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赤ジャンのちょっとイイ話

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今から20年前、私は航空自衛隊に入隊しており静岡県の浜松市に住んでいた。
自衛隊の中には隊舎があり10名ほど寝泊まりする場所があるのだが、先輩方に気を使うし自分の自由な時間が欲しいため自衛隊の外にアパートを借りていた。

そのアパートでの話だ。

私の部屋は、2階の角で部屋は玄関から入って4畳半、その奥に6畳の2部屋。トイレ、風呂、台所ありのアパートだった。



コンコン...

時計を見ると夜中の2時くらい。
6畳の奥の部屋でテレビを見ていた私は、誰か来たのかドアを開けて確認した。

誰もいない。

隣の住人はいない。

ドアを閉めて、奥の部屋に行きテレビを見ていたら、またドアをノックする音がする。

コンコン...

ドアを開ける。誰もいない。

誰かのイタズラかと思い、今度はドアをノックする音が聞こえたら、すぐに扉を開けてそいつを捕まえようとドアノブを握り待ち構えていた。

コンコン...

ドアをノックする音。ドアノブを握る手に振動が伝わる。
素早くドアを開けたが誰もいない。


もう、ドアをノックされても無視しておこうと奥の部屋でテレビを見る。

コンコン...

無視...

コンコン...

無視...

コンコン...コンコン...

無視...すると...

コンコン、コンコン、ドンッ!
ドンドン!ドンドンドンドン!ドンドンドン...

ドアをはげしく叩きだした。

恐怖にかられながら、ドアを開け確認に行こうと思い、4畳半の部屋の襖を開けた時に...。
部屋の中央に髪はボサボサで薄い茶色のスーツ姿の男が宙に浮いている。
正確にはロープで首を吊った男が目は虚ろで左に頭がうなだれた状態で垂れ下がっているのだ。

私はパニックになり、襖をしめ奥の部屋で朝がくるのを震えてまった。

朝がきて、恐る恐る4畳半の襖を開けたが、そこには何もいなかった。

それからも、このアパートでは頻繁にドアをノックする音が聞こえた。

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