見えているにもかかわらず、見ていない。
星の王子様の“Le plus important est invisible.”「大切なものは、目に見えない」

愛、絆、平和、空気、優しい心、思いやり、夢、希望、努力、感謝…
 抽象的な概念は、すべて「目に見えない」。
耳に聞こえず、鼻に匂わず、手に触れることもできないからだ。仏教では、「五官に翻弄され、本質を見失う」っていうが、煩悩のことか?

 家族が、支えてくれていると実感するとき、
お湯を沸かして、湯たんぽを入れてくれる。
とりとめもない話を聞いてくれる。
自分では気づかなかったことを、指摘してくれる。

 道行く人も、
「手袋を落としたよ」と、教えてくれる。
 殺気立った、無関心を装う電車内で、切符を取り出そうと、ボールペンを落としてしまう。
(自分のことで、精いっぱい) (人のことなんて、どうでもいい) (忙しく、せわしない)の空気感を感じていたが、気づいた人が、さっと拾ってくれた。
『がたたん たん』作:やすい すえこの絵本のモノクロの世界が、あたたかく彩られるみたいな感じだな~☆

 JRの改札の駅員さん。「まるで、ホテルのコンシェルジュのように、丁寧だ」と、海外の人が感動していた。
 スーパーで、「飲料の段ボールを駐車場まで運べ」と頼む年配の方がいる。承った従業員は、気持ちよく、対応するのが、ほとんどだが、
海外では、頼まれても、やらないんだって。チップを払わないと、「それは、私の仕事ではありません」だって。

 清掃の仕事をしてくださる人のおかげで、
トイレには、落書きもゴミもない。海外のトイレには、壊れたまま放置、お金をとるところもある。
 海外のレストランでは、おしぼりなんて、出してくれないし、水は基本的に有料。ウェイター、ウェイトレスが、さっと、なくなりそうになると、水を注いでくれるのは、高級レストランだけ。
 タクシーも、チップを払わないと、空港の時間に間に合わせてくれない。道路事情を述べるだけ。「早く乗らなかったのが悪い」「自己責任」という考え方が強い。「そちらの都合でしょう」「やれやれ」、これは、極端だとしても、そこまで気を利かせない。それどころが、ぼったくり、悪徳タクシーもあると聞く。
 2時間間隔の時間指定の宅配なんて、ありえない。ちょっとでも指定の時間に遅れると、怒る人がいるだろうが、
箱が壊れていたり、汚くなっていたり、はよくあるんだって。次の日か、数日後に届くこともある。電話しても、言い訳ばかり、向こうの都合を言うだけ。
 サービス業でも、お互いが対等な立場なので、謝らない。謝れば、裁判になる。が、訴えられないための対策は、きっちりとやるんだって。
 来店すると、「ハロー」と挨拶はする。「ウエルカム」(ようこそ) (よくお越しくださいました)とは言わない。チップをあげれば、「サンキュー」とはいうが、「バーイ」という。それが、普通。

 日本のサービスは、とてもいい、セレブ扱いだそうだ。
 それだけのお金を払えば、海外でもサービスはもちろんいい。
だから、それだけ、奮発できない日本人が、海外で親切にされたければ、礼節、マナーが必要だそうだ。だが、日本人は、「やってもらって当たり前」という感覚だからだね。
添乗員さんが、フォローするだろうね。

食べ物を作ってくれる人、農家、漁師、畜産家、
トラックで、運んでくれる人、
電線の点検、線路の点検をしてくれる人、
本の校正をしてくれる人、
絡まった糸をほぐすが如く、列車のダイヤの仕事をしている人、
航空の管制官、

 正確なダイヤ、運行は、世界で有名。
 雪で遅延があったが、大雨で、線路が水浸しになったら、線路を点検をする人がいなければ、電車は、うんともすんとも動かない。国王でも、天皇陛下でも。
彼らには、自家用飛行機、もしくは、ヘリコプターがあるか〜?

 ワンルームに住んでいても、スマホがあり、エアコンがあり、コンビニがあり、
 かつての、王侯貴族は、豪華なドレス、宝石で、権勢(財力)を競ったが、壮麗な宮殿、サロン、お茶会、舞踊会で、繰り広げられる華やかな社交は、あったが、
インターネット、快適な空調(イギリスの古城は石造りで、寒い。だから、タベストリーの壁掛けが多い)、コンビニ(召使い、執事はいたかもしれないが、…自由な買い物ができたのだろう)
 かつての、王侯貴族でも、できなかった生活をしているのだ~‼

 

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 昔は、蒔で、ご飯を炊き、ずっと、炊けるまで土間の窯の前にいないといけない。
洗濯も、1枚、洗濯板で手で洗う。
冷蔵庫はないから、毎日、買い物に行かないといけない。
ぞうきんで、拭き掃除。ほうきではく。
誰か、家のことをやる人がいないと、ご飯も食べられない、清潔な衣服を着られない。
 オール家電、ボタンひとつでやってくれる。なんて、夢のようで、天国だろう~☆
 そうして、時間ができた♪

 取り壊す建物を(どうせ、壊すんだから)と、埃まみれにしたまま、立ち去るのも、あるが、
「立つ鳥跡を濁さず」きれいにすることは、それまで、守ってくれた建物にもお礼、挨拶すること。建てる時は、神主さんを呼んで、地鎮祭をやるのに、出る時は、知らんぷりかよ?
 これを、女性に当てはめて考えると、ずいぶんと、「用済みになった建造物」は寛容だな~!
 旧約に、「地が揺れ、岩が裂け、水が暴れ」とある。「耐震がされていない建物」が、支え、守るより、(もうやってられない!)と、簡単に地にひざまずき、崩れた方が筋が通るだろうな。揺れを逃せないので、杭や柱が、(もう嫌だ!)と耐えられなくなったら、降参だろう~!
 ものにも「いのち」がある。

 赤ちゃんも、天使のような愛らしさ、すべてを世界に委ねる無力さで、親に、一生分の幸せをくれる。
 だが、好き嫌いを表明するようになり、欲しいものがあると、指差して、「ぽぽぽ~」と言う。自分の行きたいところへ、ハイハイ、伝い歩き、ヨチヨチで、目を離すと、どこかへ行ってしまう。
 善悪の区別がつき、自分で、遊ぶようになると、ドアを閉めて、ひとり遊び。「来ないで」と、いうかもしれない。
 一生のうち、わずか、数年しかない。生まれ落ちて、どんな境遇であろうと、スラム街の路上であろうと、裕福な家庭の赤ちゃん部屋の天蓋つきのベッドであろうと、与えられた世界を無条件で受容しているのは、ほんの1年しかない。

 

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 本題に戻ろう。
 空気、水、穏やかな陽射し、風に揺れる花、
お風呂に入った時の(あ〜極楽)、生き返る心地、

 

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 そして、1番身近な、
 数秒でも、息を止めたら、苦しい。血流が悪いと、冷えだけでなく、末端に、栄養や酸素が届かないといわれる。それでも働いてくれる器官。
 合わない靴にも耐えて、身体を支える足。
なのに、「セルライトが…」「太い…」とか言われる脚。
 酷使しても、評価が悪かったら、すべてを投げ出したくならないか?モチベーション下がらないか?

 細胞、器官、身体に感謝だね♪

 見えているにもかかわらず、見ていないもの。
目の前の現実にも、いっぱいあったね~♪