重い荷物を運ぶのを手伝うのが、嫌なのに、ひそかに、ちらちらと見ている。
「疲れた~」とぼやくと、ニヤニヤが表情の端に見える。(男です)
視線に意識が向いていると、遅々として、進まない。
 『モモ』(ミヒャエル・エンデ著)の掃除夫ベッポのように、
「つぎの一歩のことだけ、つぎのひと呼吸のことだけ、つぎのひと掃きのことだけを考えるんだ。いつもただつぎのことだけをな。」
「するとたのしくなってくる。これがだいじなんだな、たのしければ、仕事がうまくはかどる」
奇異な目で見るやつらども。「周りを気にせず」のわたしでも、
 浜松に帰れば、愚痴のオンパレード(╥﹏╥)

 「重いものを持ち運ぶのがきつい~!」に、
 1歳の子供が、「抱っこ」というので、夕飯は、簡単な炒め物しかできない。実家に帰ると、子供を可愛がってくれ、気を遣わないので、息抜きできる。
学生時代は、卓球で鍛え、体力勝負の、お年寄り相手のお仕事をされている。自分のおばあさまのことが、きっかけで、途中で、進路を変え、短大に入り、医療系の国家資格をとった。
 体力よりも、お年寄りの重い空気に精神が疲れるとのこと。子どもの活発なエネルギーに癒されているんだって。

 もう1人の子は、
 甘えん坊の男の子で、4歳でも抱っこしないと泣くので、1歳の子と2人、25キロ、抱えて、保育園に行くこともある。かなり、150㎝近い小柄なのに~!
 A高校(今は名前が変わった)のバスケ部だった。(強かったぞ)
ひざを曲げた体勢で、ドリブル練習。足がプルプルする!下半身が鍛えられたのかな。
強かったのは、女子(ポイントガード)は、フェイクに頼りがちだが、一対一1on1の練習が多かったからだって。スタミナ、集中力が切れると、ボールをとられる過酷なワンオンワン!

 専門学校に通って、いっぱい、美容関係の資格を持っている。質問すれば、惜しみなく、一生懸命、分かり易く教えてくれる。ネットを見ても、情報が氾濫していて、何が、自分に必要かどうかわからなくなることもある。
彼女は、自分が、いいと思った化粧品でも、合わない人がいる、という考え方なので、安心して、いろいろ聞ける。お薦めではなく、知識を教えてくれる。

 「大変だ~も〜嫌だよ~。゚(゚´Д`゚)゚。」の愚痴のこぼし合いが、いつの間にか、タメになる話になっている。
頑張り屋さんが、多く、惰眠をむさぼる人なんていない。

 バスケ部の時、身体がかたかったから、ねんざをしやすかったんだって。
速攻を出しても、ドリブルしながら、急に止まる(これもテクニック)。バッシュ(バスケットシューズ)でなく、スニーカーだったら、つま先が破れるぞ!
身体が密着した状態で、ドリブルしながら、方向転換するのだから、
バスケは、「せむし男」「猫背スポーツ」と、ひそかに呼んでいる。背が低い方が、ボールの位置が低いので、有利とはいえ、腰痛になりやすい。
大人になって、ヘルニアになった元バスケ部の男性もいる。

「身体が柔軟だったら、ならなかったかも」
と開脚で、床にペタ~っとつける。

シュート専門は、身体を伸ばすので、バネがあるのだろう。
リバウンダーは、肉弾戦で、突き指しやすい。
スコアラーの方が、走る、密着の負担は少ないが、マークはきつい。

 「(お米10キロ、お水の箱、9キロは)持ちたくない」と、人に押しつけるのに、
赤ちゃんは、競い合って、抱っこしたがる。運動とは無縁そうなのに、
「寝れば、重いけど、起きている時は、動いているから、そんなに重くない」
「(反応がない)物は持ちたくないが、子供は、可愛い(反応がある、生きている)(笑)」

 

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 旦那さんが帰ってきて、「疲れた~」と、横になり、テレビを見ている。こっちは、家事をしないといけない。もう1人の子供を抱っこするよう、子供を見ているように、頼むと、「疲れている。リラックスしたい」、という。
「もっと家の中をきれいにしろ」の旦那さんの言葉に殺意すらわく~
(男は、女性より、筋肉があるはずなのに、許せない!)(怒)
感情的に訴えても、結果は、言い合うだけ、ムダ。「破壊」の現実しか生まない。
「ああ、わかったよ」と通じる、叶えられるのなら、ともかく…悪循環。
言わない方が賢明。気が短く、相手が、キレたら、こちらは、怒り倍増で、「もう(家事を)やらない!」「(自分はこんなに大変)、~のに」と、モチベーションダウンになってしまう。
感情、情緒的な面に訴えるのが、女性は得意ですが、そうですね~、自分の頭の中をそのまま、言葉にしない。

 こういう話をしたが、(頼りない男~)、ガマンの思いがあって、根本的な解決にはならない。
 そこで男性にも意見を求めると、
 いつも、子供と遊んでいないと、神経を使って、かえって、疲れる。可愛いくても、慣れていないと、どう接していいか、わからない。動きや言葉が予測できなく、後手後手になってしまうことを理解してほしい。
 どう話しかけていいのかわからない。「可愛いね~」と溺愛することがしつけではない。いけないことをしないか、見ていることしかできない。
筋肉があるとはいっても、デスクワークが多いと、精神的な疲れと、脳の疲れが蓄積されている。仕事のことで頭がごちゃごちゃで、ぐるぐる、に、子どもの遊ぶ声。

 女性は、毎日、子供を抱っこしているから、慣れている。腕が細いか弱い女性でも、筋トレをしているようなもの。
人によるが、オキシトシン(幸福ホルモン)が分泌されて、痛みを感じにくくなっている面もある。
人によるけど、出産すると、かえって、ホルモンの関係で、育児と両立しながらの資格取得など、頑張れる人もいる。
小柄でも、25㎏、2人抱えて、走れるのは、子どもを落としたらいけない、と、緊張感があるから。

 重いものを持つ時は、脳に、「今から、重いものを持ちますよ」と、伝えることで、筋肉に信号が送られ、けがをしにくいんだって。