年末ジャンボ宝くじ〜♪ 車が行列、警備員が誘導、夢を賭けているね〜
宝くじで思い出した〜^ ^
 スペインの神父から クリスマス宝くじのお話は聞いていたよ〜。「ロッテリア」はイタリア語、スペイン語で「福・運・宝くじ」なんですよ〜^ ^

 毎年12月22日 マドリードのテアトロ・レアル(王立劇場)で朝の9時から 抽選会があリ、ばくちではなく、国民的行事となっている。
スペインのクリスマス宝くじ「ロテリア・デ・ナビダ Lotería de Navida」は、スペイン人の75%が購入し、1人あたり約70€、ほぼ8,800円ぐらいの出費。

 町中の宝くじ売場、バル(居酒屋)で、毎年7月頃から販売される。
抽選日直前までは、前年の当選の様子や今年の準備のニュースがテレビ放送され、抽選日以降は、新たな当選者のインタビューが連日行われ、宝くじの話題一色なんだって。

 スペインのクリスマス宝くじの魅力は、高い還元率70%にある。
日本の年末ジャンボ宝くじの還元率、くじの購入金額に対する賞金の率がおよそ50%。

スペインのクリスマス宝くじは同じ番号が多く発行される。
くじの番号は00000番から99999番まで10万個あり、各番号は毎年決められたserie(組)の分だけ発行される。1つの番号で165~170枚。
宝くじ1枚(1 billete)は200€ユーロ、約2万5千円前後と高額。多くの人は「デシモ décimo」(スペイン語で10分の1という意味)を1枚20ユーロ、2,520円台で買う。

 抽選日は毎年 マドリードのコレヒオ(高校)・サン・イルデフォンソの生徒たちが独特の歌うような節回しで当選番号と当選金額を読み上げる。
ボンボ(bombo)大小の回転抽選器が設置され、小さい回転抽選器には賞金のボール(1807個)、大きい回転抽選器には5桁の数字が書かれたボールが10万個入っている。
ボンボをまわして出てきたコマが当選番号となる。この一連の流れが、およそ3時間半続く。
この抽選方法では、1等がいつ出てくるのかわかりません。

1等「エル・ゴルド」の賞金は4.000.000€。日本円で、約5億。
その番号が当たると多くの当選者が出て、賞金を分け合うシステムなので、
会社や家族、バルの常連や仲間内で、同じ番号のくじを買うと、冗談半分、本気半分で「さあ、エル・ゴルド(1等)が当たったら皆で何する?世界旅行?別荘でも買う?」とやりとりがあるそう。

「メリークリスマス‼」とフランス人に声をかけると、「ノエル!」と返ってくる。Joyeux Noël ! (ジョワイユ・ノエル)。ブッシュ・ド・ノエル(Bûche de Noël)、聞いたことあるよね?丸太のケーキなんだって。知ってた?

 

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 年配のフランス人は、「サンタクロース」よりも「ニコラ~!」と絶叫する。
ニコラは、3~4世紀に実在したトルコの司教。貧しい、弱い人に手を差し伸べた(施し)ことから子供の守護聖人。
フランスではサン・ニコラは、サンタクロースの原形。
フランス語の授業で「セクリベ ドウ サン・ニコラ〜」S‘écrivez sur Saint-Nicolas!
聖ニコラについてのレポートを!(もちろん仏語)の悪夢が蘇る〜(笑)その時に知ったさ〜♪

 小さい頃、サンタクロースに手紙を出したことがあったよ〜
北欧、フィンランドから来たけど、英語と日本語版だった〜

 サン・ニコラ(サンタクロース)は、ベルギーでは 12月6日(12月5日の夜)に良い子の皆さんの家にプレゼントを持って来てくれるんだって。でも1回なんだよね~
 2回もプレゼントをくれるのは、ドイツ。12月5日の夜に良い子は、赤と白の司教の服を着て白いひげを生やした穏やかな顔の聖ニコラウス Nikolausからもらえて、本番の12月24日の夜にプレゼントをくれるのは、赤い服のサンタクロース「ヴァイナハツマンWeihnachtsmann 聖なる夜の男」と妖精や天使のような格好をした「クリストキントChristusKind 幼子キリスト」の2人がいるんだって。倍もらえるんだね~!

 

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 クリスマスに妖怪⁉
ドイツにも秋田民俗のなまはげの西洋版がいるんだって〜
12月6日は聖ニコラウスの日、12月の最初の2週間は怪物が闊歩、百鬼夜行(ひゃっきやこう)三昧。聖ニコラウスの後をぞろぞろと行進するのは、ドイツに 古くから伝わる怪物「クランプス Krampus」
ハロウィンのゴーストと同じなのかな~?
 良い子には、聖ニコラウスがプレゼントを渡してくれるんだけど、…
クランプスは、毛むくじゃらに山羊の角を生やし、ドラキュラのようなキバの魔物で、親の言うことを聞かない悪い子をお仕置きよ~!袋に入れて、さらっていくわよ~
他にも、「クネヒト・ループレヒト」は、ブラックサンタ。長い髭で目深に覆い、毛皮かボロボロをまとっている。棒やムチで子供を叩く、悪い子は袋に入れて、連れて行く狼藉をはたらく悪いサンタです!プレゼントの代わりに石炭etcを置いていくのはストーブの原料だから有難いねえ~?

 日本にクリスマスが伝わったのは、フランシスコ・サビエル。頭のてっぺんがはげたあの有名な人。1552年に山口県でクリスマスのミサ(カトリックの典礼、祭儀)が行われたのが始まりなんだって。
キリシタン禁止令で灯(ともしび)は消え、クリスマスを祝ったら、死なないといけない時代もあったんです!明治の世になってから解禁。
 クリスマスミサなんて、一度も行ったことがない日本人が多数だが、
フライドチキンを食べるのは、日本のケンタッキーが1974年に始めたんだって。本場のヨーロッパやアメリカでは、七面鳥、ターキーのご馳走です。
ペコちゃんの不二家が1922年、大正末期にクリスマスケーキを発売したんだって。でもなかなか高価で庶民の口には入らなかったみたい。

 最後に、クリスマスは、アメリカやヨーロッパ、海外では家族で過ごす日なんです~☆日本では、恋人のためのイベントと化してしますが…
良いクリスマスを~♪(^_-)-☆