他の体育館で、ゲームに混ぜてもらうと、動きが止まって見えることがあって、不思議だった。
動きが、時計をズラしたようにスロモーションに映る。

 そのゲームでは、PGでなく、パスももらえなかったが、カットイン、リバウンド、ゴール下ディフェンスに挑戦していた。
強豪バスケ部とだと怪我が怖くて、やっていなかったのだ〜
(カットイン、面白れ〜‼︎)
(リバウンド、ボールをにらみ、なるべく高く飛び狙う。意外と取れるもんだ〜)と思ったら誰も争奪戦に参加してなかった〜!
(ゴール下は打たせないぞ〜!平行に、上に横に広げて妨害!)
楽しかった。地味なディフェンス練習ばかりでは、と思い、そこで、揺さぶりをかけることに。相手のポイントガード前に立ちはだかり、パスの時、真上に手を伸ばして飛んだ。
(わたしは背が低い!誰か〜ボール取ってくれ〜!)の念は空しく、残念ながら取りこぼしたようだが、
相手のポイントガードはわたしから逃げ回った〜!
(バカか〜、そんなことしたら、攻撃のチャンスが遅れるぞ〜!) (攻撃を仕掛けても、取りこぼす奴らばかりだからいいか〜!)
 よっぽど悔しかったのか、リベンジ、練習のお手合わせを願ってきた。

いつの間にかポイントガードにさせられていた〜!
早くボールをつなぎ、味方が打ちやすいようにフォローに回っていた。
ディフェンスは誰よりも前で早く止め、ゴール下ディフェンスにも参加した。
強豪バスケ部がやっていたことをやっただけだ。
コート全体を走り回り、運動量はハンパなかった!
強豪バスケ部の人とのゲームの方が、走るのはコートの真ん中だけだったから、頭も体も楽だった〜!

 男の子は、チームワークを重視しているのか、ひどいゲーム内容はなかったが、

 女子はもう、勝つためでなく、どっちかというと感情的、異質を嫌う排他的、同好会、仲良し倶楽部の空気だから、
誘われたら、ちんたらちんたらやってた。
「カニの横ばいぴょんぴょんパス」でも、「輪投げのようなシュート」でも、成功したら、キャ~キャ~と拍手してた。
高校のバスケ部のポイントガードだった、ししゃもの脚のような女の子がいたが、弱小、遊びレベルだと思っていた。
わたしに得意げに、「フェイクで勝ってた。フェイクが重要だ」と説くのに、すぐ近くの人にしかパスしない。コートを広く使わない。ふくらはぎは筋肉隆々と立派だったが、女の子って、計算に計算を重ねる、強いチームと対戦するのは、不得手なのかなぁ〜と思った。

 男子とワイワイガヤガヤ熱論の練習。
相手チームに勢いがあり、押されている時、遅攻法やディフェンスを変えるのは有効なのは、肌で分かっている。
だが、その仕掛け方が分からない。強豪バスケ部は自然に切り替え、相手チームの指示や交代があった時、素早くゲーム運びを切り替えた。だが、それが出来なく、あ〜だこ〜だと練習していた。

 次回、挨拶しても、その女の子はハンドタオルを顔に乗せ、コートで寝ていた。数分後、みんなが来ると楽しそうだったが、わたしをハブし、絶対最後までゲームも練習も仲間に入れなかった。
静観していた男子のチームに加わった。その空気感が気分悪く、もうその体育館には行かなくなった。

 それから後、強豪バスケ部だったという女性に会ったが、もう振る舞いが違っていた。礼儀正しい。分かりやすく一生懸命話す。気を遣う。相手の目を見る。
ポイントガードだったので、フェイク多用やカニの横ばいパスの話をしたら、それやったら負けますからって。
「前を走っている人にパスすると、パスミスになります。」「フェイクや逃げのパスはどうしても抜けない時しかやらなかった。相手に時間があれば、協力ディフェンスをしやすくなりますから。」
「わたし、フリースローが得意でした。内から外から。内がダメなら外からでした」
全国に行きたかった。県大会フォー内では悔しくてたまらない。先輩が厳しくて、おしゃべりはできなかった。練習が厳しかった。もう勝ちたいとみんなで頑張りました。
言っていることが違う。やっぱり強豪だな~!

