きのうスポーツ記事の片隅に 阪急ブレーブス で活躍した アニマル・レスリー さんが
腎臓の病気で亡くなったことが報じられていた。彼の名を聞いても、知らない人が
ほとんどだろう。86年と87年の2シーズンしか在籍していないし、大した成績は収めて
いないし、派手なオーバーアクションで人気があった投手だった。
彼の所属していた球団は、今は オリックスバファローズ と名前を変えている。当時、世
間がバブルの絶頂を迎える中、プロ野球パ・リーグは 南海ホークス も身売りされ
ダイエーホークスを経て ソフトバンクホークス に今は名を変えた。昭和が終わりに近づく
頃、四半世紀前の話である。吾輩も当時は、プロ野球のファンだったし、G.Wのこの時期
は、西武ライオンズ球場で、当時覇権を争っていた 西武ライオンズ と 阪急ブレーブス
の試合がよく国営放送で中継され、観戦していた。阪急、言うまでもなく 阪急電鉄 が親
会社だし、傘下に 東宝 や 宝塚 なども抱える関西を代表する大企業である。そんな大
企業がプロ野球の球団経営ぐらい訳ないだろうに…と当時は思ったが、この後に主流とな
る 米国式会計基準 に考慮し球団を手放したのが実情のようだ。 近鉄バファーローズ
を 近畿鉄道 が手放し、今の 東北楽天イーグルス が生まれたのも同じ理由だ。
親会社の事情で、身売り直前まで事情を知らされず、一生懸命プレーする選手たちを
思うと、怒りと涙を禁じ得ない。 アニマル・レスリー の死とかけ離れてしまったが、
きれいとは言えない球場で、少ない観客の中で、安月給でプレーに励んでいた
当時のパ・リーグのファンだった吾輩は、いろいろ感慨を覚えてしまった。
同時に吾輩も、ことし腎臓の癌を患ったので、つい彼の死を知らされ、いろいろなことが
去来した。能書きが長くなったが、ご冥福をお祈りします。
別のタイトル、もちろんモデルさんのショットアップをするつもりだったけど、
アニマル・レスリー の死からプロ野球を語っているうちに、止まらなくなってしまった。
最近は、サッカーファンになったとはいへ、やはり吾輩、プロ野球とりわけパ・リーグが
好きなのかな…。
酔払い初期高齢者の戯言と思って、もう少しお付き合いください。
幸いパ・リーグも、試行錯誤を経て、平成の時代になってからは、球場もキレイに
なったし、地元では、セ・りーグに引けを取らぬどころか、上回る人気を集めています。
各球団、いろいろ必死に努力しているようですが、親会社である企業が球団経営を
補てんして、なんとかやっているという実態は、昔と変わらないようですね。
某球団は、日本一になった途端に主力選手が、どんどんトレードされたり、
FA宣言するなど、選手が望むどおりの給料を払えないのが実態です。
ファン開拓の努力は、どの球団も必死にやっているし、選手に高額の年俸を
払えないからという理由といっては失礼ですが、ドラフトで獲得した選手の
育成は得意ですし、毎シーズン、新しいレギュラーが生まれるのは楽しみです。
おととしまで、 中日ドラゴンズ の監督だった 落合 博満 さんは
典型じゃないですか。 ロッテオリオンズ時代に3冠王を3度獲りましたが
球団とモメてトレード。でも、その球団ですら、彼のエライところは、守備の方でも
ファーストとサード、セカンドも守るし、表には口に出さなかったけれど、「たとえ10対0で
負けていても、俺は手抜きはしない。そこで手を抜いたら、5,000人しかいない
きょう観ているファンが2度と来なくなる。俺だけじゃない。パ・リーグの選手は
みなそうだ。だから、ラグビーみたいなスコアの試合が多くなる。」と行っていたと昔
国営放送のスペシャル番組で、当時の球団社長が語っていました。
FAで、セ・リーグのあの球団に行ったときだけ、ハラが立ちましたが
落合 さんが、いつかゼネラルマネージャーになってほしいと思います。
中日監督時代のファンサービスの悪さを批判する声も多くありますが…
ちょっと戯言、長くなりすぎましたね。まぁ、初期高齢者の独り言と思って…
ゴメンナサイ。もう止めます。おやすみなさい。