巨大なショッピングセンターみたいなレストランに到着。
我々を熱烈に歓待してくれてるようです。
入ってすぐの雰囲気はなかなか。
結婚式が行われていました。
中国ではこうしたお店に行って偶然結婚式に出くわすことを
とてもラッキーなことだと思うらしい。
それにしても参列者の数、ハンパない。
もう慣れましたが、各テーブルで勝手に始めちゃってます。
オレたちの丸テーブルはみな日本人、隣りが一席空いてるが。
この席に遅れて梁さんというこちらの先生が着いてから
まーたまたナンバーワンに盛り上がるうちら。
大人のイッキ大会の始まり。
ご指名を梁さんから受け続け、理解に苦しみながらも
ビールイッキを繰り返すMさん。
彼はどこでもたいがい中国語で話しかけられていた。
ちなみにネクタイがお揃いなのは大学から支給されたから。
一回これっきりの着用になるに違いない。
神様が見ていますよ。
一部屋もしくは一会場を借り切っての宴会だったが
部屋には必ずトイレがある。
ここもあって、割ときれい。
やはり個人主義ゆえか、公共なものに意義を感じないお国柄だ。
一日雨に降られたけど、通してよく晴れて気持ちよかった。
この広い空にやられたな、歌が生まれそうだ。
昼酒は酔う、酩酊でホテルに戻り荷物を別バスに積み込んで
ここでお別れとなる方々と握手。
さあハルビンへと向かうはずが観光しなきゃならなくなった。
嫌な予感、後で的中。
気乗りしないまま着いた先は偽満王国博物館。
旧満州の皇帝溥儀の生涯が展示されている場所。
ネットで調べて内容は知ってたし見たいと誰が熱望したんだろう?
偶然真ん中で写ってしまったこのヒトはエステの社長。
マイペースなヒトでした。
ヒマそうな馬。
けっこう歩くのよ、ごしたいです。
ここは戦時中そのままのものではなく、復元されたところ。
テーマパークみたいな乗りなのだが、辛らつな当時の日本政府に対する
批判的精神に満ち溢れている。
少し居心地が悪い。
けっこう客でいっぱいだ、専属ガイド付き。
こっちも大学の王先生が案内してくださった。
この木は小さな真四角のスペースに植えられていた。
王さんの説明では木を□でかこむと「困る」という字になるが
暗にこういうレイアウトな建造物を作った当時の日本政府に
陰ながらあてつけたエピソードのよう。
皇帝溥儀は最後はいち庶民として共産党政府の厚い保護下で
亡くなった方だが、后妃だったのは日本人でとても愛妻家だったのは
有名な話。
しかし皇帝の心は次第に日本を離れ暮らしも別々になりがちで
彼女は心を病み死んでしまったそう。
生きてません、人形です。
どうすればいいのかな、考えさせられながら広い構内を歩く。
またこの空、なぜか郷愁。
日本軍が自分らのために作った防空壕に入る。
エステ社長は霊感体質らしく無理だといって一人待機。
発電室もあってかなり堅固な扉だったり、戦争をリアルに
感じさせる物件、住みたくはないな。
どの説明看板にもさりげなく強く日本批判。
ほんとにこの国ではまだ戦後なのだろうか、それは
違うと誰かの声。
この国は本音とたてまえがはっきりしてるんだと。
確かに、親日な方に多く出会えた。
既に4時近い、悪い予感がまだする。
たしかハルビンまではバス移動で4時間じゃなかったか。
おいおい、8時過ぎだぜよ。
おみやげ~っと弱弱しく心の中で叫ぶ。
「お大事に、気をつけて」の文字。
バスまでがまた遠い、出口を間違えたらしい。
4時を回って、やっと次のバスへ乗り込んだ。
一回り小さいのになった、若い男のガイド付き。
やっぱり買い物は無理のよう、諦めて出発。
もう日差しは傾いて空はコントラストを増している。
高速に上がるとどこまでも真っ直ぐな2車線。
ほとんどの乗客はスリープに入る。
オレは眠れず、地平線まで続くコーン畑をただ眺めてる。
太陽はゆっくり沈んでいく。
暗くなるともう外を見てても仕方ないので
持ってきたスネークマンショーを聞く。
一人でくすくす笑ってた、みんな寝てるし。
バスは200キロ巡航でわだちや溝などものともせず
全体で鳴らしてんじゃないかっちゅうクラクションで
我々をときどき起こしながら北へ爆走していく。
休憩など一切なしで。
ハルビンの表示がぼつぼつ出始めたころ、乗客から
トイレ休憩のリクエストが。
サービスエリアの表示あり、道のすぐ脇みたいな。
一昔前の型式のトラックの群れをかいくぐるとスタンドが。
レストランみたいな所は無いな、トイレはスタンドのを使うのか。
興味本位で行ってみた。
見なきゃよかった。
高速の路面状態が変わって、揺れが少なくなってきた。
いきなりの大都会です。
予想以上はるかに、広くてでかい。
表現が下手で申し訳ない。
既に夜8時をまわってるが、車もヒトも多い。
クラクションは少なめ、道の広さが長春以上だからか。
異国情緒溢れる建物、ロシアの雰囲気。
ドーム形状の屋根が目立つ。
あまり声の出ない乗客たち、バス酔いがひどいのかもしれない。
振り返れば強行軍、腰がくだけそう。
やっとガイド青年立ち上がってスケジュール確認。
これからご飯ですよだって、食えるかな?
