5っ星のホテルで4泊。



いつもの癖で5時ころ目覚めた。

朝日が地平線(建物)から上がる、まっ黄色な太陽。

窓枠は黄砂がセメント状にこびりついてる。

部屋は広い、狭い部屋もあるが。



よく見るとへたり加減がなかなかなもの。

トイレがきれいで何より。

空港ではできなかった、びびったさ。

夏の海の公衆トイレぐらい。

はっきり言って、公衆的なとこは一様に汚い。

ドアがあるだけ昔よかましだという意見もあるが

ドアもカギは壊れていることが多く、傾いてるのだってある。

そして前向き。


電灯がゆうべは点かなくて苦労した。

テレビは多チャンネルだがほとんど全ての局で

パラリンピックの大成功を伝える内容の番組。

どっかの独裁国家みたいにも思えてしまった。

深夜は漫画チックなお笑い番組もやってたが

たいていのオチは死んじまうみたいなの。

ブラックですらない。

朝食に向かおう。



わりと普通なバイキング形式。

チャーハンと焼きそばはしっかりあった。

さすがに食えん。

牛乳がないな、実は別コーナーにあったのだが。

戸惑う日本人たち。

水はぜったい飲むなとレクチャーされていたので

コーヒーを飲んだらめちゃぬるい。

後で聞いたらこっちではコーヒーをあまり飲まないらしい。

やはりお茶、なのかと。

今日は工場見学の日なので、待ち合わせ9時ロビーで。


一人日本時間のままのヒトがいて待ち合わせ時間に来ず。

呼びに戻ると不在のドアを名前を呼びながらノックする当人発見。

このヒトの美談はこのあとも続くのだが。

一応、時差は1時間。


こっちに来てびっくりしたのは交通事情。

右側通行なのはどうでもよく、基本的に車線は守らない。

常にクラクション全開。

真正面から車がバンバン来る。

信号は少ない、どっとみち守ってるヒトも車もいないし。

ヒトはどこでもするする渡ってくるし避けない。

まるで川の流れのようである。

一斉に複数の車線が動く、早いもんがちである。

そんなバスに揺られて小一時間、目的地に到着。



ドラゴンがお出迎え。



でかい。

1万6千人ほど働いてる。

街規模であるが、広いのであんまりいないように感じる。

工場を何軒か見て回るにもバス移動。

内部は撮影禁止なので資料なし。

うちで使ってる原料用の容器に似たもの発見。



発電所は自前。石炭でがんがん。



チムチムニーな集団多数。

構内は貨物列車も走る。

どこまでも工場。



このあとお昼を社員食堂(?)で。

どう見ても普通の家庭の台所みたいな感じではあるが。

おこわみたいなご飯と鶏肉豚肉それぞれ煮付けてあるもの。

冬瓜のスープ、これは美味だった。

動かないからあまり食欲がわかなくて。

油系に少しづつ蝕まれてきてるような。

遠く離れた別工場に移動。





こんな景色を2時間くらいずっと見る。

高速道は2車線のままどこまでもまっすぐ。

ときどき大型車が道をふさいでると情け容赦なく

クラクションたっぷり浴びせてどかす。

ときどき溝にはまってバスはジャンプする、そんなんだから

眠れない。

200キロは出てんじゃなかろうか、なんかあったら死ぬな。

サービスエリアなんてもんは全く無し。

防砂林みたいな人工的な林が多数箇所見受けられた。



手前はコスモスが無限に続く。

バスに酔ってそれどころじゃないが。


いい加減ぐったりきはじめたところで工場発見。



高速を降りる前の料金所でまたすごいことが。

一箇所しかゲートが開いてなかったので当然ながら

車は一列に並んでいた、のだが

当バスは突然、車列を離れて抜き出したではないか。

うぉーっと思ってどうするのかと見てたら

最前の車のすぐ後ろにアタマを突っ込んだ。

もちろんクラクションの嵐、でも全く気にしない。

乗ってる日本人は恥ずかしいのと殴りこまれるんじゃ

なかろうかみたいな殺気も感じて黙り込んだ。

恐る恐る後ろを覗けば、なんだ全く気にしてないご様子。

そういう国か・・・まだ馴染めないが。

そんなんでここはアミノ酸工場である。



この山が100メートルくらい続いていて

奥の屋根つき倉庫は300平米くらいはあろうか。

これが世界第三位の製造工場の姿か。

恐れ入りました。


帰りはもう新鮮さ全くなくただバスの揺れとクラクションの響きに

為されるまま。



おまわりさんは何を検問してるんだろう?

この猛スピードのバスは全く関心なし。

一般道にやっと降りて、少し揺れは楽になった。

信号は一応赤青表示、車線もちゃんと指定。



守らないが。

遠く見える看板、「火鍋」はしゃぶしゃぶだそうな。

この地での一番のごちそうはそれであるらしい。

まったく食欲がわかない。


高層マンションは地震の少なさからか

こうした都会ではバンバン建ってる。



物価は安くても、こういうところに住めるヒトたちは

けっこうなお金を使ってる。

聞けば日本とそう変わらない物件の値段。

そうかと思えば、月給2万円くらいで生活してるヒトたちもいる。

長屋みたいなレンガ作りの家に寄せ合って生活してる様が

ときどき見える。

そういうところでよく見かける車。



三輪車、ミゼットタイプ。

かなり多い、大連でも見かけた。

軽快に信号無視していく。

あと、馬車。



バスが早すぎてシャッター置いてかれた。

渋滞の先頭だったりするがヒトと馬は気にしてない。

何年走ってるんだこのボウズみたいな雰囲気。

貫禄を感じる。


そんなわけで、ヒマなんじゃないかと思ってた自分らは

この国の広さを思い知って、移動のハンパなさをカラダで感じ取った。

みっちり一日の行程。

疲労の色濃い我々を救ったのは一本の電話。

この旅を企画してくださった老師から、夕食のお誘い。

日本人からの食事のオファー、これは期待しても良さそうだ。

おみやげにさんざん見続けたとうもろこしを生でもらった。

欲しいだろ?みたいな眼差しで。

欲しくなかったです・・すいませんが。