 A高バスケ部は、来るのが市体育館が多く、OBはアリーナとかに来てたな。みんな意外と話しやすかった。
「強いですね!に全国に行ったなんて」
「バスケしかないですから。バスケだけだからです」
「良かったですね!すごいんですね!」
「それしかないですから。オレ頭良くないですから」

周りが上手かったのに、わたしをゲームに入れてくれて、ドリブル練習も教えてくれて、本当に楽しかった!
と伝えたら、言動が謙虚だった。
 タメ口、適当ではなく、言葉使い、振る舞いはきちんとしていた。OBの服装はじゃらじゃらシルバーや金のアクセサリーやチェーンがついてたな。カッコいいレベルで悪趣味ではなかったので許容範囲(笑)。

ほとんどがタバコを吸っていた社会人男子の中、1人だけ吸わなかった。仙道と呼ばれた人、「オレA高だったから。全国、全国だよ!」

 

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 違うスポーツをしていたことがある人と話す機会があった。
女子は好き嫌いを超えた、自己犠牲のチームワークが不得手なのかな?の疑問から、
「ゾーンに入る話」になった。
極度の緊張、体の震え、武者震いから、いつの間にかリラックス状態になっている。
これがゾーンに入った状態で、身体の疲れも感じなく、周りの動きが止まって見える。
ランナーズハイと似ているらしい。

 何かをしようとする時、リラックス、リラックス、脱力モードばかりだと、集中力全開にはなりにくいので、
初めはリラックスして、気軽な気分でやり始めたら、「時間配分、締め切り、目標」を意識するとスイッチが入り(緊張状態になり)、時を忘れる、その集中力は20分が限度だと。

 厳しい練習にも耐え、全国や甲子園を目指すことが出来る、その原動力は悔しさなのだろうね!って。
必死に頑張っているのに、なかなか思い通りの結果が出ない。
悔しさを胸に努力し続けるからなんだって。

 小学校の時から、ミニバス部でした。
全国に行きたかった。行けなかった。みんなで泣いた。
朝早くから朝練七時から毎日、放課後も夜遅くまで練習毎日、
気持ちが負けるより、先輩が怖い。嫌だったら辞めている。辞めた子はいっぱいいた。不満を言っていた子は辞めましたね。
実力はまだこんなもんか!勝つにはチームワーク。みんなで勝ちたいって気持ちが強くならないと。
悔しさを胸に、3年生の夏が終わった。
みんなで泣いたけど、スッキリしました。って。

 わたしはいじめられた時、追いかけて殴り返したり、蹴り返したり、クールになったこと、そこで培った忍耐力、状況判断がバスケで役立ったに過ぎないな。やり返していいのは男子だけで、逃げ恥ですよ!逃げ恥を断固オススメする!職場の雰囲気に慣れなく、毎日走っていた時、バスケはしんどくなく楽しかった。
強豪バスケ部の男の子やOBに、1年間だがいじめられた話をしたら、ものすごく共感力が強かった。話をよく聞いてくれたなぁ〜!スポーツマンって、思考がシンプルなんだけど話を聞かない人が多かったからかな〜
それでもジメジメしていなかった、話しやすかったから、気が楽だった〜♪^ ^

  満足している時、とんとん拍子の時には、
緊張からリラックスした時、「入ってしまいましたね」の周りの動きがゆっくりに感じられるゾーン状態や、
寝食を忘れて周りが目に入らない集中力全開のフロー状態には、なかなかならないだろう。

 強豪バスケ部の高校はインハイに行くために入った人が多く、毎日頑張り、悔しさも味わって上手くなろうとしただろう。
わたしは、短い間だったが、そういう感覚、ゾーンに入った状態を味わえて、幸せだったな〜!