油っけの多い中華はたぶん今夜は食べられないだろうと
無言の同意が車内をかけめぐる。
下道はコンクリート系の路面で滑らか。
混乱も混雑もなくスルーッとビルの間の100メーター以上も
ある道をバスは行く。
ときどき暗い地域にさしかかるとヒトが倍増。
歩道に屋台がずらっと、ああいうところで安くおいしく食べたかったな。
繁華街は日本の銀座丸の内なんてもんじゃなく広くて明るい。
広いから目立たないだけでヒトも多い。
巨大なショッピングモール発見、まだやってそうだ。
食欲よりも買い物欲に向かいたい我々。
しかしガイド青年は手招きしている。
バーのような入り口、中華じゃないな。
奥の部屋まで案内される、おお?ロシアだ。
壁にでっかい象のオブジェ。
ハルビンビールはビンビンに冷えており。
固まった胃袋がほぐれていくのがわかる。
ボルシチ登場、胃袋が喜びの悲鳴をあげる。
全てがほどよく、意外なほど食が進む一同。
ウォッカを近畿大学の先生と割り勘で開ける。
ウォッカはけっこう高いんです、高級な酒だと。
みんなグラスを差し出してくる、やっぱ呑みたいんでしょ。
ロシアにほど近いんだもんな、本場の味。
台車に乗せて巨大ステーキ登場、リキュールかけてファイヤー!
もう完全に我々復活しました。
駅前の高層ホテルにチェックインして9時半。
花火みたいな棒を持ち歩く若者多数、ありゃなにをするヒトぞ?
10時ロビー待ち合わせで繰り出すことにする。
駅前は近未来と昭和が混在してる。
ヒトと車と自転車といろいろなのが道路に混在。
人口1000万弱の街の中央ステーションの前だぜ。
全くルール無用。
だからといって危ないかといえばそうでもない。
ちゃらちゃらさせてれば狙われるかもしれないけど。
中央大海という長野で言えば権堂みたいな場所に連れていってもらう。
12人のハルビン組の中に帰国子女の青木さんという方がいて
ぺらぺらなので通訳ガイド要らず、ほんとに助かりました。
彼を含めた6人は医療関係のフォーラム参加者、去年の会場は
ここハルビンだったそうで、去年の記憶をたどって。
大きな川のほとりに着いた、しめしめお土産やさんやっとるわい。
花火持った若者がここにも、火薬の匂い。
川っぷちに露天商みたいな、けっこうヒトだかり。
花火をつけた紙気球を売っていた。
20元と言われたのを青木さんの口利きで10元に。
願い事を書いて飛ばすんだそう。
みんなが見てるもんで、とりあえず無難なところで。
下に脱脂綿にアルコール湿潤な部分がありそこに着火。
飛んでけ~っ!
漆黒の大河の上に音も無く上がって行く。
とても綺麗。
意外に持つんだな、遠くまで点になって飛んでった。
線香花火的余韻。
若者は思い思いの花火大会。
若者だらけ、アベックばっか。
もう時計は10時を回ってる。
なんか嬉しくなってきた。
さっき通ったお土産やを物色、ロシアみやげだよここはもう。
皮製品なんかが安いと聞いてたけどあんまりピンと来ない。
仲間はここぞとばかりにウォッカを買いあさってる。
音楽療法の先生が手鏡を見てる、20個くらい買っている。
中国では売り子さんにはノルマがあるらしく、必死に薦めてくれる。
ピンと来ない買い物は日本でも絶対にしないと決めてるもので
悪いなと思ってしまっても買わない。
なんかわからん言葉で毒ずかれても。
結局冷やかしの客で終わったけど、最初に立ち止まった石アクセサリーの
担当女子がもう一回見てけと誘う誘う。
あなたここでは何も買ってないよ、あたしからは何にも買ってないよってな
口調で。
ごめんなさい。
買いたいものがないんです。
今は酒を飲みたいもので。
というわけで、怪しい探検隊は地下道なんかもくぐり抜けて
去年行ったというバーへ。
ロシアからいきなりアメリカン、テンガロンハットのお姉ちゃん。
生ビールがぁ、生ビールがあぁるぅと声が上ずる。
うまい、実にうまい。
こんなうまいものどうして中国全土でやらんのだろう?
トイレがまた例によってすっげーんだと先生が言うので
仲間の一人が挑戦。
普通に帰ってきてしまった、改装したらしい。
名物マスターも今夜はいない模様。
だけど大陸最後の夜を大満喫しました。
ホテルまで来て、なんか物足りないことに一同気づく。
ラーメン食ってない。
駅前の混沌の中に、しらふなら入るのがためらわれる店発見。
若い兄ちゃん二人、餃子を作ってる。
臆面もなく8人入店。
店のあちこちの安いみやげや酒をまた物色しまくって大量に購入。
今までの鬱憤を晴らすがごとく。
4品しかできないようで、みんなでジャージャーメンを頼む。
出てきて反省、
つゆ無し。
それがジャージャーメンだもの、忘れてた。
しょっぱいだけだがそこそこに美味かった。
酔っ払えば怖いものなし。
腹もおさまったし、ようやっと解散。
部屋に帰ると1時半。
明日は5時集合だって。
お、NHKが放送されている。
最後の余韻はまだまだ、風呂を入れてサッカーを見る。
明日はもう日本。
楽しかったな、行程はきつきつだったが。
プライベートで来たいな、いやここで暮らしてもいいかも。
窓から見える夜景は東京と変わらない。
オレのカラダから魂が抜けていくような。
この悠久の大地の中に溶け込んでいくような・・・。






































