命令口調なタイトルになってしまいました。すみません・・・
世の中には、ホントに間違えやすい表現や、勘違いしやすい言葉が多いですね。
日本語独特の文化なのでしょうか。
例えば、”かえる” は
蛙(カエル)、帰る、変える、買える、代える、換える
など、探せば他にいくらでもありますね。
しかし、これらは会話の中での前後のいいまわしや、環境、状況、物事
の意味を考えればなんとなく理解できると思いませんか?
わたしが、体験したお話です。
以前、医療コンサル会社にいた時の事。10年位前かな。
PETというのは、人間の体内に”がん細胞”が存在するかどうかを、
また、存在する”がん細胞”がいったいどこまで進行しているか
(転移や浸潤など)を画像診断で調べる検査の事をいいます。
当時、PET検査は、高額な装置であるがゆえ、どこの病院でも簡単に
導入できる装置ではありませんでした。
大学病院ですら、ボツボツって感じ。
そこで、わたしたちの会社が、各病院の医師たちにPETを共同利用
してもらうことを前提で、”PET検査センター”を東京、神奈川、埼玉
に立ち上げました。
それは、それは、医師たちは期待と半信半疑な思いも持ちながらも、
まずまず利用していただくことで無事スタートを切りました。
が、やはり、高額な機器のため、どんどん利用してもらわなければ
ならず、わたしたちが、積極的に病院に周知活動することになりました。
(たくさんの医師や、看護師や、放射線技師や事務の皆様に至るまで
お話をさせて頂きました)
ほとんどの医師たちは、さすがに”PET”そのものの言葉を理解して
頂いていて非常に感触はよかった。
もともとアメリカでは、既に認知されている検査なモノですから、医師
たちは学会などでの情報は持っています。
ですが・・・
都心部から離れる病院になればなるほど、事務方の方たちの反応の
雲行きが怪しくなってきていました。
PETというがん細胞を精査する検査がありましてね・・・、
いやー、うちは人間の病院ですからねー!
(わかっとるわい!!そんなこと!)→こころの声
PET検査っていうのがあるのですがご存知ですか?
えーと、犬用?猫用? どの種類の動物ですか?
それに保健所の方ですか?
(だーかーら!! もちろん人間です! 保健所でもないし!ちゃんと
名刺で最初に挨拶したでしょ!)
→同じくこころの声
いやー、うちには必要ないよ!
(いや、いや、あなたに売り込んでるわけでもないし! あなたには
そりゃ必要ないさ)
→これもこころの声 ~最後まで人の話は聞いて欲しいもんだ~
じゃあ、わかりました。この資料を各先生方へお渡しくださいませ。
おじゃましました~。
で終了。
こんなことが、しばらく何件かの病院の事務方と続いてしまった。
その時はかなりココロが折れました。
みなさんも、日常の会話だろうがビジネス会話だろうが、こんな
勘違いな場面に出くわしたことあると思います。
わたしもよくあります。
勘違いほど、ココロにストレスを機敏に感じやすいものです。
なんだよ!とか、ちぇっ!とか、勘弁してくれよ!など、ココロの
中は一瞬で雲行きが怪しくなる感情がいっぱいになります
そんな時は、笑って差し上げて、
”お話を最後まで聞いて頂けますか?”
と優しく語りかけてください。
お相手の方はどんなリアクションするのか楽しみですね。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。