寂しいとか
パピーはないがしろにはしてなくて
「あのね、こないだの送ったよ」
「あ、本当?忙しいのに悪いな。ありがとう」
「こないだ柿を送れないって言ったじゃん?」
「おー、言った言った」
「あの後 何だか悲しくなっちゃってさぁ



〝 

聴き終わったパピー
つられて私も大笑い
誰だったかなぁ
そんな思いをさせたんだ、
秋だからね、
悲しいって
味わうと 雲みたいにぷかぷか形を変えて
動いていくの
同じまんまでとどまったりしない
ちょうど急に寒くなって
秋が深まって
人恋しくなったのもあるよね

大好きな柿の味を今年は味わえない寂しさ。
実家の柿も、金木犀も
庭のいろんな木がお気に入りだった
しばらく木と会ってないのも寂しいね
ないがしろにされた気がして
腹たったのね
だってパピーのこと、大切に思ってるからね
大好きなものたちと
触れあえない寂しさもあったね
パピーはないがしろにはしてなくて
また来年な、と言ってるのに
耳がスルーしてたねw
秋だから、
こんな気持ちも感じてみたくて
(私の心のどこかが)
秋だから、
こんな気持ちにさせてる相手もいるかもよ?
って心のどこかがアンテナ張ったのかも知らない
そしたら
自分のことが愛しく面白く思えて来て
素直な気持ちを手紙にしたため
小包を発送ー

パピーにまた電話する
「あのね、こないだの送ったよ」
「あ、本当?忙しいのに悪いな。ありがとう」
「こないだ柿を送れないって言ったじゃん?」
「おー、言った言った」
「あの後 何だか悲しくなっちゃってさぁかくかくしかじか…
…それもこれも秋だからかな
」
」


〝 

聴き終わったパピー
大爆笑‼︎

つられて私も大笑い
久しぶりに親子で笑った
誰だったかなぁ
言えると癒えるって名言
更に笑えると最高に気持ち良い
愉快な気分になって
素直に思いを伝えられる
そんな思いをさせたんだ、悪かったなぁ
秋だからね、そんなセンチメンタルになりたかったんかも
と言ってまた笑った
素直な気持ちを出せるまで
自分が自分の味方でいてあげたら
本当に見たかったものが見えるね、
本当に言いたかったことが言えて(癒えて)
話し(放し)たら
関係性も秋の空気と共に深まるよ



