しかし結局、4月24日には何もなかった。

5月1日の朝5時ぐらいに元妻が先に起きていて髪の毛をとかしていた。私は「こんなに早くから何やってんだろう」と思った。そして破水したかもしれないと言うので、病院に向かった。そして病院に着いてから会社に電話をして休む事を伝えた。

元妻は午前中も午後も平気な様子だった。陣痛もなかった。本当に今日生まれるのかなと思った。それに、破水していたら、時間が限られるとも思った。昼ごろから、私の母が様子を見に来てくれた。私は要るものを紙に書いていったん家に戻って用意した。確か、陣痛を促進させる何か薬を飲んだか注射をしたような気がした。

夜8時ごろになって何度か陣痛が出てきた。元妻はベッドから落ちようとしていたので、私はこちら側、母はあちら側にいて転げ落ちないようにした。だいぶ苦しそうだった。そのころから、病院の人は、医師が3名、看護師が1名、助産婦の方が1名いてくれた。先生がバイタルのモニターを見て、何回か「落ちたな」、「あ、また落ちた」と言っているのが何か不安だった。後で知ったのだが、赤ちゃんの心臓が止まった時にこう言っていたようだった。