エピローグ

 

「残酷な子たちの定義」という題名には、3つの意味がある。

   「残酷な、子たちの定義」という意味で、『子たちの定義』という事柄の中に残酷なものがあるということを、この作品の中に示してあるということである。例えば、「田舎モンは俺たち都会人に逆らうな。」とか、「転校生(新入り)は俺たち(昔からいる人)の言うことを聞け。」というような事柄である。

   「残酷な子たちの、定義」という意味で、『残酷な子たちによって決められた、定義』がこの作品に示してあるということである。例えば、「田舎モンは俺たち都会人に逆らってはいけない。生意気なことは言ってはいけない。」とか、「転校生(新入り)は俺たち(昔からいる人)に逆らってはいけない。生意気であってはならない。」というような事柄=定義が示してあるのである。また、①と②の違う点は、①は、『子の世界にいる全ての子たちの決めた共通の事柄=定義の中には、残酷な事柄があるよ。』ということである。②は、『残酷な子たちが決めた定義=事柄っていうのは、これらの事柄だよ。それらの事柄の中に正しい事柄なんて、ひとつもないよ。全部まちがった事柄なんだよ。』ということである。

   「残酷な、『子たち』の定義」という意味である。『子たちというのは、時に天使みたいだが、時に悪魔みたいだ。』ということである。「大人たち、親たち教育者たちから見れば、子供というのは希望の光や天使のように見えたり考えたりするだろうが、未熟な故に子供たちは悪魔にもなり得る。あなたがたおとなにとってはそれは受け入れ難いことだが、残酷なことだが、それが真実だ。」ということである。

 つまりは、残酷な子たちの定義=残酷な天使のテーゼである。

 

小学六年を終えて卒業して、中学校に行ったのだが、中学2年の秋の時、とんでもない奇跡が起こった。そのことについては、また今度話そうと思う。