・横断での経験、その3
交通違反が思わぬ危険を生む。
信号を渡る時は、ユーザーが、車や周囲の音を頼りに、自分でタイミングを判断しないといけない。
周囲の人が信号無視した場合、青信号だと思って、つられて渡ってしまうことがあります。
横断歩道を渡ろうとした時、左折してきたトラックが、ゆっくり近づいていて、ギリギリまできたことがあったんです。
周りの人は、信号を渡っていたんですけど、圧迫感を感じて、犬も立ち止まったので、思わず、後ろに下がったんです。渡って、前へ進もうとする人とぶつかって、混乱しました。
それから、横断歩道をまたいで、車が止まっているのも、困ります。
右によけようとして、道路の真ん中まで出てしまって、怖い思いをしました。
ヒヤリ・ハッとを未然に防ぐには?
周囲の声かけや見守りをお願いしたい。また、ユーザー自身も、「お手伝いいただけませんか」と声に出す勇気も必要。
『視覚障がいの方も、周囲の人も、互いが発信をし合いながら、つながりの中で安全な社会をつくっていくことが重要ではないか』清水美知子氏(白杖歩行指導を専門とする)総括
公益財団法人 日本盲導犬協会
「盲導犬くらぶ 会報第85号」 2017.1.15 より
(掲載の件、連絡済です)
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