モノグラムくんには最初だけルールズを徹底できましたが、知り合って三ヵ月後が過ぎ初めて最初のデートをした頃に、その時だらだら続いていた彼と決定的な別れがあり、寂しさや辛さの当て馬にしてしまいました。
あの時きちんとルールズしていたら違う関係が残っていたのではないかと、今となっては悔やんでいます。
結局、幾度となく会ううちにモノグラムくんが想像以上に遊んでいる人だとわかり、深くかかわらないようにしようと考えました。にも関わらず、やっていることとは裏腹に謙虚で人懐こくてお兄さん的な包容力のあるモノグラムくん。そんな彼に情が移ってしまい、気付くとメールも無視できないし誘われたら嬉しくなって会ってしまう腐れ縁に。平たく言うと、セフレです。モノグラムくんと関係を持ったばかりの頃に彼に白状させて、セフレが二人いると聞いていたので、三番目以外の何者でもないなという冷めた視線を自分に向けながら、この心地いい人が自分だけの物になったらいいのに、なんて考えていました。
こんな曖昧な関係だったので、モノグラムくんから来る連絡は波がありました。
二週間何もないときもあったし、一ヶ月会わない事もあった。
そしてずっと放って置かれたのに久しぶりのご機嫌伺いのメールを無視できない自分。
でもまた連絡が絶え絶えになって、
「このままフェードアウトかな」なんて思っていた日々の中、私は東京という大きな街の中で、偶然彼と遭遇しました。それをきっかけに、また腐れ縁が少し復活。
そして二度目の遭遇はまた別の場所で。
私はその時気付かなかったのだけど、翌日モノグラムくんからメールが来て目撃されていた事を知りました。
数年住んでいても知り合いとなどほとんど出会わないこの大都市で二度も遭遇するなんて、同郷だから波長が合うのか、お互い引き合っているのか、二人の間には何かあるのかもと願ったりもしました。
けれど、そのままフェードアウト。
モノグラムくんと会っていても結婚には結びつかないと冷静に考え、自分のことを本当に求めてくれるような積極的な誘いでなければ会わないと心を決めたら、ふらふらとしたメールを無視しているうちに連絡が絶えました。
それからの時間は去年の秋頃に始めた婚活日記に続きます。
色んな男の子とデートをして、ユウくんに出会い、惹かれ、短いお付き合いののちお別れ。
その時期に帰省した私は、家族と出かけた旅先でモノグラムくんと良く話題にしていたある記念像を見つけました。その途端、急にモノグラムくんが懐かしくなって、思わず写真を撮ってメールしてしまいました。
以降、急速に関係が戻ってしまいました。
ただ、しばらくはそれでもいいと思っていました。
シロと関係を続け、好きでもない人とデートを重ねてみたり、他の人を好きになってみたり、あちこち渡り歩いてスタート地点に巡り戻ってきたその上で、再会したモノグラムくんとの時間はやっぱり心地良いと噛み締めました。
地元が同じだからなのか、草食系だからなのか、長男肌だからなのか、ドMだからなのか、理由はわからないけど、モノグラムくんは居心地がいいのです。
ユウくんやシロ(と付き合っていた頃)や他の人と違って、恋しくて恋しくてという熱情はないのだけど、モノグラムくんの手を離せない。
「すこし、あと今しばらく」と思っているうちに緩やかに時間が過ぎ、私は誕生日が巡ってきました。婚活を考えるなら少しでも若い方がいいのは当然です。けれどユウくんとの出会いを経てから焦りが薄れた私は、なるようになる。焦っても無駄。と、すこし悟れるようになっていたので、穏やかに誕生日を迎えました。その日はモノグラムくんが会いに来てくれたので、久しぶりに幸せな誕生日でした。
整理すると、モノグラムくんとの最初のデートの頃に、シロと再会していました。そしてそれから約一年の間、二ヶ月に一回くらいのペースでシロと会っていて、その間、一時期は平行していた部分もあったモノグラムくんとは連絡が途絶え、そして今年の春先に再会したのです。
けれど最初の年の事を少し具体的に言うと、モノグラムくんとのHはありませんでした。何度もデートして、泊まりに行ったりもしていたし、友達以上にとても仲良くしていたのだけど、セフレ三番目になってたまるかという思いで、最後までは許していませんでした。
が、今年に入って再会してからはしてました。一時だけのつもりだったので、もういいやと思ってしまって。
そして、モノグラムくんと度々会ううちに、シロに対する感情が希薄なものになっていきました。
セミナーを受講した事も無関係ではなく、シロに安らぎを求めながらシロを恐がっている自分に気付いてしまい、気が重いという感情ばかりシロに対して生まれるようになったのです。
シロが追いかけてくる事はなかったので、彼とはそれきりになりました。
この日記の四月くらいはそんなごった煮の時期でした。
そしてそれからの期間はモノグラムくんだけが付かず離れずの距離でそばにいました。



